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タイトル:4 『ラブコメイター』 投稿者: ごたんだ

「だから、生きものは弱いまま産まれ来るんだね」

復活した創造主の記憶を持つラブコメイターに人類と一緒に地球をも破壊する力を埋め混まれた憤怒のラブコメイター

その力は、恋してドキドキするほど力を増し暴走していく…

人類総力を結集しての最終決戦前夜ーー憤怒は決意する。

傲慢に告白のタイミングを譲られ、里見と星を見ながら二人きりー…止まらないドキドキ、この星と、そこに生きる里見、ただ一人の為に…
ツンを拗らせ、あるはずも無い陰謀を語り、人類の敵として悪役と成ることで暴走する力を誤魔化し、悲恋でドキドキを止めようとする。

人類軍を壊滅させ、残りの大食の女王
嫉妬の番いを『人類がいなくなったら食べられなくなる』と説得して大罪連合だけで月をテラフォーミングするパンデモニウム=ノアに突撃を懸ける。
移動の途中、憤怒に横恋慕して来たファイヤーツンデレーの嫉妬が傷心の憤怒に近づくが、その顔には出さない悲しみに気付き、声をかけれなかった…

ノアで迎い撃つ十臣下とそれを指揮する怠惰から産まれた双子の新王女
彼女たちは普段仲が良いが創造主が絡むと互いに出し抜こうとするほど功名心を剥き出しにする。
裏切りを演出して一人、双子に引き連れられ御膳の前まで連れて来られた嫉妬…しかし、最初から演技だとバレていて始末される寸前、双子の片割れが手柄欲しさに自分の片割れに手をかける。
それを醜いと判断した創造主は玉座を降り、「褒めて!」とせがむ新王女のラブコメイターを失敗作として真っ二つにする。
「…パパ、なんで…」
かろうじて意識があった嫉妬はブチ切れ命を燃やして決死の戦いを創造主相手に互角以上にぶちまけた、が、創造主の無敵の能力の前に半径50mエメラルドスプラッシュを発動させられず命を落とす。
そこに間に合う、ただ一人全ての障害を乗り越え、やって来た憤怒ーー嫉妬の遺言、能力のヒントを得て、始まる最終決戦。
「何故、貴様らは人類を滅ぼそうとせず! 人類を愛す!?」
白き龍に変身しながら、愛を叫ぶ!

戦いの中、互いに蘇るベビーの記憶
スイートメモリー
創造主が一研究者であった頃、懐に抱かれていたラブコメイター原初の記憶ーーそこには白衣を握り返して『暖かい』と感じる純真で無垢な、愛に満ちた空間に憤怒と創造主はいた。
そこには、誰かへの憎しみなどどこにもなかった。
(ただ、愛にだけ生きれば良かったんだ…)
それをドグマコードとして汚したことに後悔した創造主のコピーは全てのドグマコードを解除し、無限のドキドキで崩壊しつつあった憤怒を救った。
崩壊するパンデモニウム=ノアを脱出する
生き残った憤怒。
憤怒に上半身にだけにされた創造主コピーは死を待つだけだった。

「…パパ…パパ、どこ…?」
それは自分が引き裂いた新王女ーーもう失血で目が見えないようだ。

最後の力で唯一残った片腕だけで新王女ーー妹に這い寄っていく…
薄れゆく意識の新王女の手に、何かが触れる。
「ここだよ…」
上半身だけの創造主コピーが手を握り、ゆっくりと抱き絞めてくれる。
「…失敗作でごめんなさい」と泣き謝り強張る体が「…愛している」と言う度に溶けていく。
「間違っていたのは、私なんだ。ごめんよ…」
二人の笑顔
「…パパ?…パパ、パパ大好きだよ…」
それが創造主のコピーとして造られたラブコメイターのドグマコードに縛られない最初で最後の声だった。

他の化け物の姿に戻ったラブコメイターの女王とともに瀕死の体で地球に戻る。

《ボク、ワタシたちは生き物に成りたかったんだ…》
願わくば、憤怒やら傲慢なんて物騒な名前でなく、誰かに寄り添えるような優しい名前…

本来の巨大な体に戻っても、大気圏突破する体力はなかった。

だけど、人類軍が壊滅し、絶望で荒れ果てた地球の人々は焼け死んだ大罪を冠する獣たちを罵り、嘲笑し、飢えた彼彼女らは、その肉を喰らった。

「ポチ…」
その人類を何度も裏切ったラブコメ細胞生命体が喰われるところを泣きながら止めようとするのを、仲間に抱き止められていた人類最強のコスプレイヤーの里見要子…

魔王生誕ーー静嘆

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