このサイトにはプロットを相談する専用の掲示板(「プロット設定『相談』掲示板」のほう、「プロット設定『投稿』掲示板/著作権フリー」は他の方にプロットを進呈する場所なので注意)もあるんですが、主にプロットをどう練るかなので、ちょっと趣旨が違うかもしれません。しかし、こちらで思うような進展がなければ、プロット相談用の掲示板で質問してみてもいいかもしれません。
プロットをどういうレベルまで落とし込んだのか不明ですので、概略の手順的なことだけ説明をしてみます。
小説を考えていく流れは、作品テーマ→あらすじ→プロット、となると思います。この場合のあらすじは、「作品内の出来事の時系列の列挙」で、プロットは「それらの出来事の因果関係も示したもの」です。例えば、以下のような感じ。
・あらすじ:魔王が姫を自分の城へ拉致した。騎士が魔王の城を目指して出発した。
・プロット:魔王が姫に一目惚れして、后とするべく自分の城へ連れ帰った。姫に密かに想いを抱いていた騎士は憤激し、姫を奪還するべく魔王城へ向かった。
各種設定もあらすじ段階、プロット段階でおおよそを作ることになります。
それらが済んでいるとします。すると、次に考えるのは「プロットの各出来事をシーンとして考え出す」ということになります。あくまでも例えばですが、以下の感じで進めたりします。
(たぶん、人それぞれで方法があると思いますので、あくまでも参考程度で受け取ってください。)
プロットの流れに従ってシーンを大雑把に想定します。とりあえず行動だけ。
シーン01:魔王が姫に一目惚れして、后とするべく自分の城へ連れ帰った。
登場キャラ:魔王、姫、国王夫妻、近衛兵
アクション1:姫の16歳の誕生日祝いの宴に魔王が乱入する。
アクション2:魔王は姫を指さして、后にもらい受けると宣言。
アクション3:魔王阻止に剣を抜いて立ち向かう近衛兵。
アクション4:魔王は近衛兵を蹴散らす。
アクション5:なすすべなくうらたえる国王夫妻、おびえる姫。
アクション6:魔王は姫を小脇に抱えて逃げ去る。
シーン02:姫に密かに想いを抱いていた騎士は憤激し、
登場キャラ:騎士、伝令
アクション1:自室で物思いにふける騎士が城内の異変(実は魔王の襲来)に気が付く。
アクション2:伝令が騎士の部屋に飛び込んで来る。
アクション3:驚く騎士に伝令が魔王に夜姫の誘拐を告げる。
アクション4:騎士は激怒、剣を抜いて壁に斬りつけ、必ず姫を奪い返すと叫ぶ。
シーン03:姫を奪還するべく魔王城へ向かった。
登場キャラ:騎士、宮廷魔法使い
アクション1:外に飛び出し、馬にまたがる騎士。
アクション2:宮廷魔法使いが行く手を遮る。
アクション3:邪魔をされたと思ってさらに怒る騎士。
アクション4:宮廷魔法使いは同行を申し出て、騎士は快諾。
アクション5:二人とも騎馬で城を出て、魔王城に向かう。
こんな感じで登場キャラと大まかな行動を決めたら、各々の行動においてどんな会話や独白が為されるかを考えて、詳細化していきます。
原則として、物語の全体像を常に意識します。シーンを次第に詳しく作っていって、もし齟齬が生じたら(よくあるんです)、シーンの作り方を物語に合わせるようにします。シーンを優先させると、思っていた物語から外れていきがちです。
しかし、「このシーンはうまくできた、壊したくない」と思えば、物語全体を変えてしまうのもいいでしょう(と言うのは簡単、行うは難しですが)。要は、出来のいいほうを使うということです。