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タイトル:処女作後編「アンズとデイゴの花を君へ」のプロットについての返信の返信 投稿者: 壱番合戦 仁

⑥日本人が出てきますが、この物語の舞台ってどうなっているんでしょうか? 日本人が異世界転移したのか、それとも日本と異世界が混ざっているのでしょうか?

A.本作は異世界転移もののハイファンタジーです。
世界と森羅万象は陰陽によって成り立っているという古代中国思想を基にしています。
裏設定なんですが、存在属性という概念がありまして、僕らや、レイヤが住む現実世界が陽界(みょうかい)で、アイルたちが住む世界が陰界(おんかい)と言います。
太極の図をイメージして下さい。
陽(実在)の存在属性を持つ世界と陰(虚構)の存在属性を持つ世界が組み合わさり、常に紙一重の状態で隣り合っています。
それぞれの世界の中にある、両(ふた)つの森羅万象の属性はその時存在する世界の存在属性と逆になる性質をもちます。
例えば陰界に住む人間は、陽の存在属性を持っています。
その逆も然りです。

⑦なぜ六族連合は白エルフを排他しようとしていたのでしょうか? もしも白エルフ=破壊神になる可能性がある?という理由なら排他もやむなしに思えます。

A.五百五十年前に最終地上戦争が勃発しました。
当時、最大の勢力を誇っていた白エルフの国家「白の帝国」の高度経済成長期がピークに達したころの話です。
驕り高き「白の帝」は、他国を植民地にして国をさらに豊かにしようと目論みました。
取った手段が、破壊神を最終兵器として復活させることでした。
過去に大惨事があったにも拘らず、その記録を次々と焚書していきました。
王女さんの実家が代々適性が高いと言われる家系だったので、さっそく破壊神に仕立て上げたのですが、案の定暴走し、天変地異を起こして陰界全域を吹き飛ばしました。
破壊の末、バラバラになって天空に浮かんだ大陸プレートが空中融合してできたのが、今回の舞台、浮遊大陸です。
(因みに、『地獄に堕ちろ』の代わりに『地上へ堕ちろ』という言い回しがあります。
『地底に埋まれ』はもっと酷い言葉とされています。
表記する場合は「地●へ●ちろ」と書かないと法律とか倫理に触れちゃうレベルです)

⑧神術で主人公がセレナ(もしかしてアイルのことでしょうか?)の寿命と等しくなっていますが、逆にセレナの寿命を主人公と等しくしてしまえば長生きできるのでは?

A.どっちかが長生きしちゃったら、どっちかが先に死ぬことになるでしょう?
それにもとより、この術自体、「神に呪われた者同士にしか使えない」という致命的な欠陥があります。
「拳聖」レイヤの最大の弱点って何だと思いますか?
正解は単純明快。
「アイルがいない世界なんて価値が無い」という極論じみた偏愛です。
アイルのためなら、自分の命も顧みません。
だからこそ、こうするしかなかった、というべきですね。

⑨せっかく封印した破壊神を主人公が解放しちゃっていますが、大丈夫なのでしょうか? そんなことしたら拳聖どころか愚者呼ばわりされそうな気がします。記憶を失っていても戻ったら破壊神に逆戻りに?

A.封印された時点で、たとえ復活しても権能は完全に行使不能になっていることは織り込み済みでした。
(でも、身体にも石化が及んでいるということは前述したとおり、完全に想定外です)
人の子の素手で神の封印を破るなんて尋常では無理です。
それをやってのけたからこその「拳聖」です。

⑩なぜフォエイタンスは六族連合に対抗していたのでしょうか?
民族平等主義の市民運動家らが興した秘密結社です。
草の根から興ったレジスタンスで、白の大陸の遊牧民(皇帝家の白エルフたちや、ハーフ人種によるキャラバン隊商)を始めとする民衆の莫大な不満が蓄積されたのが結成のきっかけです。
創立理念からして、「あらゆる不平等を撲滅する」とあるので、六族連合を目の敵にしています。

⑪物語にASDとPTSDの必要性が感じられないのですが、これには何か理由があるのでしょうか?
どう物語に絡ませるかが自分でもよくわからんのです。
ペンを執った時の初心から脱線している気がしてなりません。
誠に遺憾の念を禁じえません。

こんなところでしょうか。

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