>強引に鉤括弧を使って台詞として表現するには、
本当に強引な注文ですね。
カギ括弧はセリフを表現するもの。そしてセリフは声に出す言葉ですから、それで声も出ない様子を表現しろというのは前提からして矛盾しています。
なのでどうしてもやれと言われたら私も「!?」「――!」くらいしか思いつきませんが、そもそもどういう意図があってそんなことをやりたいと思ったのでしょうか?
「彼は驚いて声も出ない様子だった」では芸がなくてつまらないということでしたら……。
そうですね、地の文にしても「彼は息をのんだ」とか「何か言いかけて口をあけたまま凍りついた」とか、「驚愕のまなざしを彼女に向けたまま、力なく椅子に腰を落とした」とか、文章に変化をつけることはできます。
または、驚かせている相手の方に「どうしたの? 何か言いなさいよ」とか言わせてみるという手も。
……そういうことではなくて?