おはようございます。いくつか重要な指摘をされているので、横やりになって恐縮ですが少しコメントさせていただきます。
>これって実際には「文章」自体はそれなりに書けているんだけど、「流れ・シーンの繋がり」を上手く読者に伝えられてないだけで、「文章を書けない」って話じゃなく「物語を書けない・繋げられない」って話なんだけどね。
これはとても同感します。
この掲示板の相談にも文章力を気にする人がけっこういるようですが、「それって文章の問題じゃないんじゃないのかな?」と思うことがよくあります。そのパートで読者に何を伝えればいいのか考えれば書くことはある程度決まってくるはずなので、文章なんて自然にできあがるものだと。
それから、後半の「細かいこと」について一つだけ。
日本語って、現在進行している情景を普通に過去形で書けてしまいます。これは過去と言っても回想ではなく、「一瞬前の過去」と考えると分かりやすいかと。
例えば野球の実況中継。
「打った~!! 打球がのびるぞ! のびる、のびる、レフト下がる下がる、後ろを向いた~!! スタンドに飛び込んだ~!! ホームラン!!」
打ったのと打球がスタンドに飛び込んだのは、それを確認してから言っているので一瞬ですが過去は過去です。日本語はそういう現在に近い過去も普通に過去形で書くことができます。一方、打球がのびていくのは過程を見ながら言っているので、進行形です。
この文章全体は過去形の部分を含めて回想ではなく、起こっている出来事をリアルタイムに描写しているのは明白。
逆に、完全に回想として書かれている文章の中に、意図的に進行形の文章をまぜることもあります。これ、修辞学で「現写法(現在法)」と言うらしいのですが、ここぞというところで臨場感を出すためにわざとやるんですね。それほど難しいことではなく、書きなれた人はたぶん無意識にやっています。