本来の意図に気付かれないようダミーも含ませるのなら、伏線ごと目立たせてダミーの裏側にまで目がいかないようにしてしまおう。と思ったのです。
あまくさ様が用いられたマジシャンの例をお借りしますと、【ポケットからハンカチを出し、仕舞うまで】を伏線と捉えている状況です。【ポケットから出す】がダミーで、【ポケットに仕舞う】が本来の意図ですね。
卵が先か鶏が先かのようなパラドックスが生まれそうですが、様はダミーにより注目を集めたいと思っただけです。
あまくさ様は【ポケットに仕舞う】をダミーに、仕舞いながら同時に【取り出す】を本来の意図と定めているのですよね。
この方法ですと、【ポケットに仕舞うと同時にこっそり取り出す】までが伏線となりますので、伏線自体も目立つことはありません。一度引っ掛かったことが有る人でもなければ、本来の意図までは到底気付けないでしょう。
ですが、どんでん返しの伏線は、想起できなければ意味がありません。伏線自体も、ある程度は目立って良いと思うのです。
分岐と表しましたのも、2つの意味のうちどちらを取るかで、物語の相貌が反転するようにしようと思いまして。
そんなターニングポイント染みたものを伏線と呼べるかは私も疑問ですが......。良いこと思い付いたと舞い上がり、ズレたことを言ってすみません。
分かりやすい例までありがとうございます。お約束を隠れ蓑にと言っても、そう簡単なものではなかったので助かりました。
貴重なご意見ありがとうございます。