小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:陰キャの成長は陽キャとなることなのか?の返信の返信 投稿者: サイド

手塚満さん、こんにちは。サイドです。
返信いただき、ありがとうございます。

>1.陽キャは無条件に良いものか
>何かのきっかけで人間不信に陥り、陰キャに変わってしまったとしたら、再び近しい人を信頼し、結果的に陽キャに戻るのは、勝利条件として納得しやすい。

主人公は中学生の頃(当時から陰キャ)、勉強も運動も頑張っていたんですが、結果が出なかった上、同級生の女子に「もう近寄るな」みたいなことを言われ、軽く人間不信になっています。
そして、再び近しい人(幼馴染)などを信頼し始めるんですが、下記されている通り、陽キャになることが成長なのか、と疑問を持ちました。

>どんなときにどう性格を発揮したかで評価が分かれるだけで、元の性格自体は中立的な価値を持っています。

この辺りは学生だけでなく、仕事などを始めてからでも思う事が多いですよね。
営業向きの性格で上手に話すコミュ力モンスターなのに、工場でフォークリフトを動かして、「向いてねぇ!」と責められるような感じでしょうか。
転職したりすると適材適所や、性格、能力などについて考えさせられます。

>涼宮ハルヒシリーズですと、無口キャラの長門有希は人気キャラでした。

ハルヒ、長門、みくるの三人も色々な影響がありましたね。
朝倉とか、ちゅるやさんとか、WAWAWA忘れ物、とか。
でも今はハルヒキャラは叩かれそう……

>2.陰キャが好まれたこともある
>要は現在の一時的なテンプレです。
>万古不変に「陰気はNG」「内向的はネガティブ」ということはありません。

今までやったゲームやアニメを振り返ると、僕は内向的、大人しい、無口、クール、献身属性に弱いんだと思います。
なので、最近のアニメの「ロードエルメロイ」などに出て来る「グレイ」なんかはドストライクです。
永久不変なんてないんですから、少しその辺りのこだわりを緩めていいかなと思ってりもします。

>むしろ、陰キャではダメな理由を考えていくと、理不尽な思いがすることも多いはずです。
>なぜ陰キャをそんなに迫害する必要があるのか、みたいな感じですね。

今書いている主人公だと、性格が暗い、内向的、消極的、勉強運動ダメ、内罰的、不健康、などの属性があります。
ただ、話が過剰に暗くならないように、皮肉、卑下、外罰性、攻撃性はほぼありません。
持っている属性から考えて、社会的にマイナスと捉えられやすい属性を迫害する理由とし、ストーリーの波を作りたいのかもしれないです。

>3.陰キャ主人公の苦悩の原因は?
>お考えのプロットは、もしかすると「陰キャ主人公が陽キャサブキャラの同調圧力にさらされて苦しんでいる。しかも最大の圧力は主人公本人からかかっている」かもしれません。

陽キャからの同調圧力はあまり受けていませんが、主人公は「1」の圧力を「10」に捉える傾向があります。
仰る通りの、「最大の圧力は本人から」ですね。

>よく言われる多様化です。

同質化の度合いが難しいと書きながら思います。
過度に親密になればうっとうしくて嘘くさいし、あっさり過ぎたら物語に波が出ない。
多様化の為に、属性の差別化をすると一緒にいる理由がなくなったりして、疎遠になる可能性があると思う事もあります。
バランスの難しいところですよね。

>必ずしも他のキャラから是認される必要もありません。
>主人公が納得し、読者が共感できれば成功です。

古い価値観なのかもですが、真ん中で皆を引っ張っていくのが「動」(陽キャのような)の主人公で、それを技術的な面などでフォローする「静」(陰キャのような)の主人公のような形が頭に沁みついているのかもしれません。
古い新しいではなく、他のキャラから是認される必要があるかどうかを考えた方がよさそうです。
余談ですが、最近だと「三月のライオン」などの桐山零が「静」に近いのかも知れませんが、最近の彼は絶対評価の成長をし切ってしまって、妙な安定感が出てると時々思います。

>4.お示しの二案について
> 一 他と関連、比較させてみて、初めて自身の存在をとらえ、最下位という劣等感を克服しようとする、相対的な判断をする主人公 
>しかし、下手をすると自尊心が他人依存になります。
>他人が認めてくれない限り、自信が得られない。

主人公の一つの傾向として、
「自分はロクデナシだから転落しても文句はないけど、自分に良くしてくれたヒロイン達が貶められるのはダメだ」
という尺度で動くことが多く、結構尽くす方です。
多分ここが、「自尊心が他人依存」なのかと。
ヒロイン達の幸せが、自分の幸せと同化していて、危なっかしい。
そんな主人公を放っておけなくて、ヒロイン達が接近して来るというのは、テンプレの一つって感じですね。

> 二 他と関連、比較などはせず、出会いを経てカースト最下位という自身の存在をとらえ、劣等感を持っている自分も自分だとする、絶対的な判断をする主人公
>これは自分の中に尺度もプライドもある状態。
>他人を尊べない独善に陥る危険性をはらんでいます。

こういう質問をしておいて気が引けるところですが、しきりに「君は君でいいんだよ!」「他の誰かなんてどうでもいいじゃん!」「不登校? 引きこもり? OK、素晴らしい!!」みたいな言葉が並んでいると、ぐったりすることもあります。
なんか、独善に聞こえてしまっているのかもですね……。

>話作りを進めて、陽キャに変わる結末がおかしいと思える方向性が出たとのことですから、二に落ち着くのが正道ではないかと思います。
>しかしそれでだけでは落差のある山場が作りにくいですね。

落差を出す為にやっている事としては、
「主人公とヒロイン達が一緒にいることによって、主人公をやっかんだり、嫌がらせをしたりする人間が出て来る。また、それによるヒロイン達との断絶」
という事件を入れています。
悪い噂に振り回され、それを払しょくするという出来事を経て、それに惑わされない主人公になる……みたいな感じですね。
ただ、それで陰キャであることが変わる訳ではないので、性格はそのままにエンディングへ繋げたいと思っています。

>主人公が目指すものが読者に分かりやすい利点も見逃せません。
>中高生ターゲットで考えると、学校的であるために分かりやすかったりする。

僕はよく、「序盤のパンチがない」「目的が分からない」という声を頂き、「上下の幅を出したいなら、やっぱり勝負に勝つに特化した方がいいのかなあ」と思ったりしています。
主人公が目指すものが分かりやすいなら、やっぱり「1」って感じですね。
また、仰る通り、僕の書く物はほぼほぼ舞台が「学校」です。
閉鎖的な空間ですし、何より学園ものの作品が好きなので。
学園ラブコメとか仕事後の癒しです。(笑

>要は、物語の転換とか山場が作りにくそうです。

物語としては、主人公一人、ヒロイン三人、以外の人物は出てきません。
両親なども出そうかとしましたが、意味がなさそうなので省きました。(汗
やはり課題は「山」ですね。
事件発生→ヒロイン達と決裂→再度合流→解決  の流れはあるものの、やっぱり「山」を工夫すべきところかと。

>主人公は選択を迫られる。
>あと一歩踏み出して陽キャとなるか、今までを踏まえての新たな陰キャとなるか

中学生の頃の主人公の目標が、陽キャかどうかは別として、
「努力すれば勉強だって運動だってなんとかなる。ならなくたってその過程に意味はある」
と信じ、頑張っていた時期がありました。
結局は挫折して性格が暗くなったという流れです。
最初は「1」を目指してはいました。
ただ、その先の「悪役」や「偽の陽キャ」というアイデアはありませんでした。
事件は起きますが、仰っている程の「大事件」ではないと感じます。
最後に陽キャになるか、陰キャになるのかを考えさせるという視点もなかったです。
最初からあれこれ言わず、努力させてから、最終的に決めればいい気がします。

>あくまでもざっくりした、この場での思い付きですので、とっかかりでしかなく、しかも不出来なサンプルとお受け取りください。

いえ、大変勉強になります。
他の方たちからも色々なご意見をいただいていますし、やっぱり相談はしてみるものだなと思っています。

>キャラが行動を選んでくれるようだと、自然な運びになりやすいようです。

キャラに経験を積ませることで、作者も経験値を積み、最後の選択が自然なものになるということがあると色々なところで聞いた事があります。
特に長編は最後まで書き上げて初めて経験値が入ると言いますし、そこはまず完結させること、ですね。

たくさんのご指摘、ありがとうございました!

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「陰キャの成長は陽キャとなることなのか?」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ