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タイトル:その他もろもろの疑問の返信2 投稿者: しか

>私がまとめとして述べた内容は、自由意志だけではないはずです。
おおむね意義ありと言いながら説明を省力してしまうのは不誠実ではないでしょうか?
あそこは簡潔にまとめたつもりなので反論は容易だと思います。どこに異議があるのかの説明を強く要求します。

すみません。これは悩んだんですけど、レスがかなり長くなった上にスレを占拠してることも気がかりだったので、できるだけ無駄な文は省こうと思っていて。
それでもいったんは書こうとしたんですが、書いてみると(前回の)自由意志のくだりに書いたこととほぼ同じような主張のレスになってしまったので、省略させていただきました。
そのときの下書きは消してしまったので、いま書くと時間が経っていたり新しいレスを読んだこともあって最初に書いたのとは違ってしまいますが、改めていまの見解をお答えします。(最初のはもっと簡素だったはずですが、ちゃんと書こうとしたら1がだいぶ長くなってしまいました……)

>一旦、私の考えをまとめておきます。

>1)学者としての見識や教養があることが、小説を書く上でさほど重要な要素だとは思えない。

学者として、という箇所を除いても成立するという前提でお答えします。(スレ主さんは、ネタになるほどのどん底も嫌だと書かれていたので、そういったものも知識として考えて)

私は見識や教養は面白い小説を書けるか書けないかを大きく左右すると考えてます。(スレ主さんは名作を基準にされてたのでここでは「面白い」は外せないだろう前提で)
具体的な理由は以下です。

専門的な知識で具体的な描写を掘り下げた小説がそれだけで面白いのは言うまでもないですよね。

しかしなにより知識があれば書くことがあるので筆が走ります。筆が走るときって、私見なんですが、実はむしろ無駄な文を頭で消してどんどん話を展開させているように思います。逆に無駄な文しか浮かばないときは筆が進みません。推敲して生き残った文だからこそ書く気が起こり、「こんなのしか浮かばない」文なら筆が進まないのは当然です。
面白さに対しても、筆が進んで書きまくってそこから削りに削った文章の方が、書くことが少ないときよりずっと面白い小説になるはず。

頼りない根拠ですが、自分の体験からもそう思います。
私は記憶力が弱くて、それもあって知識不足なんですが、その記憶力低下の原因が、最初のレスで触れた私の抱える「分かりやすい不幸」なんです。スレ主さんもおっしゃってたとおり、それってものすごくネタになりますよね。ある意味「専門知識」に相当すると思います。
以前、登場人物に自分のハンデの一つを持たせてそれを軸に話を展開させたのですが(ちなみに物語のテーマとはなにも関係なく、思いつきでハンデを軸にしたんです)、知識不足でたいてい筆が走らない私が、書くことがどんどんわいてきました。次になにが起こるかが分かるからだと思います。登場人物の感情、セリフ、まわりの反応、登場人物の生活周辺になにがあるのか、考えなくても知っている、というより見えている。もし自分にそのハンデの知識がなかったら、登場人物が次にどうするか何を思うかそれによってなにがもたらされるか見当もつかず、私なら当たり障りのない展開にしてしまうはずです。それは読む人にも簡単に予想がつくつまらない展開だと思います。
いつもは話一つに対して本を1~数冊読んで付け焼き刃の知識で書こうとするのですが、知っているかいないかがどれだけ差になるかをそのとき実感しました。

書きたい主張なんかなくても書くことがある。その書くことがたくさんの展開を生んで、そのどれかを推敲することになる。だからたくさんの中から厳選された面白い文が書ける。
そして母数(知識)が多いほどより厳選される。さらに書くことが多いということは何冊も書けることに繋がりやすいはず。
だから小説を書くうえで知識やそれを得る手段の有無は面白い小説になるかどうかを大きく左右すると思います。

書こうと思うかどうかではなくて、書こうと思ったときに書くことがあるかどうかが面白い小説を書けるかを決定づけると。

あまくささんの最初のレスで言うと、ストーリーのカラクリもけっきょくは具体描写にかえなければならないので、そこで知識がものを言うと思います。

それからスレ主さんの書き込みからはおそらく背景描写や細部の具体的な表現によって世界観に入り込める、あるいは本当にその世界が実在しそうな、そういった面白みについて「自分には書けない」とおっしゃっていたと思うので、それなら知識が必要であり、知識がなければ思うものが書けないのは当然の主張だと思います。

本人になくても周囲の協力者や環境によって必要な知識が得られるなら同じことです。
さらに言うと頭の良い人やお金持ちや協力的な人に恵まれた人はそれらを得るのがより簡単で、知識が次の知識に繋がることを考えれば、なんなら指数関数的に差は開くと思ってます。知識を得やすいことがそれ以上の差を生むと考えてます。

>2)小説に限らず望みの達成は、才能と努力と運の3つがかみあった時に得られる。
> 2-a、環境が有利に働くのは運の一部。

環境が「周囲の環境」という狭義を指すとしても、才能と努力にも強く影響すると思います。

しかしいま読むと「3つがかみあった~」は「運の一部である環境がほかの2つに影響する」という意味に取れますね。
それならおおむね同意できるのですが、それでもたぶん、あまくささんと私の考える「影響の度合い」は大きく違うように思います。
それから細かいことを言うと、仮に自由意志を認めたとして、「3つが並んでいるというよりも、あらゆる要素を運が大きく左右する形」だと考えています。

さらに私は自由意志否定派なので、私の考えは最終的にはすべてが「運」によって決められる、となります。
……逆に私の考え方だと「運が入り込む余地もない」ともいえますが、これは定義によります。

まず、運の影響度合いの見解がおそらく違う。
それと、才能や努力を、能動的かどうかに関わらず単なる状況や持ち駒のように考えるなら私も同じだけれど、それを突き詰めて「じゃあその持ち駒は誰が決めるんだ?」となると意見が分かれる、という感じです。

根拠に関しては……けっきょくは自由意志や決定論で述べた私の世界観になるでしょうか。

> 2-b、運は当事者の意志でコントロールできない要素なので、これが介在するということは「必ず得られる」は有り得ないことを意味する。

本人の主観を軸にすれば私もおおむねそう思います。私の考える決定論がもし正しかったとしても決定を知ることはできないので、この考え方しかできない。

解釈は違うけれど見解は同じ、といえばいいでしょうか。

>3)努力すれば何かが「必ず」達成できるとはかぎらない。しかし努力は唯一当事者の意志でコントロールできる要素。そして努力の方向や量によって目的への距離を縮めることはできると思うので、諦めきれないのであれば努力してみる価値はある。
>*3の「努力は唯一コントロールできる」ということについては、最初に触れた「自由意志」の問題に関わりますね。

そうですね。私も「自由意志」について見解が一致しない限り、最終的には平行線になってしまうと思います。

「自由意志は感覚はあるがは存在しない」「行動あるいは変化は、周囲や状況に押し出されるようにして連鎖していく」
この考え方を前提に言うと、“努力の方向や量によって目的への距離を縮めることはできる”というのは同意します。

違うところは、私は「よし努力しよう」という意志そのものが周囲からの影響で決まると思っているところです。
ですので、コントロールできないということになり、異議ありってことになります。

>ちなみに私見では自由意志そのものは存在します。自由意志によって現状や将来を変えられるのか変えられないのかが、議論の分かれるところなんじゃないかと。

これは「最終的には決定論の議論になる」ということでしょうか。
後半に関しては、自由意志が存在するなら必ず将来はその自由意志を持つものによって変えられるんじゃないかと思います。もちろんうまくいくかは別として、能動的に変化をもたらすことができるという意味で。「うまくいくか」に関しても、試行が無限ならもちろんどこかではうまくいくと思いますし。

>究極的なことを言うと、自由意志否定派の最も極端な考えは、過去も現在も未来もすべて決定していて人間は何をやっても無駄だという見解に行き着くんじゃないでしょうか?

なにをやっても無駄ではなく、なにをやるかという選択権がそもそもないと思っています。私たちは「自分というものがあり、能動的な意志で決定した」と錯覚していると。その錯覚が作用として行動に連鎖している。私はそう考えます。

これを言うと、「責任」も存在しなくなりますが、私は究極的には責任は追及(この場合追求?追究?)できないものだと思っています。
しかし責任をとらせたい、責任を負っているという感情は生じるので、それに基づいて「責任」の存在を仮定して法律などをつくることは必要、という考え方です。

いまさらですが……量子論とかはまったくわからないので、私の考え方はそれを無視したものになってるはずです。

齟齬があるのはそのせいなのかもしれないとも思ってます。

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