ドラコンです。最近、うっぴーさんがブログやTwitterで、『薬屋のひとりごと』を取り上げられていますので、こちらにも投稿させていただきます。
『薬屋のひとりごと』とのタイトルは、以下のリンク先でも書きましたが、「ミステリー」「中華・後宮モノ」とのジャンル・舞台が不明確です。もしタイトルに、『薬屋猫猫(マオマオ)のひとりごと』と、主人公名が入っていれば、まだ中華モノと分かったでしょう。
「小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』」「覇道の本懐」
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/prologue/novels/thread/115
もちろん、『薬屋のひとりごと』とのタイトルは、主人公・猫猫が「薬屋の娘」なので、不当ではありません。
しかし、2つあるコミック版のうち、小学館版は「猫猫の後宮謎解き手帳」との副題が加わっています。もう一方のスクウェア・エニックスのコミック版との区別の必要もあったのでしょう。その点を考慮しても、小学館のコミック版は、タイトルの付け方がうまいです。「中華・後宮モノ」との舞台、「ミステリー」とのジャンルが明確になっています。
それに、よく『薬屋のひとりごと』だけでヒットしたな、との感じもします。『薬屋のひとりごと』だけなら、主人公が薬屋であれば、舞台もジャンルも問いません。現代日本が舞台でも、違和感のないタイトルです。主人公が男か、女かさえも分かりません。また、うっぴーさんご考察のタイトル例からも外れています。
ただ、『薬屋のひとりごと』は、タイトルから中華色を消すことで、読者が「難しそう」と、構えてしまわないようにしたのかもしれません。
ほかには、私が読んだなろう小説で、タイトルに魅かれた例は、これです。
『レベル99冒険者によるはじめての領地経営』(藤崎、モンスター文庫)
『ドラクエ』のようなRPGの世界観で行う、都市経営シミュレーションゲーム『A列車で行こう』『シムシティ』のような作品、と一発で分かりましたからね。