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タイトル:主人公の初登場時の外見描写の返信 投稿者: あまくさ

まず。一読した素直な感想から。
書き手が伝えたいことは、まずまず伝わる文章になっていると思いますよ。いくぶん纏まらない感じはありますが、微調整で修正可能な範囲かと。

いくつか思ったことを書きます。

1)腰をゆうに超える長さの、~

「腰までとどく」や「「腰を超える長さ」というのは髪の描写でよく見かけますから、少なくとも私は問題なく髪のことだなと思いました。

2)装飾的な言葉の多用

少し多すぎるかなという印象です。そのため変化をつける必要が生じたのか、「見る角度によって」「光の当たる角度によっては」というような意味のない言い換えをしている所がありました。

3)文章全体の雰囲気

2に関連します。意味のない書き換えと言いましたが、文章にリズムをつけるためにそういう書き方をしたくなることってあるんですよね。
これは「美しさ」を文章だけで表現しようとしたときに生じる問題です。文章を美しくしないと、読者は美しさをイメージしてくれないんじゃないかと書き手はあせってしまうんですね。
この点について詳しく考察するとかなり長い話になってしまうので、取り合えず今は省略します。

美貌の表現を正面切って文章だけでやろうとするとどうしても美文調になりやすいのは、よく理解できます。(経験あり)
そして、示された文章はキャラの特徴を伝えるための一定の雰囲気は表現できているように感じますので、基本的には問題ないと思います。

4)描写の順序

他の方への返信に修正案を載せていらっしゃいました。中性的な容貌についての文章を先に持ってきていましたが、これは提示されている情報だけから原案とどちらがよいか判定することはできません。
仮に書き手がそのキャラの特徴として長い銀髪を印象付けたい理由があるのなら、むしろ原案の方が正解とも考えられるからです。髪の描写にさほどの意味がなく、中性的な容姿や冷ややかな挙動を印象付けたいなら、修正案の方がいいでしょう。
そういう問題なので、前後の文章(文脈や演出の流れ)を読まなければ何とも言えません。

5)実は前後の文脈の方がずっと大事

4と関連します。
一応質問しますが、この文章は小説そのものの冒頭の文章ですか?
私はそうではなく、多少は前があるのだろうと思ったのですが。

主人公ですからなるべく早めに登場させた方がよいということはありますが、書き出しの1行目でなくても大丈夫のはず。
で、この文章よりも前があるのなら、作品の基調となる雰囲気や、場合によっては主人公が初登場する前の何らかのフラグなどが施されているのではないかと想像します。
そこがどう書かれているかによって、同じ文章でもかなり印象が違うと思いますよ。

仮にこの文章が本当に小説の冒頭の場合は、他の方が指摘されているようにやや頭に入りにくい文章になっているようです。
なので、この文章の前にどういう予備知識や助走を読者に与えているかの方が重要かと思います。

(余談)
陶磁器といいますが、陶器と磁器は材質が明確に異なります。陶器は普通の粘土を焼いたものですが、磁器は陶石と呼ばれる白い鉱物を砕いた特殊な粘土を使います。
磁器は素の質感に光沢があるのですが、陶器はざっくり言えば窯を使って土器を高温で焼くことによって、土器よりも固く焼き締めます。だから本来の材質に磁器のような光沢はありません。多くの陶器の表面がつややかなのは釉薬によるものです。

以上は単なる知識なので文章表現の本質ではありませんが、一応、提示された描写には陶器よりも白磁の方がふさわしい理由を書いておきました。

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