小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:主人公の周りにいる人物(友人など)の葛藤についての返信の返信の返信 投稿者: サタン

>戦いや相談という「行為」が既に葛藤を表しているということですね?
いえ、その行為の内容が、です。
例えば、相談自体はしなくとも、
「ちょっと相談に――あ、いや。やっぱりいい。何でもない。呼び止めて悪かったな」
なんてセリフ一つで、彼が何か悩んでることはわかりますよね。
戦闘の場合は、脳内での葛藤(つまり悩みAと悩みBがぶつかり合ってる状態だから葛藤なわけで)を具体的にキャラとして表現したものが戦闘という行為になっています。

失礼ながら、おそらく「描写」を理解しきれていないように思えます。
例えば、
>相談してくる友人のセリフや行動を主人公が聞き、友人は葛藤していると理解してもらうのだと考えていました。
これだと「友人が葛藤している」と説明しているだけです。
「葛藤していることを表現」するのが描写なのに、「友人は葛藤しているんだな」とダイレクトに書いてしまっているわけでしょう?
説明することが悪いことではないし、描写はダイレクトに書いてはいけないわけでもありませんが……。

絵で考えてみて下さい。
「彼が悲しいんでるという心情を描写せよ」という課題があったら、「悲しそうな顔」を描きますよね。「悲しいですとセリフ付きの」絵を描いたりしない。
絵にセリフが無くてもわかるように描くから「描写」なわけだし。

友人の葛藤を主人公視点で書くのであれば、友人の心は主人公には読めないわけだから、基本的には「悩んでそうだな」と思えるシーンを書けば良いだけです。
その助けになるのが小道具ですね。
でなくとも、友人が主人公に相談を持ちかけ、まったく関係ない話題をしてきて、主人公が「何かあるな」と勘付いたりする。あるいは勘付かなかったとしても「アイツ結局何を相談したかったんだ」と一人ボヤけば、何か相談しにくい内容で悩んでることは読者に伝わりますよね。
描写は、それをわかりやすく説明するものではなく、表現をするものです。
極端に言えば、「悲しい」という言葉を使わずに「悲しんでる様子」を書いてみましょう。それが描写です。
もちろん、極端に言えば、なので「直接言葉にしちゃダメ」というルールはありません。

また、小道具は別にコンビニのおにぎりでも役に立ちますよ。
「彼はいつもツナマヨを買ってる。それが好物だからだ。けど今日は鮭だった」と、この一文だけでは何の話だって感じですが、「彼の様子がいつもと違う」ということが描写できてますよね。
そのことを主人公が指摘して「考え事をしてたから間違った」と続けば、葛藤の話題に繋がります。
「食べきるには時間がかかりそうな量だ」と書いておけば、「話が終わった頃には、おにぎりは全部なくなっていた」と書けば時間経過を描写できますよね。これだと暴食なのも表現しちゃうから無いだろうけども。
たぶん、普段から何気なくやってる事だと思います。
比喩表現も描写の一つだし、意図的に用意したわけじゃなくても小道具を使って比喩をしている事も多いでしょう。
ただ、それは単なる言葉のレトリックではなく、描写という技術で、この応用は「葛藤」など心理の表現にも使える。
そして、心理描写というのは「心の中で思ってることを文章にする」だけのことではなく、こうして表現していくことだ、という事です。
ということは、単純に「悩んでるときにありがちな展開」をやってけば良いだけです。
小道具は、今回は「葛藤」なので「悩み」の象徴になるような何かを用意すりゃいいだけです。友人の癖などが一番扱いやすいでしょう。悩んでるときにする仕草とか。いきなり出てきても不自然じゃないし。
やや変則だけど「真面目な性格」とかなら「仕事が雑だった」というだけで普段とは違うことが表現できますよね。これも「性格」を小道具にしてるわけです。
繰り返しますが、小道具というのは物質的なものにこだわった話じゃないです。
やり方次第では何でも小道具に出来ます。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「主人公の周りにいる人物(友人など)の葛藤について」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ