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タイトル:主人公が戦う理由ないし戦える理由の返信 投稿者: サタン

端的に一言で答えれば、「戦わざるを得ない状況にする」というだけです。

主人公が戦うに至る理由や動機づけも良いですし、一般人主人公じゃなく冒険者主人公と戦闘が日常であるという設定でも良いでしょう。
しかし、結局のところ理由があっても変なものは変です。
例えば4の「好きな人を守るため」というのは、そういう動機があっても実際行動に起こせるかというのは別問題で、コレだけだと、理由付けがちゃんとしてあっても書いてて納得できない事があったのではないかなと思います。
――というか、納得できていたなら「巻き込まれ型」が苦手って事もないだろうし。
つまりは「好きな人も守るため」に戦うけど、「そんな簡単に命のやり取りができるようになるわけ?」という疑問が生まれるわけでしょうから。

なので、正直、理由や動機づけは割と設定寄りのフレーバーで、「戦わざるを得ない状況」を作るほうがずっと大事です。
例えば、「今あなたは凶悪な殺人鬼から逃げています。手には武器になるものがあるけど、殺人鬼に敵うわけないので逃げるしかありません。しかし、逃げた先は袋小路でもう逃げる事ができない。助かるためには立ち向かうしかない。勝てなくとも一撃を与えてスキを作れば逃げられるかもしれない」となれば、ただの一般人や普通の高校生あるいはか弱い女性であっても「戦う」という選択肢に違和感はないでしょ?
何故なら、「戦わないと死ぬ」からです。それ以外の選択肢がないので、窮鼠猫を噛むように自然な展開になります。
どんな理由・動機づけであっても、「戦わざるを得ない状況」がちゃんと書かれていれば問題ないし、逆にしっかりした理由があっても「状況」が作れてないと違和感が残ります。
そして、「普段から戦いに慣れてる人物像」だと、その「状況作りが楽だ」というだけの話です。
戦い慣れてる主人公なら、ヒロインの「きゃー助けてー」から戦闘に入れるけど、戦いとは無縁の主人公だと「戦闘以外の選択肢がない状況」にしないと不自然になる。

サイコパス系の主人公は設定だけでそれらをクリアしてるので、優秀な設定だとは思うけど、優秀すぎて二番煎じだとやっぱり御都合主義に思えてしまうね。
私が言ってることは「2」の案に近いけど、2の「戦うしかないんだ」という回答は「戦わざるを得ない状況」の一つに過ぎないので、もっと柔軟に考えたほうが良いだろうと思う。
殺人鬼の例は「生存本能」に訴えかける「せざるを得ない」なので、例えば……Fateの主人公衛宮士郎は「正義の味方になりたいと思ってる」という特徴があるので、その信念を刺激されると「命のやりとりに参加しない選択肢はない」ので、彼にとっては「せざるを得ない」わけですね。他に選択肢はないので。
このように、「信念」ないし「欲望」などキャラクターを象徴する何かがあると、そこを刺激するだけで「せざるを得ない」は作れるので、そういったものを作ると楽です。
例えば「危険をおかしてでもセクハラに生きるエロ小僧」という主人公像の場合、エロが絡めば危険地帯に飛び込む事に不自然さはありません。
よくあると思うのは「性欲」「金銭欲」など欲望に関する特徴ですね。
そうした特徴が一切ない場合、人間には必ずあるだろう「生存本能」に訴えかける状況作りになるので、リームさんが提示した2のような「追い込まれて戦いに向かうことになる」という作りになります。

つまるところ、「状況作り」が大事です、という話でした。
楽なのはやっぱ「生存本能」に訴えかけるタイプですね。漫画GANTZなど、生き返るために戦う、戦わなければ死ぬ、という設定にしちゃえばキャラクターは性格性別年齢を問わず戦わざるを得ないですから。
ほんで、そうした状況作りを前提に「戦う理由・動機」といったものがあると、例えば「目的達成よりも主人公は好きな人を守ることを優先する」といったドラマが生まれたりするわけで、理由や動機は、私は「状況」に華を添えるフレーバーだと思っています。

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