中世欧風で剣と魔法ということでしたら、古典になりますが「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」(J. R. R. トールキン著)はどうでしょうか。加えて、その前日譚の「ホビット」。
ただ、読んでみても面白みに欠けるかもしれません。「指輪物語」は大変長いので読むのが大変だったりもします。しかし、中世欧風の剣と魔法、加えてドラゴンやら亜人種族やらを打ち出した、事実上の元祖です。
ただし古典ですから、現代的なドラマの工夫とかはありません。魔法やらドラゴンが出るだけで面白がられた時代の作品と割り切ったほうがいいでしょう。翻訳を読む限りは、、低年齢層を意識した感じもあります(特に「ホビット」)。
しかし、元祖だけにジャンルも成立しておらず、参考となる先行作品は神話・伝承くらいですので、シンプルに「中世欧風の剣と魔法」を打ち出しています(低年齢層への配慮も、その点はメリット)。そのため、設定の参考資料としてはとても分かりやい。
トールキンは設定マニアなのか、「指輪物語」世界の設定は作中に留まらず、膨大に作ったようです。ウィキペディアで追っかけてみたことがありますが、全容を掴むのは自分には無理でした。それだけに、探せばいくらでも発見があるということにもなります。
視覚的には、幸いなことに実写映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3作、同じく「ホビット」映画3作があります。
映像作品は仕組みや歴史などの設定を読み取るのは不向きですが、小説と合わせて読めば「こういう論理的な設定から、こういう絵を引き出せばいいのか」みたいなことが分かります。映画版は今見ても面白いのも利点でしょう。