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タイトル:小説+αを読んでも何も思わないの返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: あまくさ

私もネタバレはあまり気になりません。

以下、ごく個人的な感覚なので、他人に推奨はできませんが。

ネタバレで損なわれるのは「意外性によるサプライズ」であって、「感動」は別次元のもの。後者はおそらく「物語の構造」が引き起こすものであって、結末を知っているかどうかとはあまり関係ない、というのが個人的には実感です。(だから、プロットが重要なわけね)

そう思う理由。

1)私はけっこう物語を読んだり観たりして感動する方で、いい年してアニメ観て泣いたりするやつなんですね。
ただ、3回くらい観た作品でも泣けます。

2)エンタメ作品の場合、初見でもある程度先のストーリーは読めます。中盤で主人公が死ぬことはないし、シリーズの傾向によって、ラストは絶対ハッピーエンドになるとか予想できたりします。いわゆる「死亡フラグ」のように、かなり高い確率で先がわかるヒントが散りばめられているのもエンタメの特徴です。これ、読者の期待をコントロールする技術なんですね。だから、それを知っているとかなり作者の意図が読めます。別に実作者でなくても、アニメなどを見慣れている人なら無意識にそういう予想をしているとも思う。

3)中盤で主人公がピンチになると、どうせここで死ぬはずはないとわかっていても、けっこうハラハラしたりします。
これはなぜか? というのが創作の謎をきわめるための、重要な課題だと思っています。

4)感動の展開は、むしろ「予想し、期待する」心理から生まれるというのが、現時点での私の見解です。「この後こうなったら、きっと泣いちゃうな」とか予想し、その予想が期待に変わって、予想通りになると感動する。先を予想し、感動する準備をして感動するみたいな変な実感があります。
こういう予想がはずされた場合、うまくはずしてくれると驚きと新鮮さは感じますが、感動はしません。感動はむしろ陳腐な心の動きから起こるものであって、斬新さとはまったく別物。
「斬新さ」ももちろん立派な価値。「陳腐な感動」もまた、換言すれば「王道」ということであって立派な価値です。

よって、先のストーリーを知っているかどうかは感動に影響しないというのが私の現時点での見解ですが、もちろん異論は認めるし、純粋に物語を楽しみたい人には推奨しないのももちろんです。

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