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タイトル:いろいろややこしい架空戦記についての返信 投稿者: あまくさ

用語の説明に凝りすぎるのは一般的な創作論としては(特にラノベの場合)お勧めできませんが、ミリタリー系は例外かもしれません。好きな人はやたらに好きみたいですからね(笑)。作者も読者もそういうのが好きなんだったら、もうやりたいようにやればいいと思うんだけど。

ですが、蛇鷲さんがミリタリーマニアだけではなく普通の読者にも読んでもらえる作品を目指すなら、何か装置が出てくるたびに原理から説明するというようなやり方は得策ではありません。少なくとも私の場合、Sゲレートと書かれたら何のことだかまったくわかりません。だからと言って詳しく説明されたところで、はっきり言って読み飛ばしますってw
電波探信儀なら説明がなくても何となく想像がつくので(それに平凡にレーダーと書くより何となくかっこよく聞こえる気がします。笑)、そのあたりで妥協しておくのが無難だとは思いますよ。

独逸艦の副長は主席将校と訳されることが多いのですか? ほほう。正確さを重視するなら第一当直士官ですと?w
すみません、正確かどうかは知りませんが、説明なしに第一当直士官と書かれたら普通は何かの艦の副長とはイメージしにくいように思います。精通されている方には噴飯モノかもしれませんが「当直士官」って下っ端みたいに聞こえてしまうので。
シロウトを相手にするなら、そういう言葉のイメージに繊細になってほしいですね。自分の好みという意味の繊細さではなく、相手に伝わるかどうかを敏感に察知してくださいという意味の繊細さです。
私的には「主席将校」なら「副長」より雰囲気が出てクロウトっぽく聞こえる気がするし、「当直士官」よりは何となく意味も伝わる気がします。

説明せずに用語だけで。
シロウトにもそれらしい雰囲気を感じさせ。
意味も何となく伝わる。

そういう言葉を頑張って探すのが普通はベターだと思います。……繰り返しますが軍事オタクの方が軍事オタクの方のための小説を書くのなら話は別です。

ただ、こうも思います。

>当方が読んだ範囲では、小説の合間合間にメタ的に史実の出来事などが書かれているものが約半分、残り半分は史実には全く触れないものです。

そういう小説なら戦記モノ以外にもありますよ。

代表的なのは「歴史小説」。これは「時代小説」とは別物です。
どこが違うかと言うと。
同じ江戸時代や戦国時代を舞台にしていても、時代小説は完全なフィクション。歴史小説というのは部分的にフィクションをまじえることはあっても、基本的に史実を忠実に描いたものを言います。例えば銭形平次は舞台が江戸時代なだけで、主人公を含めて登場人物のほとんどは架空の人物だし、ストーリーも完全に作り話です。しかし織田信長を主人公にした歴史小説なら、信長が桶狭間で今川義元を倒し、本能寺で明智光秀に討たれるという史実が改変されることはありません。
で、後者のタイプの作品の場合、三人称の地の文に作者が顔を出すのはデフォルトです。歴史小説の代表的な作家の一人に司馬遼太郎さん(故人)がいますが、司馬さんの「作者云う」で始まる文章はけっこう有名だったりします。その常套句の後に続くのは作者の個人的な歴史観や人物評です。
歴史小説の読者も、物語の筋立ての面白さを楽しむより史実そのものが好きな人が多いので、司馬さんが本能寺の変の真相についてどう考えるかという方に興味があるんです。

ある種の戦記モノの読者も似たようなところがあるような気がするので、作者が地の文で薀蓄をかたむけるような芸風が受ける可能性を若干感じないでもありません。
ただしその場合、薀蓄の内容が秀逸でないとダメだろうし、ラノベとは少し相性が悪いんじゃないかなという気はしますけどね。

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