ピクシブの遊園地のやつですよね。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10896456
個人的に読んで思ったのが、主人公が戦闘してるわけじゃないから書きづらいんじゃないのかな、ということ。
小説で戦闘描写が多いやつって、具体的に何を書いているのかというと戦闘中の心理描写であることが多いんですよね。活字媒体は動きを説明するのが苦手な一方で心理描写に秀でているので、メディアの特性に従って有利なフィールドに引き込んで勝負している、みたいな。
動きの描写は下手に盛るとかえってわかりにくくなるけど、心理描写はそうでもないし。戦闘シーンを書くのがうまい作家は大抵、戦闘中のこころの動きを描くのがうまい。
その点、あなたの作品は主人公が特に親しいわけでもない知り合ったばかりの人物の戦闘を傍観しているだけなので、感情のうごきを描くのが難しい。そのせいでアクションシーンが『残念な感じ』になってしまうのではないかと思いました。
まあ傍観者視点でもやりようはあって、スポーツ中継みたいなノリで「正面から迫ってくる触手の猛攻に気を取られている間に、背後にも数本の触手が回り込んでいる。大きくしなった触手が彼女の無防備な背中を狙う! 彼女はまだ気づいていない、いや、今更気づいたところでもう逃げられない。どうする!」みたいなことを書いていけばいいのだけれど、この場合も描くべきことの主眼は動きではなく、人の感情です。