小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:生きたキャラクターを生めた試しがないの返信の返信 投稿者: 手塚満

(No: 6の続き)

7.キャラ設定の具体化が不足

漫画家の冨樫義博さんが「怒りっぽいキャラと設定しても、動かしにくいが、○○と言われると激怒すると具体化すれば動かしやすい」旨、仰ったことがあるそうです。それで思い出すのが、ジョジョシリーズの「東方仗助」で、髪形を貶されると必ず激怒します。
(それ以外で怒らないわけではないが、明確で詳細な条件が少なくとも1つある点が大事。)

ピンポイントで1つだけ決めてみるわけですね。これには受動と能動の2つがあります。例えば、

受動面:何があったときにどう反応するか(髪形を貶されると殴ってしまう等)
能動面:自分から行うことは何か(SNSで趣味仲間に話しかける、暇だと思うとゲームを始める等々)

みたいな感じです。スレ主さんのキャラは、フォロワーさんのキャラと絡ませると動くとのことですので、受動のほうは既に上手く行っている可能性が高いように思います。能動はちょっと難しいかもしれません。そのキャラがしたいことですので。しかし、別の視点でみれば、そのキャラが好きなことは何か、みたいなことにもなります。スレ主さんのキャラが好きなことは、具体的に何か、お決めになっているでしょうか。

8.好きなキャラより嫌なキャラが大事

「こんな子がいたらいいな」というのは、好きなキャラを設定したということでしょうか。そうだとして、嫌いなキャラは作ってみたでしょうか。気に入るキャラ作りだけに専念してしまうと、キャラが動かしにくい、動かないことがあります。そのことに、しばしば作者が気が付いていなかったりもします。

自分が好きなキャラは、既に魅力を感じているわけですよね。だから、例えば寝そべっているだけで満足してしまったりします(猫好きが猫を眺めているのと似ているかも)。見ているだけで、想像しているだけで好感度高いと動かしにくいのです。キャラは不足を埋めるべく行動させるのがやりやすいからです。

ですので、お気に入りのキャラは突き放し、困らせると動き出す。そうなると、好きなキャラを困らせる必要が生じ、り自分が嫌いなキャラが有効となります。嫌いなキャラは、片手間で作れない点は要注意です。嫌な奴なんだからと、手を抜いてしまうと、操り人形と化し、好きなキャラを困らせるように動かすことが難しくなります(好きなキャラから容易に反撃、撃退されてしまう等)。

9.手抜きの必要性

嫌いなキャラほど手間暇かけ、好きなキャラは手を抜く必要があるわけです。嫌なキャラが嫌らしいほど、相対する好きなキャラの方は勝手に光ってくれますので。

そのことと一部関連しますが、キャラを全力で描かないことも必要です。なぜなら、どのキャラにも作者の全力を尽くすと、どのキャラも似てしまう現象が起こりがちですから。似た者同じキャラ同士ではドラマが発生しにくくなります(みんな同じように考え、同じことを言い、同じことする等)。

ですので、キャラそれぞれで力を緩める部分、欠く部分を作る必要があります。すると各キャラに異なる個性ができます。あるキャラの緩めたり欠いたりした部分は、必然的に他のキャラが穴埋めする必要が生じます。つまり、キャラ同士で不足を補う必要性から、キャラを動かすことが可能になってきます。

10.バトン(s.sさんご紹介)

No: 3でs.sさんがご紹介してくださっている「貴方のキャラに100の質問。」は「バトン」という、キャラ作りに有効な手段です。「キャラ バトン」でネット検索すると、今もいろいろあるようです。自分でオリジナルの質問を考えるのも悪くありません。自作のキャラに作者がインタビューするつもりでやるといいようです。

リンク先はあるキャラのある作品内での様子を語るものになっていますね。その作品の推敲や続編、あるいはプロットからのシーン作りなどに役立つように思います。そういう使い方以外に、単にキャラを深めるのにも役立つように思います。

質問事項にキャラの来歴を踏まえて考えるとして、上記で申したエピソードをできるだけ添えてやると(思い付きの捏造で可)、キャラが具体化できるように思います。せっかく詳細の質問フォーマットがありますんで、試しに使ってみてはいかがでしょうか。

(了

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「生きたキャラクターを生めた試しがない」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ