自然なことだと思うし、良い変化だと思います。
アクションは小説には不向きとは言えやはり男性読者層に好まれますから、そこに力を入れるのも良いと思います。
しかし、アクションが小説に不向きなのは「アクションそれ単体」では小説として成立しないためだと思っています。漫画でも映像でも「キャラが動いて何かのアクションをしている場面」ってそれだけでサマになるし作品として成立する。
けど、小説で同じことをしても「で、これは何が言いたいの」って感じにしかならない。
だから小説でアクションを書く場合は物語に添える形になる。
一方で人間ドラマは映像やイラスト以上にキャラクター(の内面)を描写することが得意なため、小説にとても向いてる。
しかし、人間ドラマというのは当たり前だけど「人間同士のドラマ」なので読者に他者への理解が必須で、この感性が未熟な10代やそれ以下の年齢の読者には、正直ウケが悪い。
キャラクター同士がいがみ合ってる理由などが理解できなきゃ、その口論の様子も面白くないからね。
人間ドラマというのは登場するキャラクターに依存して比較的対象年齢が高くなりがちです。
要するに、派手さがない。
いやまあ、工夫次第でどうにでもなる事ではあるんだけど。
で、その工夫の一つとして、人間ドラマとアクションというのは非常に相性がいい。
人間ドラマという物語をアクションって添え物で彩るとアクションに深みが出るし物語が華やかになる。
作風の変化は実際に読み比べてみないとわからないけど、書いてるモノの変化については変化と言うより次のステップに進んでいるため変わっただけ、という印象を得ます。
いまは人間ドラマのコツを覚えて、しばらくしたらアクションを加えて彩りを良くしていけば良いのではないでしょうか。
もちろんそのまま人間ドラマ一本で行く道も良いと思います。