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タイトル:『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらに転載して相談させてください。の返信 投稿者: あまくさ

大野さんが同意できるかどうかは分かりませんが、アイデアの基本構造が「悪役令嬢モノ」と似ている気がしました。まず、その点いかがでしょうか?

私見ですが「悪役令嬢」の最大の強みは、主人公の置かれた状況、状況に対するモチベーション、この基本ルートから派生するストーリーの発展性、この三つがきわめて分かりやすいことだと思います。

ご存じかと思いますが「悪役令嬢モノ」は、主人公が既知の乙女ゲームなどの「悪役令嬢」として転生してしまうという設定です。で、原作のルート通りに進むと悲惨な最期が待っていることが分かるので、何とかしてそれを回避しようとするんですね。
原作と同じようなイベントが次々に起こり、「これ、知ってる!」とばかりに回避行動を開始。で、原作と同じ結果になれば破滅に近づき、異なる結果となれば破滅が遠ざかることになります。この、それこそゲームのような分かりやすさ。
そして主人公が原作と異なる行動をとることによって、ストーリーは思いがけない方向に展開していきます。(ストーリーの発展性)

御作がこれと同じような展開をするのがいいと言いたいわけではないのですが、粗筋を拝見した限りでは、「原作を知る前世のもう一人の自分」というアイデアがストーリーの中でどのように活かされているのかが分かりませんでした。そこが気になります。

主人公の前世の人格の覚醒。
このイベントだけでも、読者にそれなりの衝撃を与えられる可能性はあると思うんですね。
しかしです。
そこで終わってしまっては、いくら衝撃的でもただの出オチです。
これは、その後のストーリーの根幹に絡んでいかないとダメだと思うんですよ。
なのでアイデアが見事に物語の主筋と一致している好例として「悪役令嬢モノ」をあげたのです。

御作における「主人公の二つの人格」の位置づけがどうなっているのか、それを再検討してみることを強くお勧めします。
もう一つの点検事項は、御作の最大のウリは何かです。

1)「主人公の二つの人格」というアイデアは、御作の最大の魅力ですか? それとも、それは複数の魅力の一つであって最大の魅力は他にあるのだと思いますか?

2)もし「二つの人格」が最大の魅力とするならば、出オチではだめでしょう。その後のストーリーに関わり、方向性が明確で読者に分かりやすく示されるものでなければいけません。

3)「二つの人格」が複数のウリの一つなのだとしたら、それはそれでありです。しかし、その場合は最大の魅力は何なのかをはっきり意識する必要があります。最大の魅力が他にあるのに「二つの人格」の方にも中途半端に頼ってしまうと、まとまりのないモヤっとしたストーリーになってしまう危険が高いです。

そのへん、いかがでしょうか?

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