設定・世界観についてはサタンさんの説明がたいへん行き届いていていると思います。
私から強いて付け加えるとしたら、主人公の能力でしょうか。
あげられた作品のうちいくつか読んでいないものもありますが、すべて異能バトル系ということになると思います。学園ものであれば主人公は中学・高校生相当。そしてエンタメは重要な戦いの局面では主人公が中心になって活躍するのが定石なので、かなり強い能力を与える必要があります。
異世界ファンタジーならともかく、現代ファンタジー・学園ものでいきなり最強の高校生主人公だと普通は浮いてしまうと思うんですね。なのでよく使われる方法としては、序盤では低スキルに見えた主人公が実は何か特殊な血筋などを引いていて、やがて覚醒するというやつです。しかし、このパターンは作者にとっては使い勝手がよいでしょうが、あまりに使い古されてしまって今では芸がなさすぎです。
ヒットした作品の多くはそこに工夫がこらされていて、例えばとあるシリーズに代表される「最強の劣等生」パターンなどのアイデアが見られます。
小説以外のジャンルも見渡すと、fateでは主人公の能力を抑える要因にドラマとしての重厚な背景をあたえていました。またアニメ『まどマギ』は、大きな謎が徐々に解き明かされるストーリー構成でしたが、それらのすべてが主人公に隔絶した力が集中する理由として収斂していくんですね。
いろいろ個性的なアイデアがこらされた先行作がありますから、参考にしてみてください。