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タイトル:鬱展開でもダメージを受けないメンタルの強い作家しか創作では生き残れないのですか?の返信 投稿者: サタン

いやいや。
苦手なもんはしょうがないよ。
「メンタルの強さ」というか、うーん……
私も精神や心理に詳しいわけではないのでニワカ知識で結論を先にいうと、
「鬱展開を読んでなんとも思わない、可哀想とも感じない」というのは、
これは単に「共感性が低い人間」であって、メンタルが強いわけではありません。
むしろ、ただの物語、ただの作り物に、そうと知っててダメージを受けるほど気分が沈むというその感性の強さは羨ましいですよ。
スレ主さんは、メンタルが弱いんじゃなくて感性や共感性が強いんです。

だから、あえて苦手なものを読んでダメージを受けることはない。嫌なら嫌でそういう展開は避ければ良い。鬱展開がない人気作もありますよね?

でも。
酷い打ちを受けたからこその楽しさというのもあります。
例えばシンデレラですね。
シンデレラは意地悪な姉にひどい仕打ちをされて虐められてる。だからカボチャの馬車で舞踏会へ行く、つまり「酷い場所からの脱出」が面白く感じる。
白雪姫も同じですね。継母に嫉妬されて殺されそうになるような環境にいるからこそ、森の中で七人の小人との暮らしが楽しいものになる。
こういう物語構造として「酷い仕打ち」というのはアリなので(ようするにカタルシスの抑圧を書くということ)、鬱展開などを道具として受け入れる余裕は持ったほうが良いかもしれません。

それと。
確かに自分が得意と思ってるジャンルは一般文芸もラノベも問わずに名作と呼ばれるものくらいは一通り読んでおくべきだし、毎年上がってくる良作には目を通したほうが良い。
それと、応募しようと思ってる新人賞の作品もちゃんと読んでおくのが良いと思う。
けど、それはあくまで「自分が得意と思ってるジャンル」だけで良いと思いますよ。
競争相手になるのはソコだけなんだし。

「どういうのが良いのか」「どういう展開が好まれるのか」ってリサーチするのも良いけど、物語の構造はある程度の型があるし、作家それぞれ得意なパターンを持ってるし、そこで勝負しているので、そもそもそんな多くの引き出しを持ってても使い切れん。
それに、そういうのは必要なときに調べれば良いだけで、最初から全て頭に入れてる必要はないしさ。
創作は表現の手段でしかなく、目的ではないので、その「表現手段」の技術やセンスをいくら磨いても「何を表現したいのか」って目的がないと中身が空っぽになっちゃいますよ。

作家になるために読書しまくるのも良いけど、それは自分の得意なジャンルのみにしておいて、あまった時間は別の趣味を探して楽しむのが良いと思います。
創作とは違うところで、「表現したいもの」は多く見つかります。
オススメはカメラを趣味にしてフラッと小旅行に出かけるとかですね。

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