ナポレオンの用兵について書き忘れました。
ナポレオンの得意とする戦術は、まず敵中央(通常、最も分厚い布陣)に大砲隊の集中砲火を浴びせ、動揺したところを騎兵の機動力で中央突破するものだったそうです。
部隊運用では「砲声に赴く」原則を各部将に徹底しており、ナポレオン本隊の砲撃があると、全軍がそこへ殺到するという戦力集中の技法を用いていたとのこと。
これがあったために連戦連勝だったわけですが、いずれもナポレオンが指揮してこそ威力を発揮するものでした。言い換えれば、ナポレオンのいないところではナポレオン軍はさほど強くない。
ナポレオン得意の集中砲火、各個撃破等も敵国は覚えだすし、ナポレオン軍団の分断も図るようになる。そうなるとナポレオンは次第に勝てなくなっていったようです。