小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:ハードSFが書きたいの返信 投稿者: サタン

まずは物語を考えましょう。
最初は「SFらしいテーマを!」といった事は考えなくても良いです。
どんな物語か? 主人公が自分らしさを手に入れる話か? ヒロインと恋をする話か?

で。
その手段を「SFらしいもの」にすれば良い。
自分らしさを手に入れる → 人工知能が決める管理社会から脱する
ヒロインと恋をする → 敵側のトップの女王に一目惚れされて戦争が二人の恋に振り回される → 宇宙間技術を入手したい地球と資源が欲しい王政宇宙航行国家との戦い
みたいな感じ。

そしたら、この作品で書くことは前者なら「人工知能」になるし後者なら「宇宙航行技術」になる。
なので「ソレについて」の資料を入手して勉強する。エピソードを集める。
基本はそんだけ。

量子力学が関係ない話なのにSFっぽいものを勉強しても、それを無理に披露したところで知識の押しつけにしかならず、読者側からは「作者の知識自慢がうざい」と思われかねないでしょう。
なので、書く物語を決めて、そこに必要な知識に集中し、漠然とSFっぽいものを集めたりしないほうが良い。
もちろん、SFっぽいものが好きで普段からニュートンなんかを購読してますってんならそういう趣味は否定しない。でもそれは趣味の領域であると認識すべきと思う。
シュレディンガー方程式をテーマにして何か書きたいのなら、まずは物語を考えて、その手段にシュレディンガー方程式を利用し組み立てる。
ややハードからは薄味になるけど、手段の比喩表現でSF要素を絡めるという手もある。これは比較的簡単。
例えば「シュレディンガー方程式は厳密には導出されたものではないから『発見された』と表現するのが正しい。キミがいま抱えている感情も同じだ。側面から論理的に解決させれば発見できるだろう」みたいな。
薄味にはなるけど、どんなジャンルでも使える手なので試してみると良いかもしれません。
知識は一度アウトプットすると身につきやすいので、勉強のつもりで思えたことをすぐ使ってみるのもいいと思います。

一応。
なぜ最初にSFを考えず物語を作るのかっていうと、SFにしろファンタジーにしろ、架空世界は設定の色が濃いので、これを意識すると世界観設定ばかりが増えていって話が作れないためです。
世界観は、つまり世界の設定ですから、当然のこと宇宙船があったり人工知能があったりロボットがいたり異星人も出てくるかもしれない。
すると、当たり前だけどそれらを「一つのテーマ」で括ることが出来ず、量子力学について勉強したりAIの情報技術について勉強したり、知識をはじめ考えなければならないことが非常に多岐にわたってしまいます。
そしてそれら全てを理解し正しく書こうというのは、正直無理なので、私を含め多くの人はSFは資料集めで挫折するって事が往々にしてあるわけですね。
そうならないために、最初に物語を考えて「書くべきテーマ(SF要素)」は一つに絞り、それに集中するのが良いです。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「ハードSFが書きたい」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ