>あまくさ様のご指摘に答えていくうちに、今までもやもやしていたものが形を帯びてきました。
それなら、良かったです。
私自身の経験から言っても、他の方に何か質問されて説明しているうちに自分自身の考えもまとまってくることがわりと有るんですね。自分の頭の中だけで考えているうちは見えなかったことが見えてきたりします。
だから私が偉そうに何かを教えるとかじゃなくて、意見交換は大事だなと。
あかつきさんご自身で何かつかめてきたのなら、これ以上私から多言する必要はないと思いますが、一つだけ。
>人間側の「魔王」として勇者召喚を行わせました。
私としては、これまでの多くの説明の中でこの文章が一番分かりやすかったですよ。
これまでの説明に何が欠けていたかも見えてきた気がします。
結局その物語の中で主人公の存在はどんな意味があるの?
これです。
これまでの粗筋や説明でも主人公が神の企みで召喚されたこと、魔王討伐が偽りの目的であること、やがてそれに気づいて神と対峙していく流れなどは判りました。でも、それって別に主人公でなくてもいいような気がしたんですね。
また、粗筋をたどれば主人公が成長したり活躍したりすることは分かるのですが、何となく物語の型にはまって作者都合で動かされているだけという印象でした。
神の道具として、他の誰でもなく主人公が重要だった理由。
神に操られ、やがて魔王に共感して神と対峙するにいたる主人公のアイデンティティ。
そういうことがこれまでは殆ど判らず、今回の説明ではおぼろげに見えてきましたが、あえて厳しく言えばまだ具体性に欠けています。見えてはきたけれど、もやっとしている感じ。
『まどマギ』(旧作のテレビ版のことですが、劇場版の前編・後編もほとんど同じなのでそちらでもいいです。劇場版・新編はテレビ版の続編になります)は、そういうことのすべてがラストまで見ると明確に示され、きっちりと納得できるように作られていました。多くの謎や伏線が第10話ですべて収束し、最終話ではほとんどの視聴者が予想しなかったと思う展開を見せるんです。
とまれ、御作はよく考えられているようだし面白い物語になりそうな予感は感じますよ。ご健闘をお祈りします。