初めまして。えーと、他の方も言ってますが千冊だの読まなきゃいけないは、ただの比喩だしメリットデメリットとは言っても、やらないからと言ってそんな算術的に将来が割り出せるものでもないです。例えばお気に入りの、影響を受けた小説という観点を新しく設けるならば、百だろうと千だろうとその数は少ない方へ集約されます。そして何冊でそれらに行き当たるのかは確率的な考えになります。
それよりも気になるのは、昔や今の本を読むと自分の個人的な事情を否定されるという発想の方です。
そりゃ創作物の中には物によっては自分の境遇に似たケースを、殊更に悪人だったり不遇をかこわせるようなキャストにするストーリーはあるかも知れませんが、それを地獄と読んで避け得ないものとまで考えるのは、失敗の運命論の信奉か何かでしょうかと思ってしまいます。それは母数が多いと自分の嫌いなものに確率的には出会いやすいのを、嫌悪感だけで悪く見過ぎな上に読書行為そのものを悪しざまに見るような、昨今よく騒がれるヘイトなスタンスに染まりかけてるという奴です。
そんな自分の一部でしかない嫌悪感に屈して、主語の大きな対象まで嫌うようなパニックの起こし方は、落ち着いてよく考えてからやめちゃった方がいいですよー。