小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:男性キャラの作り方についての返信 投稿者: サタン

女性キャラにしてもポンポン思いつくのは羨ましいです。

キャラクターの作り方に関して、特に性別で変えることはありません。
対象読者が男性か女性かとなれば当然作り方は変えます。つまり、これは極端ですが、読者層やジャンル・テーマによっては変わります。
大雑把ですが、ストーリーものとキャラものでは、私の場合は大きく違います。
ストーリーものは物語があって、そこに当てはまる「役」としてキャラクターを配置すなわちキャラを考えます。
キャラものの場合はキャラがまずいて、そのキャラが物語を作るので、これを押し出せる作り方をします。
ストーリーものの方が(物語さえ考えられれば)キャラ作りは楽なので、私はそれが主ですね。
ちなみにストーリーものとキャラものの違いは、単純に押し出すものの違いです。

女性のみとは言えキャラクターがポンポン思いつくということは、おそらくキャラありきの話を作ってるのだと思います。
とすると、これは「キャラクターの魅力を押し出す」という内容を書かれているので、そのキャラの魅力を考えるのが第一です。
例えば「清楚」を魅力にしたければ、物語の中で「清楚」が活きる展開を書かなきゃいけません。
つまり「清楚っぽさをアピールする」という事です。
それが適う展開・演出を考え、そのための設定を作ってキャラを固めていく。

男性キャラでも基本は同じ。
キャラありきの内容であるなら、まずはキャラの魅力を考える。
それを押し出せる展開、つまりアピールできる展開を考え、そのための設定を作ってキャラを固める。

で、そうして出来たキャラが魅力的ではなかったとする。
この原因は「アピールが足らない」「押し出す方向性が間違ってる」「そもそもその魅力の要素はこの作品に合わない」といった事が考えられると思います。

「アピールが足らない」は、「っぽさ」が足らないということで、「そのキャラらしさが出てない」という事。
例えば「猪突猛進、熱血体育会系の男キャラ」がいたとして、「トラブルが起こった! → よっしゃ解決するぞ、うおぉぉ!」では、面白くない。
猪突猛進だし熱血っぽさも出てるんじゃないかなーとは思う展開だけど、どストレートすぎて工夫がなく、足りない。
なので「トラブルが起こった! 解決するぞ! → 冷静なサブキャラに止められる → 口論 → もう一度猪突猛進してもう一度冷静キャラに止められる」と、アピールできる箇所でより強くアピールできるよう変更する。

この例からわかる事は、「キャラをアピールできる場面でアピールする」ということと、「それを止めようとするサブキャラがいることでより強くアピールできる」ということ。
そしてそれは同時に「キャラクターは単体で考えるよりもキャラ相関を含めた関係性で考えたほうが良い」ということがわかります。
「熱血キャラ」と「その熱血を止めるキャラ」がセットで二人とも魅力的になる。
まあ、コレは持論だけどもね。

「押し出す方向性が間違ってる」これは、エロ関係が良い例でしょうか。
「セクハラ大好きな変態主人公」という設定があるとして、彼をアピールするためには当然のこと「セクハラ」をしなけりゃなりません。
でも、これはラノベであってエロ本ではないので、方向性を間違えるとアピールを間違ってしまうのがわかると思う。
程度の問題とかOKなラインはどこかとかそういう話じゃなくて、方向性自体が間違ってる。この主人公のアピールはセクハラなら何でも良いというわけではない、ということだね。
つまり「どんなセクハラ?」というか「どんなアピール?」というキャラクターのテーマを考え、それが適切かどうかを考えたほうが良いだろうと思う。

「そもそも要素が作品に合わない」これは、極端に言えば先の「セクハラ変態キャラ」を「本格ホラーの主人公」とした場合、当たり前だけど「セクハラをアピールできる場面が少ない・皆無」ですよね。
このくらいわかりやすい例なら良いけど、実際創作してる時には良いと思ってキャラを作っても、書きたい内容を考えるとアピールしにくいという事は多々あるので、合うように変更していく必要があると思う。

さて。
これはキャラの作り方というよりキャラの立て方と言ったほうが良いのでは、と思ったのではないかと思う。
というのも。
「魅力的なキャラクター」というのは設定で作るのではなく、作品を通して読者に伝えていくものだからです。
そして、それが「伝えやすい(アピールしやすい)設定を持つ」というのが設定的に魅力的なキャラクターです。
キャラの魅力は作品で伝えていくものだけど、アピールしやすい魅力は設定を見ただけでイメージするからね。

ワシヲさんが考えた女性キャラの設定は、設定を見ただけで「こんな感じの場面がある」と自身でイメージできるものではないでしょうか?
そういうイメージはアピールできる場面のイメージなので、イメージ出来ることが大事です。
そして男性キャラは苦手というのは、そうしたイメージが出来ず設定があるだけ、あるいはイメージしてもそれが良いと思えないのではないでしょうか。
これの解決法は簡単で、設定から強引にイメージを作り上げていけば良い話です。
例えば「正義感が強い」という設定があれば、「それをアピールできる場面を考える」。弱者を助ける場面でも強者に挑む場面でも、あるいは正義感のために命を落とす場面でも。
ここで上記した「アピールが足らない」「方向性の間違い」「要素が合わない」の説明に繋がります。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「男性キャラの作り方について」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ