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タイトル:小説がうまく書けなくて凹んだ時、どうやって立ち直っていますか?の返信 投稿者: サタン

「上手く書こう」と思わないようにする。
これは心構えなど精神論を言ってるのではなくて、結局のとこ「小説を上手く書きたい」と言ってる(すなわち上手く書けない未熟さがある人)のは「良い文章を書きたい」と言ってるのと同じで「上手い物語を書きたい」と言ってるのではない場合が多い。そのため、「上手く書きたい」の意味する所がズレてると思う。そこを指摘してる言葉です。

例えば、我ながら「上手く書けた!」と思えることは往々にしてありますが、これというのは、説教をしてる人がドヤ顔で「良いこと言ったぜ」と考えてるようなもので、ぶっちゃけそういうのは読者に伝わるし、その「上手いこと言った感」が逆に寒くてウケが悪くなる。
とはいえ、もちろん作者として「上手く書けた」と思うことはありますし、それがダメだと言ってるわけではありません。
ただ、自らそう思おうとしてる事、すなわち「ドヤ顔で良いこと言おうと構えてる」状態は良くない、という事。

自信たっぷりで会心の出来だと自惚れるほどの作品が、しかし読者の反応は芳しく無い、なんてことは良くあります。
逆に、まったく気合を入れてないし全然作り込んでない、即興作品のウケが良くて続編を求められるなんてことも、ままあります。
コレの原因が前述した「良いこと言おうとしてる感」から来るのかどうかはわかりませんが、
そもそも、「良い小説」と「良い文章」はイコールではないし、読者は「良い文章」を読みに来てるのではなく「面白い物語」を期待しているので、「良い小説」というのは「物語」の完成度や斬新さを指しています。
故に、「良い文章」はあんまり関係なくて、「面白い物語」に反応して読者は評価していると思う。
ところが一方で、作者の言う「感想をもらう前の自己評価」での手応え(つまり上手く書けた感)は、「執筆」での手応えを指して言っているので、「物語」の完成度の話じゃなく「それを記した文章」で手応えを感じてることが多い。
その差が、結果として「作者は上手く書けたと思ってるのに、読者の反応が悪い」となっている。と、思う。

で。
そうした事はあるし避けられないので、ぶっちゃけどんだけ上達してもあることなので、しょうがないです。
でも、前述した事を意識して「文章」ではなく「物語」を指して「小説が上手く書けなかった」という場合は、これは原因の特定が可能なので、読者の反応から自己採点を修正することが出来ます。
読者が求めてる展開がAなのにBを書いていたとか、Xがテーマなのに脱線してNばっか書いてたとか。
自己採点からそうした反省を得ることで次に繋がるので、少なくとも「何故」という原因はわかりますし、「上手く出来ない」と感情に沈むことはありません。

そうやって、「そもそも上手く出来なくても自信を失わないようにする」というのが一番だと私は思っています。
本気で作家をしようとすれば、書けども書けども一向にウケないなんて事もあるし、100%自分に落ち度はないのにパッとしないなんてこともあるし、自分じゃどうしようもない運のためにドン底に落ちることもあります。
少々キツい言葉ですが、「自信作のウケが悪い」という程度の事は、たかが一作の評価で自信を失ってしまうメンタルをどうにかしようと考えたほうが良いと思う。

……それに、コレ、考えてみりゃ逆に「めちゃくちゃウケた」場合も地獄ですよ。次作もその次も常にそのクォリティを求められるし、「ウケた」ためにそれ以降のストレスが半端なくて、一発屋で消えていった作家の心情と心労が痛いほどわかってしまう。
なので、そもそも「自信を失わないようにする」というのが大事だと思うし、読者と作者のズレを小さくするため「文章」をもって「上手く書こう」とは思わないようにするのが良いと思う。

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