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タイトル:意思を持ったNPCみたいな? 投稿者: あまくさ

>ヒロインはAIなんですけど、なんて言えばいいかな……本当に電脳人類というか、バグで発生したような存在なんです。
>新世代型規格外的人工知能と評されるように、演算能力などは従来のAI通り人間を遥かに超越しているんですが、感情なども備えているイレギュラーなんです。

ちょっと気になったのは、ソラナキさんがARゲーム空間の設定をどのように考えているのかという点です。
そこに、ちょっとこだわってみてもいいですか?

VRゲームをモチーフにした物語は、プレイヤーが例えばヘッドギアみたいな装置を装着して仮想空間にダイブするといったイメージに描かれることが多いと思うんですね。確かソードアート・オンラインもそんな感じじゃなかったでしょうか?
こういうシステムの原理は、ユーザーの脳に接続して五感情報を与えることによって仮想空間を生成するというのが、よくある設定かなと。
で、ARゲームということなら、ユーザーにはベースとしては普通の日常世界が見えているんだけれど、やはり何らかの方法で脳に干渉して仮想の事象やキャラを幻視させる感じなんじゃないかと。

で、それとAIヒロインとの関係ですが、AIの頭脳を搭載した人工のヒロインではなく、そういうシステムそのものをコントロールしているのがAIということになるはずです。

……すみません、ソラナキさんの考えられている設定なのに、「~のはず」なんて私が決めつけるのも変だとは思うのですが。
ただ、AIの頭脳を搭載した人工のヒロインだと、単なるロボットになってしまう気がするんですね。それだとARゲームという設定も不要です。

それに、心や感情を持ったロボット・アンドロイド・ヒューマノイドという発想は、日本の場合は『鉄腕アトム』から始まっていて、わりとありふれたイメージでもあります。

だから、電脳空間において「バグで発生したような存在」というアイデアはきっちり押さえておいた方がいいように感じた次第です。
そういうのもSAO以来、類似例はあるのかもしれませんが、少なくとも機械的なヒューマノイドとの差別化は明確にした方がいいんじゃないかと。

ユーザーの脳に干渉して作られるヴァーチャル世界であれば、言葉を変えればユーザーの「脳内世界」にすぎないということになります。ただそのゲームがマルチプレイヤー・システムであれば、脳内世界であっても他のユーザー(実在する人間)と出会うことは可能です。そして、実在のプレイヤーキャラクター以外のキャラは、システムが創造したNPC(ノンプレイヤーキャラクター)ということになるんじゃないかと。

でですね。
これがVRゲームではなくARゲームだと考えると、ユーザーにはゲームと無関係の普通の人たちも見えるので、普通の人間とプレイヤーキャラクターとノンプレイヤーキャラクターの3種類が混在する世界ということになるかと。

そんな世界の中でイレギュラーに感情をもってしまった存在というのは、けっこう面白いアイデアだと思いました。NPCがバグったキャラなのか、またはそれとも違う「第4の存在」なのか? 興味シンシンです。
少なくとも、アトムやアラレちゃんのような「機械の脳」が感情を持つことが可能かどうかみたいな使い古しの問題意識に逆行するんじゃ、ちょっとつまらないんじゃないかなと

    *    *    *

ちなみに、意思と心を持つNPCというキャラクターは、『オーバーロード』に普通に登場しますけどね。というか、アインズを取り巻くキャラたちはそんなのばかりです。
あの世界そのものが、最初はゲーム空間だったのが「ゲーム空間に似た異世界」に転移してしまって、早々に普通の異世界ファンタジーと変わらなくなってしまいます。
それでいてアインズのチート能力が「ボーナスをはたいたこともある課金アイテムゆえ」というような小ネタとかもあったりして(笑

ああいう自由奔放なヒット作がすでに先行していますから、硬いことを言うつもりもないのですが。

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