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タイトル:根拠のない自信の獲得方法の返信 投稿者: サタン

当たり前のことだけど、「感動した」というのは作者がすることじゃなくて読者がすることなんで、作者がその状態までテンション上げる必要はない、と考えるタイプです。
もちろん、そうすることでイメージを鮮明に深く書いていけるから大事だ、という主張もあるでしょうから人によると思うし賛否はあると思う。
最終的な完成形を、自分で感動できるくらいに形作ることは大事でしょうから。

ただ、「イメージ」というのは心配されてる通り技量に寄りませんから、それは「完成形」というより「完全形」や「理想形」といったものになることは間違いないんですよね。
正直言って、プロット時点でここまで理想形を持ってしまうとまず腕がついてこないと思う。

なので、私はプロットを「詳細に」考えることはやめました。
何を書けば話が進むのかと「具体的に」考えることにして、やることを明確にしたら詳しいことは考えないようにしています。
「コレを書けば話が進む」という具体的なポイントさえ把握してて、それを書ければ物語は進むんだから、物語の完成にはそれだけあればいいでしょ? という発想。
そうすれば書き上げることが困難なんてことはまずない。
プロットは詳細に決めると身動きが取れなくなることが多いので、具体的に決めたほうが良い、と考えています。

ほんで。
そうは言ってるけど、最初からそんなシンプルに決まるわけないので、具体性が見えるまでは詳細に書きまくってます。
それを具体的にまとめなおしてるだけですね。
「これは書けない。書けそうにない」という場合は、これは具体性がない場合が多い。
何を書けば良いか明確であるなら書けない道理はないです。
「息子に会えないことがわかって悲しんだ」と、その「悲しみ」を具体的に考えてないからイメージがあるだけで執筆段階で表現しきれないわけですから。
ではどういう「悲しみ」か? おそらくイメージはある以上、シーンは思い浮かぶだろうしいろいろ注釈入れることもあるでしょう。なので詳細に考えることは出来ると思います。
で、それは具体的にどんな事をしてる場面なのか。何が言いたい場面なのか。
「書けそうにない」場合はそこを考えてない、詳細にしてるままの事が多いので、プロットを見つめ直して具体性を持たせていってます。
「悲しみ」を書きたいなら、「何を書いたら悲しみがわかるのか」を明確に決めておけば何も問題ないでしょ? それを書くだけなんだから。悲しく思ってる事情や理由を詳細に決める必要はないわけですね。
たぶん、「詳細」と「具体性」の何が違うんだと思ったと思うんだけど、これでわかるだろうか。

プロットの第一段階では雑でも詳細でも書きなぐって「ポジティブな主人公の性格」とか書いておけばいいけど、最終的には「凹んでるサブキャラを強引に元気づける」とか、書く事を具体的に決めておく。
この場面は「凹んでるサブキャラ」と「強引に元気づける主人公」が書ければ凹んでる理由も元気づける過程も別に何でもいいので、演出や表現力の力量は確かに関係あるけど、少なくとも2つの要素が読者に伝わる文章を書ければ素人にだって「ポジティブな性格の主人公」は書けるわけです。
書けそうにないプロットはここが不足しているため、それを「自分でも書けるくらいにまで具体性を持たせれば」書けないなんてことはまずないです。
というか、具体性をもたせると原稿用紙数枚のプロットの時点で完成形がもう見えるので、この時点でどんな仕上がりになって、気に入らない場合どこが不足してるORどこに修正が必要か、というのがわかります。
イメージだけの理想形ではなく、具体性を持った完成形として、ほぼその通りの結果を書き出せます。
ただまあ、最初に書いたけど感動するのは作者ではなく読者なんで、想定通りの反応が返ってくるわけではないけども。

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