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タイトル:創作におけるテーマとしての裏切りを扱った古典や現代の面白い話作品を教えてくださいの返信 投稿者: 読むせん

え?【マクベス】とか【ハムレット】?
あとは【巌窟王】とか【80日間世界一周の旅】でも【ロード・オブ・ザ・リング】【スターウォーズ】でも裏切ります。裏切らないと盛り上がらない。

たぶん裏切りには【復讐】と【誘惑(嫉妬、あせり、不安、失敗を誤魔化したい)】が付きまといます。
【闇落ち】なんて言われる行動も、それですね。
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あとは【信頼】も大事。

たしか【エビアン・ワンダー】という少女漫画では『憎悪は愛情の裏返しなのよ、大好きな気持ちが「自分の中」から消えないからこそ相手を許せない』みたいなセリフがあった(もう古本屋に売ったから手元にないけど)

より信頼しているからこそ、愛しているからこそ、それを裏切られたときの爆発力がドマティック。
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 たしかスパイダーマンは友人父(ノーマンさん)を①【憧れの父親像】②【親友を育てた人格者】として尊敬していたし、なんなら両親と死別しているから③ファーザ・コンプレックス的な感情も彼に抱いていた。

 ノーマンさんからすればスパイダーマン(中身ピーター)は①【息子にいい影響を与えてくれる子】②【誰かを憎んでも仕方ない不幸な境遇にありながら、自分の誇りを穢(けが)さず生きている高潔な精神の持ち主】で、なんなら③【ほぼ我が子として面倒を見てきた「自慢の子」】が『正義の断罪者』として現れたことに動揺する。

 自分の行いが悪だと漠然と知りつつ、家族のため地位のため目をそらし、誰かの家族をぶち殺す行為を誤魔化してきたツケが、
『我が子の親友』であり
『自分が育ててきた可愛い養子』であり
『両親も祖父母も殺され、孤独に生きざるを得なかった被害者』であり
『父の正体がグリーンゴブリンだと暴露されてしまった我が子ハリーの将来の姿』
として現れたから。
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・・・・・実はスパイディーとパパ、2人には唯一【救いポイント】があった。
【パパの悪事は、実子であるハリーにバレていない】ということ。

一歩間違えたら、スパイディーになっていたのはピーターではなく【ハリー】だったし、もし邪悪なグリーンゴブリンの正体が実の父だと知ったら「正義の使者」になった実子ハリーの心は引き裂かれてしまうだろう。

2人が恐れる最悪の事態【ハリーに真実がバレる事】を避けるためにピーターは「親友の父」ノーマンさんを止めようと奔走するし、ノーマンさんは危険な目撃者である「我が子の親友」を殺してしまおうと頑張る。

たしか映画【青の炎】も似たようなシナリオですね!!(ネタばれぇぇぇぇ!!?)

・・・・・ハリーは結局知ってしまって「親友であるピーター」と「どんな罪を犯したのであれ大事だった父」両方を奪った存在【スパイダーマン】に復讐を誓うグリーンゴブリンになったわけだ。
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あとはマンガだと萩尾望都の【訪問者】。

【トーマの心臓】にちょい役で出てきたキャラ「オスカー」のトラウマを描く短編です。
①オスカーは【トーマの心臓】の舞台である王道マンモス学園(1、全寮制2、上下関係が激烈に厳しい3、金持ちの子息しかいない4、ほぼ監獄なので生徒のストレスがマッハ)という場所でかなり優遇されて暮らしている。

②その理由は、オスカーが現学園長の『実の息子』だから。

③単なる実父ではない、むしろオスカーは両親と死別しており学園に通えるような金を持っていない貧民窟の孤児レベル。それを両親の親友である現学園長が後見人を買って出てくれたために今の状態がある。

④現学園長がわざわざ後見人になってくれた理由————それはオスカーの両親が死んだから。
 オスカーの両親が死んだ理由は・・・オスカーが不倫の果てに生まれた事を知ってしまった(育ての)父が妻を殺し、その後に自殺してしまったから。

⑤両親の無理心中の原因であり、不倫相手だった現学園長が罪悪感からオスカーを引き取ったのだ。

⑥それをオスカー自身が察しており、学園長の「罪悪感減らし」のために優遇をあえて受け入れている
・・・・って感じ。
これをもっと詳しく描いた短編が「訪問者」
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そこの関係も敷き写すと
スパイダーマンはノーマンさんに「父」を求めていたので、
「ハリーと僕、二人の息子のために自首してほしい」「僕もあなたの息子として愛情を返して欲しい」
と願い、ノーマンから返された答えは
『お前はしょせん他人だ、実子のために君を切り捨てる』
だった。
ノーマンさんの死ぬ時も
「こんな嫌なことを我が子である君にさせて、すまない」
ではなく
「実子には言わないでくれ、養子君」
(他人ではない、きっと彼なら黙っていてくれるというピーターへの信頼がノーマンにはあったから)

みたいなノリだった。

しょせんスパイダーマンには何も手に入りません。

親友には憎まれるし、好きな子にはポイ捨てされるし、唯一自分を大事にしてくれた祖父母は、よりにもよって自分が悪意からわざと見逃した一人のチンピラに襲われ殺されてしまった。なかば義理の父親ポジションだったノーマンの愛すら、もらえないまま終わってしまった。

スパイダーマン愛と勇気だけが友達すぎ、あWわWれWWW

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