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タイトル:飯テロモノを書きたいのですが、『飯』そのものの描写をどこまでやっていいのか基準が分りません。の返信 投稿者: サタン

似たような話題が最近ありましたが、そもそも小説において「外見」を書くことはそれほど意味のないことです。
漫画の絵とは違って、「ソレ」は読者のイメージで完結するため作者としてはそのイメージを誘導してやることしか出来ず、あまり外見について書きすぎるとイメージを強要しているだけになり逆効果でしょう。
だからある程度「言葉を飾る」くらいの事が作者に出来ること。

でも、小説は文章だから外見について絵ほど書けないと言うのであれば、じゃあ漫画だって「味」については描けないだろう、と思う。
これはつまり、その「味」を漫画では絵で表現している。セリフで表現している。料理の絵だけでなく漫画的表現で演出している。

これと同じことだよ、と言いたかったのだけど、わかりにくいな、コレ。

うーんと……偉そうに言えば、出来れば自分で気がつてほしいことなので遠回しに書いているのだけど、説明しにくいので結論を書いてしまいます。

ようするに、外見も味も「文章では表現しない」ということだと思うんです。
例えば
>兄妹がシスコン・ブラコン気味であること。
と仲良し設定があるので、例として「昔喧嘩したときに、仲直りにケーキを焼いてくれた。それがとても美味しかった」というエピソードを作っとく。
そして、本編でケーキを食べたときに、「なぜだかあのときの懐かしい味を思い出した」って感じの事を書く。
すると、「子供の頃に喧嘩して仲直りに作ったケーキと同じような味」なので、あんまクォリティは高くなくスポンジはボソボソしてるしクリームもベチャッとしてる。けど思い出の味ですごく良い印象を与えてくれる味だ、とわかる。
ここで外見や味の説明は、
「スポンジはボソボソ、クリームもベチャっとしてて……」と実際に書くわけではなく、「お世辞にも出来が良いとは言えない失敗したケーキ」と曖昧に書いておくくらいで丁度いい。
なぜなら、それは先の喧嘩の仲直りエピソードで描写しているから。

今回はあえて飯テロ=美味しさの表現ではないものを例としたけど、基本的には「文章で見た目を書く」というのは小説には向かないから、漫画が「味」を絵やセリフで表現しているように、小説も「小説が得意なもので表現する」というのがベストだと思う。
その一例として「エピソードを利用する」という回答です。
例えば強面な男が「貧乏な田舎から苦労してやってきて頑張って働いてる」というエピソードを作れば、そんな彼が「ふと優しい目で「母ちゃん、元気かな……」」とか言えば、それだけでおふくろの味がなんとなく伝わってくる。
そもそも描写ってそういう事じゃないかなって思う。

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