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タイトル:物語をよりミステリアスにの返信 投稿者: サタン

うーん。私見でしかないけれど。
こういうのは、描写力とか演出力とか構成力とか、物語を作るための総合力が重要になってくる。
言ってみれば当たり前のことなんだけど、作り手にまわると途端に見失ってしまうというか勘違いすることがあって、それは、
「読みやすくて面白い作品」があるとすると、書き慣れてない作り手はこう考える。「読みやすいから面白いんだ、読みやすい文章はどうやって書けばいいんだろう」と。
でもそれはまったくの逆で、「面白いから興味をひいて自ら進んで読むため、読みやすく感じる」という話。
「読みやすいから面白い」のではなくて「面白いから読みやすい」わけだね。

だから、「気になるような深い謎があるから面白い」んじゃなくて、「面白いと感じてるからその謎に興味を持っていて、気になってしまう」というのが本当だと思う。
つまりは謎より物語そのものを面白く書く努力をしよう、という結論で、
でも。だからそう思って深い謎を作ろうとしてるんじゃないか。という事なんだろうと思う。
で、私個人の見解では、それは違うと思うし、実現するには物語を作るための総合力が求められると思ってる。という感じ。

謎があるなら、その謎がどれほど凄いのかを演出して強調していくテクニックが大事だし、謎を追ってく過程でそ場の不安感などを煽ってく描写力が必要だと思うし、また「謎」というのは当たり前だけど「不明」であることが重要だから要は「わからない」って事を書いてくわけだけどその「わからない」を「わかりやすく」伝える場面の構成力が一番重要だと思う。

つっても、私もそれらが自慢できるほどの領域にはないし、結局これは「面白いのを作れ」と言ってるだけだと思うので、参考にはならんでしょう。
ただ、「謎が興味深いから面白いんだ」という、まあこんな短絡的には考えてないだろうけども「謎さえいいのが見つかれば面白いのが作れるに違いない」という感じの発想は間違いなので、そこを指摘したいと思う。
謎がなくとも面白いと感じる物語を作る。まずソレがあること前提で、そのうえで謎を用意し読者の注目をそこに合わせる。

ちなみにこれは戦闘モノなんかも同じ。
単に戦闘してるだけ、戦闘シーンがあるだけでは面白いわけがない。そこに独特な能力や設定があったとしても。
目的地に早く行かないと、そこで大切な人がどんな目にあってるかわからない、急がないと、なのに目の前の敵が手強い、俺は何としてでも目的地へ行くんだ。
そういう面白いストーリーが下地にあるから、邪魔してくる敵との戦闘が手に汗握る面白い戦闘シーンになる。
そこに独特な設定なんかがあるとより良くなるけど、独特な設定が物語を面白くしてるわけではないってことですね。

だから、より深い謎を用意して真相が気になるような展開をイメージしているのなら、まずはその謎ではなく謎を置くための下地となるストーリーを面白くすることが大事。
そしてそれはプロット時点では構成力が重要で、次いで演出力、執筆時に描写力が求められる。
その総合技術が高いと相乗効果で「ページを捲る衝動にかられるような」という感じの仕上がりに出来る。

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