小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:僕が四年間以上の間、猛特訓してきた必殺技があります。(本物) 投稿者: 壱番合戦 仁

 紫帯のころ、ずっと練習してきた必殺技があります。といっても、片腕をつかまれた時しか役に立たないのですが……。

 砕破(サイファ)という型の序盤に出てくる技です。これが一丁前にできたら初心者脱出と言われます。
 その中でも、最初の難関と言えるのが、今言った必殺技です。

 ① 片方の手を片手で掴まれた時、腰を落として相手との距離を詰めます。「みんなの体操」の前屈伸ばしみたいな恰好で懐にもぐりこむのです。
 こうすると、片手がふさがっている相手は、とっさに反応できなくなります。レンジが詰まっているので、拳で背中などを打ち付ける技を知らないと、簡単に引っ掛かります。やられても、耐えきればこちらのものです。

 ② その後、伸ばし切った後ろ足を寄せて、その勢いで体幹を軸にして、上半身と下半身をそれぞれ瞬時に、逆方向へ回転させます。これにより、上半身と下半身の回転力が反発し合い、体が強制的に元の正しい姿勢に戻ろうとする力が生まれます。

 ポイントⅠ 
 人間の体は、不自然な姿勢を強いられると、元の楽な姿勢に戻ろうとする性質があります。それを利用して腰を回転させることで、激しい横回転を生み出すのです。これと同時に、落とした腰を一気に持ち上げることで、縦方向への推進力も生まれます。

 貴女の半分ほどの背丈がある、打つと音が鳴る部分が上下に二個あるデンデン太鼓が、地面に植わっている様子をイメージして下さい。
 上だけについている紐の部分に捕まって、踏ん張ってみましょう。さぁ、うなりをあげて、いきなりものすごい勢いでデンデン太鼓が回り始めました。しかも同時にデンデン太鼓の背丈が、一気に貴女の背丈と同じぐらいに、ぐんっと伸びました。

 さて、質問です。こんなに縦方向と横方向の同時に、ものすごい勢いで暴れるデンデン太鼓と手をつないで、貴女は無事でいられるでしょうか?

 無理ですよね。サイファの序盤でやっている相手の手を振り払う技というのは、この暴れデンデン太鼓と同じことをやっているのです。

 さあ、暴れデンデン太鼓と手を繋いだあなたには、まだまだ地獄が待っています。

 ③ 続きを申し上げると、縦方向に立ち上がる力と、腰の回転力を同時に働かせても、たいていの人は捕まったままの事が多いです。せいぜいが掴んだ手を緩めるくらいです。

 そこで、掴んできた手に、曲げた手首を叩きつけます。曲げた手首というのは恐ろしく硬いうえに、痛覚があまりないので、人間が生来持つ武器の中では非常に強力です。これは、「掌底」と呼ばれます。掌の底だからそういうのですね。 これを打ち付けられた相手は、痛くてたまらず手を放してしまいます。

 しかも掌底を打つ瞬間に、再度腰を落とすので、急激な上下運動と、激しい回転作用に耐え切れず、振り払われてしまいます。そこにとどめの掌底ですからたまったものではありません。コツは、続く動作のために手首近くの骨を狙うことです。ただし、あまり掌底に近いと痛覚が薄いので、ダメージは狙えません。
 腕の内側の骨は非常にもろいので、そこを狙って掌底を放つのも一考の余地ありです。

 人間の筋肉は、力を入れている箇所の防御が特に硬くなり、弛緩している箇所の防御が緩くなる性質があるので、散々振りほどかれてユルユルになった手は、急所以外の何物でもないのです。

 痛くて手を放してしまった敵方の手を、今度はこちらがつかみ返します。前述で打ち付けた腕の急所をわざと狙って掴み返します。人間の体は、一度痛みを感じたところに再度ダメージを与えられることに耐えられないのです。
 掌底を打ち付けた部分を、思いっきり握り潰してやるだけですでに悶絶モノです。
 そこを引き寄せて、鼻っ柱に裏拳を叩きこみます。手厳しくいくならそのまま体勢を崩してとどめを刺すのも有効です。
 文字通り出ばなをくじかれた相手は、戦意を喪失するという寸法。とんとん拍子にうまくいけば、これも一つの勝ち方であります。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「連続バトルで単調にならないためにはどうしたらいいですか?」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ