まず、なぜメインキャラクターの数を絞るのか?というところを考えるべきではないだろうか。
言いたいことはおそらく、「人数が多すぎる=情報が多すぎる=読者が処理しきれない」という事だと思う。
マンガにはページ数が決まっており、その中で割れるコマ数も限界がある。読者に向けられる情報量には限界がある。とはいえこの辺は小説とて同じであり、一話分における文章量にも載せられる情報量には限界がある。
その中でたくさんのキャラクターが登場すれば読者は無数の情報を処理しなければならず、結果、思考を放棄、読むことをやめやすくなる。
で、だ。
「人数が多すぎる=情報が多すぎる=読者が処理しきれない」ということは逆に言えば、「今までの情報を読者が処理できた=情報を追加できる=人数を追加できる」ということもできる。ワンピースやナルト、ブリーチ、あるいは僕のヒーローアカデミアはこの例となるだろう。一話目の登場人物は少ない。だが徐々に増えていく。
情報が読者に消化されていったからだ。
これを考えれば、「メインキャラクターはお話に最低必要な分だけにしてなるべく減らし絞る」というのは"物語に終始して"当てはめるべきでないことはわかる。
ちなみに幽遊白書は
「今までの情報を読者が処理できた=情報を追加できる=今いるキャラの情報を追加する」の傾向があるようにも勝手に思う。
まぁともかく「キャラクターの人数を絞る。ただし、情報を読者が消化するまで」というのが正しいように思える。
キャラを増やすか、今のキャラの情報を増やすかはその後に考えればいい。
ここまでまぁマンガの話となったけど、これは小説にも当てはまるはず。一話、ないし一章当たりの情報量はマンガより自由とは言え限界がある。情報を敷き詰めれば当然読者は情報を処理できない。
なので、小説も同じく「キャラクターの人数を絞る。ただし、情報を読者が消化するまで」というのは当てはまるのだろうとは思う。
牡蠣は勝手にそう思う。