エンタメの主人公は、多少クセがあってもスパッとしているものです。
現実の人間はそうそう一貫性があるものではなく、純文学だったらそういう人間の弱さや狡さを率直に描く方が評価されたりしますが。
エンタメの主人公は読者の期待をになう存在なので、作風によっては悪や冷酷も受け入れられる場合がありますが、筋が通っていることは必須だと思うんですね。悪よりも、煮え切らなかったり、姑息な性格の方が嫌われます。
なので、
>主人公が躊躇して洪水で人が流され皆に攻められ確かに主人公は「おれは何て悪いやつだ」とかなり悩みます
そういう展開は、主人公にとっても作者にとっても、けっこう正念場だと思いますよ。
読者はその手のエピソードを主人公の試練ととらえ、安易に「凄く良い人」にはならないまでも何らかの納得できる解答は期待するものだと思います。
そういう期待感は死んでも裏切らないのがエンタメの鉄則。