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タイトル:例えばカリオストロの城 投稿者: あまくさ

具体例で説明するなら、例えば『カリオストロの城』。
あれを名作にしているのは、随所に散りばめられた粋な演出だと思うんですね。

ルパンが囚われたクラリスを慰め、必ず助け出すと約束し、そのあと小さな万国旗の手品で笑わせて「今は、これで精一杯」という例のシーンとか。
ラストシーンの銭形警部の有名なセリフ。「いいや、あの男は大変なものを盗んでいきました。あなたの心です」

根底にあるのはクラリスとルパンの分かりやすい関係性です。犯罪者だから、無垢で純真なクラリスを連れていくわけにはいかず、身を引くという。それがあの作品の基本的なコンセプトなのだと思うけれど、こう書くと、いかにも陳腐でありきたりに聞こえるでしょう?
それを数々の洒落た演出で巧みに仕上げているからあの作品は名作になったのだと思いますが、土台は「憎めない犯罪者が、無垢な少女を守って身を引く」というシンプルで誰でも思いつきそうな……そして普遍性のある骨組み。いわば、テンプレのきわみです。ここがしっかりしていないと、演出が活きないんです。

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