>主人公がやったら絶対ダメなこと
1)主人公の属性としてふさわしくない。
2)社会的に問題のある案件。
この二つはまったく別問題なので、わけて考える必要があります。
1の意味でなら、列記された項目は概ねすべて妥当だと思います。「倫理的にまずいことを嬉々としてやる主人公」という前提ですから。
一般的にラノベの主人公のほとんどは「正義感の強い、いいやつ」「ちょい悪気味ではあるけど、根はいいやつ」に設定されるので、あげられた項目はそういうキャラには相応しくないという話。つまり、コンセプトの問題に過ぎません。
ただし構想されている主人公が、本当はいいやつなのだけれど何らかの事情で「倫理的にまずいことを嬉々としてやる性格」になってしまっているという設定なら、多少制約は生じます。その場合、残虐な大量殺人などは案外許容範囲ですが、裏切り、差別、弱者への攻撃、卑怯な行為などは抑制する方がいいです。人格にそれなりの一貫性があり、いわゆる「悪に強い者は善にも強い」というフラグがあると、匙加減次第でむしろ読者に強く好感を持たれたりします。
創作論としてのみ考えるなら、結局のところその主人公を読者に愛してもらいたいのかどうかは、自分の胸によくよく聞いてみた方がいいですよ。
そもそも読者に嫌われる主人公が書きたいなら、列記された項目は当然すべてOKでしょう。思い切り振り切っちゃってください。
次。
2については、まったく別次元の話です。
現実にある差別や偏見などを助長しかねない表現などは、かなりの注意が必要です。
要するに蛇鷲さんの書かれた小説が原因で、誰かが殺されたり傷つけられたら責任がとれますか? という話ですから。
そういう意味では、
・差別色々
・薬物、銃器のばらまき
・ナチス礼賛
・ホロコースト、ユダヤ排斥
などは少なくとも慎重に扱う方がよいとは言えます。