スレ主さんが心配されてる点での変化は特に無いと思いますよ。
例えば高度経済成長の頃あたりから花粉症を訴える人が多くなって、今や春はマスク着用する人がかなり多いですが、「花粉症」がテーマになってるエピソード以外でマスクをしてる作品はかなり少ないですよね。
でも一方で、コロナ危機という大きな資料が一つ増えたという事は、この事態の推移を参考にする作品は少なからず出てくるでしょう。
特に都市封鎖したり外出禁止を呼びかける報道などは、いままに無いものだったので、これは非常に重要な資料になります。
似たような事では、かつてオウム真理教によるサリン事件がありました。これを参考にした「20世紀少年」という漫画がありまして、それまで日本で反政府組織や反社会組織なんかのテロ行為は「漫画の中だけの出来事」で、広く見れば学生運動・学園闘争に関係する事がありましたし細かく言うと他にも割とあるんですが、サリン事件はそれらとは毛色が違う神経ガスを使ったものだったので、「20世紀少年」だけでなく「テロ」に関わる作品ではそれ以降の作品に少なからず影響を与えたでしょう。
とはいえこの「サリン事件」のあと、日本人の日常にも大きな影響を与えたんですが、それはあまり反映されてなかったりします。
例えば「ゴミ箱」ですね。
サリン事件以降、不審物警戒のため公園や駅など公共施設から「ゴミ箱」が撤去されました。
でも、作品次第では普通に「公園のゴミ箱」は出てきます。
なので、心配されてるような点での大きな変化は無いでしょう。
逆に、例えばそれまで「平日に親が家にいる」という状況は「親は作家・漫画家」とか「無職」とか「不定期な謎仕事をしてる」とかって理由でもって説明されていたのが、今後は「父親はテレワークだから在宅してる」と新しい理由を考えることが出来るようになるので、プラスの面で利用することが多いのではないかと思う。
いつも家でぷらぷらしてるロクデナシの父親だと思ってたけど、実は世界中の偉い人相手に商売してる凄い人だった、なんてのも今までより説得力を増して書けるようになるよね。
これは世情や自分の身の回りの事を、どう作品に活かすかって話でしかないから、プラスに活かそうと思えばプラスしかなく、マイナスに反映させてしまえばマイナスしかないと思う。