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タイトル:再訪ありがとうございますの返信 投稿者: ヘキサ

ごめん、これで終わりにしようと思っていたんだけれどけっこう重要な話が出たのでいくつか確認とか念押しとかしておきますね。

>実はプロット 掲示板に掲載した作品の中で一番まともな出来になっている黄金の魔女ですら書いてないです

それでもコメがついたってのは、一見して「これたぶん大丈夫だ」という判断ができたからなんですね、あの三人はバランスがいいのが一目瞭然でしたので。読者もキャラ萌えを求めていることが多いのでやっぱりキャラは大事なんですよ。

・シリーズ作品を鍛錬室に持ち込む件について
>このシリーズをラ研様へ持ち込むことはもうないと思います。ヘキサ様が散々仰った通りここでは需要の薄いコンテンツですし、後半になるほど前作の知識が必要になって一見様が読みにくくなるという事態が起こりかねないので、ここでは今掲載している分を最後にしたいと思います。

需要の問題ではなく、鍛錬室の規約違反に抵触する可能性が出てきたからです。未完の作品は禁止なのに、明らかに続けて読まないと面白くない、続きを読むことをほぼ強制している内容になっていっているからです。
あとここのログは流れていってしまうわけなので、そもそも連作を前提とした仕様にはなっていません。マイワールドを展開するのは場違いです。

>以前書いたナイトメアフライデーという作品があるのですが、主人公が残酷に死ぬオチに対して「こんないい子を殺すなんてとんでもない!」みたいなことを言われたことがあるんですよ。私としては「死ぬことが役割のキャラクター に変な肩入れをされても困る」と思いました(汗)
>>そして逆に「夜鳴子とかティファがいないとゲーム作る気がしない」という製作トップもいたりして~~
>私としてはベアトリクスをそういう枠にしてしまわないよう気を付けたいところですね(汗)

ここ大事なところなんで、ちょっと今回は詳しく話します。こういう様に「受けた感想がどうしても自分の中で納得できない」という類の相談は、こっちに持ち込むのもありかもしれないと思っています。ただ、先方をあんまり批難しないようなもの言いでね。今回みたいに「困る」という言葉でちょっと濁すのもそれはそれで無難な切り抜け方ですよ(苦笑)

中島梓(栗本薫)が門弟の作品の中で、「あなたはキャラAの死には非常に同情を示したのに、キャラBの扱いは非常に冷たかった。この二人にどういう差があるの?どちらも罪を犯したわけでもない、善良な一般市民なのに」という指摘をしているものがあります。加えて「Bは思い入れがないからあっさり死んでいいがAはお気に入りだからダメだ、と読者に気づかせてはいけない。どうでもいいモブキャラの死に大いに嘆き、重要なキャラを容赦なく殺す。自分で殺しておいて何やってんだと読者に思われるようならおしまい」「最も無慈悲な神であると同時に、最も道徳的な葬儀の参列者であれ」などと指導しています。

物語的に、作者的に死ぬ予定だから、思い入れがないからでキャラの扱いを変えてはいけないんですよ。ネームドキャラを絞ることは大事ですが、だからといって無名のモブキャラを適当に扱っちゃいけないんです。それをやってしまうと厚遇されているキャラがメアリー・スー認定を受けてしまうんです。だから思い出して欲しいんだ、「いくらお気に入りのキャラだけ格好良く書いてもちっとも読者の心には響かない」そして私が以前話したように、「モブキャラの扱い適当に考えていたけどやばいと思って最後まで丁寧に対処した」って言ってたのを。

殺したことがまずいんじゃなくて、その死を悼んでいないのがまるわかりだから不快に思った人がいるってこと。しかもそのキャラがまっとうに働いてる善良な一般市民だから。ちなみに後日談の女神ニーキュスの愚痴垂れ流し見たけれど、あれはやっぱり異世界転生に甘い夢見ている人前提であって、それを意識していないキャラクターに八つ当たりした感じだから「前提」や「背景」をすっ飛ばしている状態なの。はい、また出ましたね、悪い癖が。如月さんが今まで見てきた作品の表層しか見ていないのがバレバレなんですわ(毎回同じ傷を抉って申し訳ない……)。

……ただもっともその栗本薫自身が、自作で自分の贔屓キャラを厚遇しすぎてそれに嫌気がさして読者が離れていったってのがある。そしてこれは長編・続編になればなるほど出てしまうボロなので、「人気作だけど嫌いになっていった」っていうのは、細部に神経を配る作者の気力が尽きたってことでもある。だから超人気作で大人の事情で無理やり引き延ばされているのはある程度は仕方ない。ドラマの「相棒」なんかもそんな感じかな、右京の説教キャラが定着していったので毎度やられるときついけれど、そういうキャラで続けなきゃいけないから仕方ない的な。

だから趣味で書いているのであればなおさら、終わりを自分で決めて気を抜かないほうがいい。あと永遠に書いていたいのでも構わないけれど、それを読者に気づかれると読者はどんどん離れていくから。私の場合は単行本一冊よりは長いけれど数冊くらいでおさまる話をいくつか書いていきたい派なので、webでないと受け付けていないしプロみたいな量産できないししたくない派なんでwebに留まっている状態なんですけどね。

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