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タイトル:『プロローグ相談』の人口が少ないのでこちらに転載して相談させてください。の返信の返信の返信 投稿者: t

こんばんは

読者というのは物語に入るまではメタ視点で物語を見ています。
この物語は誰が主人公で、主人公は何をするお話だろう。
といったようなことを知りたいと思っています。
作者は読者が知りたがっている情報を、自分ではなく。
彼らに読みたいと思わせるような形で、彼らが飲み込むペースにあわせて、提供していく必要があります。

仮に1:4の場面で、3体の敵が銃を持ってきていなかったとしましょう。
読者は敵の動きに対しこう考えます。
「銃なしで戦うとはなんてマヌケな連中なんだ。これなら国が滅びるのも仕方ない」
あるいは、
「銃なしで戦うのにはよっぽどの理由があるに違いない、でなければさすがに無能すぎる」

なぜ読者はこのように考えるのでしょうか。

それは剣よりも銃の方が強いという歴史を学校で習い。
さらにロボットは読者のいる現実世界では数億から数十億する、貴重で高価なものであり。
何十、何百万人に支給できる安価な銃と違って、わざわざ整備兵を雇うロボットに乗る兵士は誰でもいいというわけではなく。当然何らかの資格がいるはずだ。高度な訓練が施された兵士のうちさらに選抜された者が乗るものだ。
などと思っています。

話を戻します。1:4の場面で、
『敵の射線同士がぶつかるように動いて』
『斜めに接近することで弾を当てにくくして』
主人公にもしこれが可能だったら、疑問に思う読者がいるかもしれません。
「味方の射線にでないというのは最初に教わるいわゆる初歩のはずなのに、それに単騎で突っ込んでくる相手に対して、無線でやり取りする時間もあるし、なければ手信号で合図するだろうし、演習や対策もできていない方がおかしい」

勘違いしてもらいたくないのは批判しているわけではないのと。
この戦闘がダメと言っているつもりもありません。
物語のなかでこれが実際に起きたことなら、読者が口を挟む余地はありません。
「これが真実だったんです」と作者が言えばそれだけです。
後は読者が続きを読むか、読まないか、彼らに選択する権利があります。
だからこそ、
読ませるように書かなければ読者は読んでくれません。

1:4の場面で、
読者は数の優位を主人公が覆すのは、常識的に判断すれば、不可能だと思っています。
裏を返せば、予想を裏切ることで、物凄く魅力的に仕上げることもできます。
ガンダムでマシンガンに撃たれるのは、”そういう演出だった”それだけです。
なぜこの様な演出が必要だったかについては、書いた通りなので何となく伝わると思います。
まぁ私だったら、
主人公機か腕の一本でも破壊されて、最後に片足も破壊されて立っていられなくなりました、ギリギリの勝利とかでいいのではと思うわけですが。

1:4になる前の主人公が敵兵を発見した際に。
主人公は敵兵の狙いについて何も言及していなかったはずです。

相手の敵が兵士なら、主人公も兵士です。
もし敵の狙いが階級の低い主人公には分からなかったとしても、分からないなりに、敵兵がどうしてここを攻めにきたのか。そして自分達は命のやり取りをしているので、敵の動きから相手の実力を予想したりする地の文だったり。
相手についての情報をある程度書くといった部分が、そのまま”背景”になってきます。
どうしてそうしなければならないかといえば、もう大体分かってきたと思います。
読者に必要でそうしないと、
見透かされて続きを読んでくれなくなるからです。

もちろん、私は自分で自分が面白いと思う小説を書けばいいだけなので。
この考えが自分に合わないと思えば素通りしてもいいですし。無視してもいいです。
私はそれもいいんじゃないと思うだけです。
怒ったり落胆するようなことはありません。

物語の冒頭というのはほどんどの作品でそうですが、主人公を立たせて読者に興味を持ってもらうところから始まります。すごく乱暴な言い方をするなら主人公紹介がまずあります。
特に小説は読者が主人公を選ぶことができません。
主人公があわないと思った読者はそこで読むのをやめます。
小説ではアニメや漫画と違って、とくに丁寧に主人公を立たせます。

『キラがコーディネーターだから強い』
冒頭の情報としてはこれで十分です。
それよりも注目しなければいけなかったのが、キラは戦争が嫌で避難してきた。

読者の皆さんこの世界には戦争がありますよ!
キラには友達がいて、今住んでいる場所が戦場になるかもしれません!
という大前提から順番に、丁寧に、情報を出しています。
『キラがコーディネーターだから強い』
というのも、誰かが直接そう言っているわけではありません。
キラは教授? の手伝いで優秀だからと仕事を押しつけれていて、それを見た友達が、キラだからできると言っていたり。
ガンダムの操縦をしながらプログラムを書き換えて、その前に、マリューラミアスが自分は大尉と名乗っていたはずです。ここがポイントですが、
大尉が君はすごいと言うのと。
そこらへんの整備兵が君はすごいというのでは、言葉の重みが全然違います。

『背景とメインの内容を同時に書く』
責めているわけではないので、なんとも言い辛いのですが、……できます。
例えばどうしてテンプレがあって、流行という言葉が今も残っているのか。
テンプレを真似しろ~とか、テンプレは嫌だから~とか。
もしそれならそれでもいいのですが。
読者が何を考えるかだとか、読ませるためだとか。
そんな言葉があるなんて知らなかったぜ! という人が使っても機能するように出来ているからテンプレがあったりします。
ちなみに流行も似たようなイメージです……。
私はテンプレを使ったらと言うつもりはないです。
テンプレはいかに読ませるかのものでしかありません。
小説に求められるセンスや才能はもっと別のところにあります。

ガンダムはたまにYOUTUBEでエクバ2対戦動画見て、機体の元ネタが分かる程度ですが。
このプロットにあるような出だしは、ロボットものにかぎらずネットで非常によく見かけます。
異世界転生や現代異能でもよく見かける主人公と展開。
この書き方なら、異世界転生でも現代異能でもどっちでもいいのでは……と思わせる。
なぜなら読んでいて、この物語の世界のことがほとんど分からないからです。
ここに足りていないのが、
自分の好きなものを売れるように書くという視点からみた、作品づくりです。
小説として文章を読者にどう読ませるか、という話になります。

『無意味に設定だけを語られると読者が飽きるから』
うーん……プロはすべてのシーンを計算しながら作っています。
暇があればストップウォッチ片手にアニメを見ながら、誰を登場させて、どんな会話をさせているのかだったり。そういったヒントはガンダムにも、色んな作品に転がっていると思います。

私はブレイクブレイドの方が参考&勉強になると思いますよ。

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