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タイトル:架空戦記を書きたいのですがの返信 投稿者: サタン

一番簡単な方法は、架空戦記の戦記は作ろうとしないのが最も楽です。

たぶん、私を含め多くの人がやるだろう・やっただろう作業工程は「まずどんな話を書きたいのか想定して設定や戦争理由を作って、その状況に合った資料を探して戦争シーンを組み立て、政治や外交を……」という感じじゃないかなと思います。
これは至極真っ当な手段で間違っていないのですが、これを素人がやると100%資料でつまずきます。
これが出来るのは、もともと歴史に詳しくて「こんな話が作りたい」と思った瞬間に「アレとコレの資料を当たってみよう」とアタリが付けられる人だけだと思う。
あるいは最初から「中国の○○時代みたいなのを」とイメージがしっかりしてる人。
ようは当たるべき資料が最初から明確な人。

じゃあ素人はどうすればいいのかっていうと、まあ完全な持論というか「そのとき自分が思ったこと」という程度の話ですが、
この行程は逆をやったほうがいい。
つまり、「歴史関係の書物を読んで、面白そうな時代や名将が輝く戦争にアタリをつけて、そこから妄想を膨らませ、何を書くのか決める・書くものを擦り合わせる」としたほうがいい。
そしたら、そもそも資料を探す必要がない。
最初に手元にあるものから広げていくだけなので。

そうすると、
>中東をメインにする場合、参考にしやすいのはどこか などです。
中東をメインにしたいなら中東の歴史戦史が参考になるでしょ、と思うけど、中東っぽいだけの架空戦記なので、実際の参考元がどこだろうと中東っぽく組み立てりゃいいわけで、自分が最も興味のある歴史や馴染み深い歴史が良いだろうと思います。
例えば中東だとアサシンが有名ですかね。語源にもなってるし。アサシンが政治や戦争に深く関わってくるとなると、日本で言うと伊賀甲賀の忍者が有名ですか。
すると武田織田あたりの戦国時代後期は、割と「忍者」を「アサシン」に変えるだけでそれっぽくなるんじゃないですかね?
もちろん風土文化も違うから、そういうのも擦り合わせるけども。
戦争の理由や経緯なんてのは古今東西似てるから、それを例え剣と魔法の世界に適用しても違和感なく応用できる。
織田信長の鉄砲三段撃ちとか、失われた古代魔術を発掘し独創的な方法で戦争に応用した、とかにすりゃいいわけだしさ。
長篠の戦いは「武田最強の騎馬兵がまったく通用しなかった・騎馬の時代が終わった」って事を象徴する戦闘だから、例えばこの案で組み立てると「騎士剣士の時代が終わり、それまで後方支援のみだった魔術が戦争を左右する時代になった」という場面が作れるわけで。
参考にしようと思えば、このように日本の戦史から異世界の架空戦記をでっち上げることもできます。
なので、あまり資料にはこだわらず、面白いと思う戦争をピックアップしてみると良いと思う。
それを自分の作品に応用させる発想の柔軟さってのも大事かなと。

まあ、あえて「参考にしやすい戦争」って事で言うと、長篠の戦いみたいに「何かを象徴する戦争」というのはとても応用しやすい。象徴するもののワードを入れ替えるだけなので。
例えば、モンゴル帝国が西洋に攻め込んだときは、ヨーロッパは重装兵なんだけどモンゴルは軽装兵が主体だった。
白人はそんなモンゴル兵を見て「貧乏人やな、鎧も買えんらしいで!」と笑ったんだけど、知っての通り機動力で勝るモンゴル兵に蹂躙さる結果になった。
この頃の戦いは「身を守る鎧って概念が崩壊した」とも言えるよね。
これを応用すると、太古の魔道具を手に入れた人間一人が無双しはじめて、鎧も何も意味がない文字通りの一騎当千の猛者が現れた。おかげで「戦争は数という概念が崩壊した」というような感じ。
歴史上のモンゴル兵の動き・活躍を一騎当千の無双に置き換えりゃいいだけ。

近年は動画サイトなどで有名な歴史戦史を紹介してる動画が多くあるので、そこで解説を聞きながら「こういうことを象徴してる戦争だな」と自分で答えを出してしまえば、まあ割となんでも応用できるようになる。

あ、いや。この「応用」はやりすぎればゼロから作ってるのとほぼ変わらないのだけど、そこまで行く必要はなくて、
書き慣れていないのなら最初に書いた通りこのように「作る」必要はなく、
面白そうな戦争をまんま使うくらいの感覚で、名称を置き換えたりそれっぽくアレンジする程度で、作ろうとしない事が一番楽で確実だと思います。

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