他の方も言っていますが、キャラ設定を活かせていない……んでしょうね。
ちょっと古い漫画で何ですが、学園バトルものの「天上天下」では、棗真夜は初期設定ではサキュバスだった、らしいです。
……ですが、お読みの方は実感できると思いますが、この作品にそういったモンスター的な種族は登場せず、真夜は普通(ちょっと特殊な家系)の女子高生となっていて「サキュバスの設定要らねぇ」状態にまでなっています。
おそらくはこの「ちょっと特殊な家系」の背景設定が非常に壮大なものになってしまい、サキュバス要素が入る余地がまったくなくなってしまわれたものだと思います。
……ですが、作者さんはもともとエロ系分野を得意とする作風でしたので、最初のキャラクターの取っ掛かりとして、「とりあえずなんとなくサキュバス」にしてみたのではないか、と推測してみます。あ、ちなみにこの作品、サキュバスなしでもエロ要素は充分に健在です。こういうのが「なくてもいい設定」なんじゃないでしょうか。
なので、選んだ設定を意地でも活用したい、という気持ちで物語に組み込む情熱も大事かもしれませんが、それよりももっと全体に絡み変更しづらい設定ができ、噛み合わないと判断した時に最初の思いつきのほうをを切り捨てる決断力も必要なのではないか、と思われます。