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タイトル:確かに拝読させていただきました。学園青春モノばりの輝かしい実話だと思います。 投稿者: 壱番合戦 仁

 正直に申し上げますと、あざらしさんは素晴らしい方だと思います。
 このような状況下において、一方的に嫌悪感を覚えて暴行に及ぶ輩は一定数いるだろうし、そういった者どもでなくとも嫌悪感を覚える人は、事実存在してしまっているのですから。

 もし僕がお聞かせ下さった逸話の彼女を前にして同じ立場に立ったなら、労わらなきゃとか、気を使わなきゃとか、そういったことで精いっぱいで、彼女を一人の人間として見ることを、きっと忘れてしまうだろうことが容易に想像できるからこそ、貴方様は素晴らしいと思います。

 翻って、幼き日のあざらしさんの代わりに、幼き日の僕が、その例の彼女の目の前に居て、僕がその彼女の立場だったら、きっと不甲斐ないのと、下に見られたことで、羞恥と怒りで顔が真っ赤になるでしょうね。
 僕がもし、彼女の立場に立って、あざらしさんとそこで逸話通りの展開を迎えたら、同じように後で貴方様を誇りに思ったことでしょう。

 これは、僕の創作にもかかわる重大な事実なのですが、重い障害を持った人を一人の人間として接することができない自分がどこかにいるのです。
 児童養護施設に居た頃、重度の自閉症を抱えた青年に「東海道線の電車は?」と突然聞かれました。
 アスペルガー型自閉症の僕と違って、カナー型自閉症の方は、重ければ重いほど、同じ会話、同じ運動、同じ遊びを強く好む傾向にあることを僕はきちんと知っていました。
 だけど、僕はまだその頃新入りで、彼の望むお約束の回答を知らなかったのです。そして、僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 それもあって、せめて誠意を込めて謝ろう、自分は遊びに付き合えないんだと断ろうと思いました。
 「(年上の方なので敬語)ごめんなさい。僕は○○さんと違って電車のことは詳しくないんです。堪えられなくてごめんなさい」と、頭を下げました。
 すると彼はパニックを起こし、「プアーンッ!!」と叫びながら、電車の真似をして『僕の頭を轢きました』。
 いえ、正確に言えば、人に襲い掛かる鶏のように、僕の頭を執拗に叩きつづけ、食堂を逃げ回る僕をひたすら追いかけられたのです。
 不幸なことに、僕はその体験をする以前に、知的障害をお持ちの車いすの方に初めてお会いして、顔を目線の高さに合わせてさしあげました。そして「初めまして。僕の名前は竹牟禮基と申します」と丁寧にあいさつすると、「相手に唾を吐きかけて、微笑む」という斬新な挨拶をしてくださいました。
 それが、もぅ、嬉しくて嬉しくて~wあまりの光栄でしたので身にあまりましたよぉ~w(激怒)
 
そのことが響いたのでしょう。僕は、自らが持つありとあらゆる武術を余すことなく駆使して、その自閉症を持った男性を【排除】しました。

 今思い返せば、本当につらい思い出です。僕は最大限の誠意を彼に示しました。ですが彼から帰ってきたのは衝動と特殊性癖に任せた純然たる暴力でした。それに対して、同レベルの暴力を彼に振るい返して、僕は「何をやっても障害だからと彼らが許されるなら、同じように別ベクトルでの重症性を抱えた僕も、同じように扱われなくては不公平だ!!」と喚き散らし、心の闇に堕ちました。

 【彼らの横暴が赦されるのだから、僕の暴挙も許せ!――――否、僕は彼らの横暴の被害者なのだから、その分も暴れさせろ!というか、貴様らも俺を手伝え!モラルの観点から言ってもこれは社会義務ですらあるぞ!!】

 今からすると、そんな頭にウジ虫がわいたとしか思えないような主張を繰り返している内に、社会に僕の居場所は消えていきました。
 思えば僕の思春期とは、自らの発達障害に、人生を真っ黒に塗りつぶされた時期だったといえます。

 今でも、リアルな重障碍者を書く時には苦悩します。どうやっても彼らを、より狂気的に、黒く、悪し様に、好くても蒼味がけて、哀れにしか書けないのです。

 だからこそ、あざらしさんがうらやましいです。

 だって、自己責任が取れないレベルの障害を持った方と接して、暴力や窃盗、器物損壊を働かれても、保護者の方がきちんと誤ってくれさえすれば、「仕方ないな」とは思えますよね?

 僕はそのいずれにも被害を受けましたよ?
 ある晩、施設にあてがわれた自室に戻って、母から送ってもらった大切な雑誌を読もうとしたら、部屋が空っぽだったんです。
 となりの部屋が全開になっていたのでまさかと思い、隣人の様子をうかがうと――――。

 隣人はこういう状態でした。

                
 三三( ^q^)彡(アバァーw)
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|モ|
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     \「ジ||プ」 \
      \ ||ニュロローン!\
       \(山盛りあせも\ グチャミチョォ。
  \クリーム)  \
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 はっきり言って、この光景はショックでした。誤解のないように言いますが、このアスキーアートは事実をもとにしています。僕にとってはジャンプを台無しにされたことが一番ショックだったのですが、彼は僕の部屋に侵入したついでに、僕の所持品をすべて自室に持ち込み、窃盗しました。

 無論、本人からの誠意ある謝罪などありませんでした。解っているのかわかっていないのかも判然としない、よだれがたれた間抜け面で、謝罪の言葉をオウム返しするだけ。本人はなぜ悪いのかもわかっていません。
 その幼稚園児レベルのモラルに呆れ果てました。

 ずっと、言わないで疑問に思っていたのですが、彼らに対して偏見のない人はこれらの屈辱に出会ったとしても、まだ好きでいるのが義務なのでしょうか?それが正義なのでしょうか?
 彼らを一人の人間とみなすなら、あまりにも程度の低い人が多すぎる。勿論、人は十人十色ですから、あざらしさんが出会ったような人々もいることは実体験から知っています。でもまれにしか出会いません。

 どこまでも恵まれた貴方様がうらやましいです。
 小生は、心から尊敬致します。

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