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タイトル:横槍ぎみですが 投稿者: あまくさ

サタンさんへの返信を拝見しました。

>幽霊を出すとします。ファンタジーの世界では幽霊がいるのは当たり前かもしれない。これが絵本であれば、それでも都合のいい時だけ幽霊の存在を怖がったりできると思います。でも、世界観が上のように緻密に作られているほど、幽霊の描写だけ大らかでは作者の意図に反して浮いてしまう。だから都合のいい時だけ友達扱いしたり怖がったりということはできない。前者と後者とを両立できる方法、というのがあればいいんですが、なかなか思いつかないんです。

それは作品のコンセプトの問題です。ホラーが書きたいのか、幽霊と友達付き合いする物語を書きたいのか、ですね。
怖がらせるのが目的のホラーであっても、ストーリーの流れの中に幽霊に親近感を抱くエピソードを織り込むことは可能です。しかし、その場合でも最終的には怖がらせるということに照準を合わせて調整することになります。

* 幽霊モノの王道パターンとして、ホラーでも日常コメディーでも童話でもなく、シリアスな流れで幽霊に親近感をもたせ、最後は泣かせる系のストーリーもあります。しかし、これはシリアスであってもホラーではないんですね。(幽霊をギミックに使った人情モノというか)

>前者と後者とを両立できる方法、というのがあればいいんですが、なかなか思いつかないんです。

どちらが本筋なのかを書き手が見極めて、もう一方をサブとして盛り込む感覚があればできますよ。音楽に喩えればクラシックの進行とジャズの進行は根本的に違うことが分かっているかどうかです。

ただ、思うのは。

坂田さんは歴史や文化人類学に興味を持つにしても、それそのものが面白くなってしまって、割り切って創作に役立てるという方向にあまり意識が向かわないタイプなのかなという気がします。
同様に創作論に取り組むにしても、プロットならプロットの本質の分析みたいなことに興味が向いてしまうのではないでしょうか?
つまり学者的、または評論家的なんですね。

そういうことがお好きであれば他人がとやかく言う問題ではないのですが、上記のようなことは往々にして実作する上でプラスにはならず、ヘタするとマイナスになってしまうことも有ります。

ですが、こうも思います。

内容に興味を持ち資料調べに力を入れたり分析的に考察することは、目先の創作にはたいてい役に立たないものですが、好きこそ物の上手なれなんて諺も有ったりするのです。
調べるのも考察するのも好きでやっている分にはだんだん蓄積ができてきます。単に知識量がふえるだけではなく、最初は付け焼刃の生兵法だった知識がこなれてくるんですよ。

知識が付け焼刃から博識に進化した場合でも「知識の披歴」になることには注意が必要ですが、プロの作家の中にも「怒涛のような知識披歴」で読者を圧倒するタイプの人もいますから、いっそそういう作風を目指すのもなしではないかもしれません。

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