小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

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元記事:地の文が書けない

 寒くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて今回相談したいことは表題の通りです。正直に申しまして、[なぜかけないのか]どころか[そもそも何を書けばいいのか]すらわかりません。人並み以上に本は読んでいるのですがそれでもさっぱりです。
 以下に現在執筆中の短編の書けた部分を開示しますので、どういったことが足りないのかご教授願いたいです。
ーー以下小説ーー
 少女の前に少年が一人倒れている。
「どうしてこうなったのかって?これには深い事情があるんです」
そんなわけでしばらく時間はまき戻る。

 夜も更けてすっかり暗い林の中、荷物を背負った少年が立ち止まっていた。大きなリュックのためか背を丸め、ヘッドライトをつけた顔には困惑の色が浮かんでいる。
「いやいやこんな始まり方されたら誰だって困るよ」
「開幕早々メタ発言なんかしない」
少年に言葉を返したのはセミロングの少女。こちらは藪打ち用の鉈を持ってはいるがそれ以外の荷物は少なく、身軽な格好をしている。
「いやだって、ウルトラマン第二話みたいな始まり方じゃ真面目な作品とはだれも思わないよ」
「初代バルタン星人は十分真面目な話じゃない。比べるなんて脚本家の方に失礼よ」
「ぬぐ、けどもう少し雰囲気ってもんがさあ」
そんな会話をしつつ、少女が少年を先導し林の中を進む。
「ねえ奏、うちら少年少女って年かな?」
「燈、女性の年に触れないのはマナーだと思うのだけど」
あまりメタ発言ばかりだと話が進まないのですが。
「「お前が努力しろ」」
ごもっともで。
 生暖かい空気の中、ヘッドライトの明かりを頼りに燈と奏は進んでゆく。
「これ、状況説明した方がいいんじゃないかしら」
夜野燈はとある秘密結社所属の改造人間である。今回は幼なじみ兼別の支部所属の月影奏に「水中から白い触手を出すUMAを見せてあげる」言われ、半ば強引に連れ出されたのであった
「説明が雑、それに無理やりすぎるすぎる」
「そうね。これじゃ燈がUMAにつられて40秒で支度してついてきたってことがわからないわね」
「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
問われたことに対し言葉を濁す奏、その態度から燈は嫌な想像をする。
「まさか迷ってる?」
「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
「そんな気質効果は損の元だよ。そもそも奏がいきなり言い出さなければうちが下調べして先導できたのに」
「そんなことされたら…っと、ついたわよ」
 話している間に藪を抜け、二人は林から沼のほとりに出る。
そこそこの大きさはあるが葦など水生植物は少なく、暗くよどんだ水面がよく分かる。
何かが出てもおかしくないという雰囲気に燈の顔色がより悪くなる。
「これはUMAよりも幽霊が出そう・・・あれ、他の人がいる?」
耳聡く人の声を聞きつけ沼の反対側を見る燈。そちらには懐中電灯と思しき明かりが数条動くのがみえる。
「あ~、ちゃんとした道を通れば向こうに出るんだ」
「ちょ、ちょっと待って。ちゃんとした道があるの知っててわざわざ林の中をえっちらおっちら歩かせたの?自分が方向音痴だって自覚してる?」
「だって、もしほかの人と会ったらここがなんなのかバレ…二人っきりになれないじゃない」
「ごまかし方が雑。ここ、UMAが出るんじゃなかったの」
燈の追求に奏は悪びれる様子もなくあっさり口を割る。
「ちゃんと出るわよ。UMAじゃなくお化けだけどね」
お化け。この言葉に燈の顔は青くなる。
「・・・帰る」

上記の回答(地の文が書けないの返信)

投稿者 t-log : 0 投稿日時:

会話文が続く下記の個所に、地の文を挿入しました。
最小限の範囲で、セリフも改変してます。

>「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
>「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
>問われたことに対し言葉を濁す奏、その態度から燈は嫌な想像をする。
>「まさか迷ってる?」
>「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
>「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
>「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
>「そんな気質効果は損の元だよ。そもそも奏がいきなり言い出さなければうちが下調べして先導できたのに」
>「そんなことされたら…っと、ついたわよ」
> 話している間に藪を抜け、二人は林から沼のほとりに出る。

「そうじゃなくて。はあ、それよりまだつかないの?」
「え~っと、沼にはもうついてもいいころなんだけど」
歯切れの悪い返答に、燈は嫌な想像をする。
「まさか迷ってる?」
「だ、大丈夫よ。ちゃんとつく、もうすぐだから」
 秦の「大丈夫」ほど当てにあらないものはない。燈の悪い想像は当たっていたらしい。本当に迷ったようだ。
「はあ、もうUMAなんていいから帰りたいよ」
 いつ目的地につくか、わからないと思うと、急に背中の荷物が重く感じだした。足取りが重くなる。うなだれたせいで、ヘッドライトの光が関係のないところを照らし出す。
 遅れだした燈に、秦は舌打ちをした。 
「ここまで来たら退くだけ損よ、口じゃなく足を動かして」
 そう言って強引に手を引く。だが燈の士気は上がらない。
「そんな気質効果は損の元だよ」
 そもそも奏が、いきなり沼に行くなどと無理を言わず、十分な時間さえくれれば、燈自身が下調べして先導できたのだ。そう愚痴をこぼすと、秦はかぶりを振った。
「駄目よ、そんなことされたら…」
「なに?」
 燈は秦の顔を覗き込んだ。彼女は気まずそうにそっぽを向いた。
「なんでもない……ってほら、ついたわよ」
 秦が右手を上げ、まっすぐ前を指さした。
 深い藪を抜け、ようやく二人は林から沼のほとりへ出た。

こんな感じでどうでしょうか。
ざっくりなんで、文章表現が拙いのはご容赦を。

人が会話するとき、口だけが動いているわけではありません。
身振り手振りや、頷いたり首を振ったりもします。
嬉しい話なら喜び、嫌なことを言われればムッとします。

今作であれば、歩きながら会話しているわけです。
精神状態によって、足取りが軽くなったり、重くなったりもするでしょう。

そういう仕草、表情、行動を地の文で描写すればいいのです。

セリフのみで書くよりも、感情表現が豊かになります。

また、一部セリフを地の文に落とし込めばメリハリがでます。

参考になれば幸いです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文が書けない

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元記事:語り手とカメラを意識させるのはまずいの返信の返信

以下はあくまでも私の考え方なので、もちろん異論はあると思います。また、視点・人称はルールではなくテクニックだというお考えには同感です。だからこそ原則論ではなく、それぞれの視点の長所・短所を踏まえた上で最も効果を発揮させるためにはどう書くのがよいかという私なりの方法論から意見を述べています。(なので論理的には矛盾することを言っている場合があるので、この問題は説明するのは難しいんですね。まあ、やってみます)

(1)
>「~は思いもしなかったのだ」という文章、一人称では問題はなく、三人称神視点では没入感が妨げられる。とのことですが、三人称一元視点の場合はどうですか。

三人称一視点と最も相性が悪いと思います。

(2)
>例えば、過去の出来事だったら、一般的に知られている歴史を振り返るのなら大丈夫だが、登場人物の過去はNGなのか、それとも一般的な歴史でもダメなのか。

一般的な歴史はOKでしょう。三人称一視点の記述は、基本的に視点人物(視点を固定する人物)の知識と一致させた方がいいように思います。

(1)について。
「~は思いもしなかったのだ」という文章は、一人称でも問題はあると思います。
こういう書き方の問題点は三つ。

A 時系列の乱れ。過去を振り返る文章なので、叙述の流れを止める、進行中の時間の流れと合わないなどの問題が生じる場合があります。

B 物語全体が回想になってしまう。

 小説の時間には大きく2分して、回想型と現在進行型があるように思います。どちらがよいか一概には言えないでしょうが、緊迫感をつくためには現在進行型の方が有利です。「~は思いもしなかったのだ」と書くことによって読者と物語の距離感が遠くなってしまうリスクがあるんじゃないかと。

C カメラは過去を振り返らない。

 現代的な三人称の視点は比喩的によく言われる「カメラ視点」であり、人格を持たないのが特徴です。
ただ、文学史的にはこの「人格を持たない視点」という手法が確立するまでが大変だったんですよ。「昔々、あるところに~」というのは、語り手が過去の知っている出来事について語っているという体裁をとっていますよね? つまり作者視点・語り手視点が物語の原型なんです。
三人称の地の文から作者を切り離し得たのは、現代小説の大きな方法的成果。なのに、「~は思いもしなかったのだ」という文章を含めて作者の顔が地の文に出てきてしまう書き方は、古典的な語り手視点の世界に引き戻してしまうんです。

で、ですね。
一人称であってもA・Bには絡んできますから、問題がないとは言えません。ただし一人称はCには引っかからないという意味で、先の書き込みでは大丈夫だと書きました。
なぜなら一人称は普通に語り手視点です。ただし、語り手は作者ではなく作中の登場人物のうちの誰かという体裁をとっています。カメラ視点三人称とは別の方法で、地の文から作者を隠しているんです。なので「~は思いもしなかったのだ」と書いても一応違和感は少ないのだと考えられます。

で、三人称一視点。これは最も実践的な視点手法で、簡単に言えば一人称と三人称のいいとこ取りを狙っているんですね。なのでこの手法は、何をやってよくて何がダメなのがという判断が難しいんです。

私見ですが三人称一視点の最大の狙いは「臨場感」だと思うんですね。

一人称にも物語と読者の距離感が近くなるという長所がありますが、語り手キャラの主観が目立ちすぎるため、「場の空気間」を表現するためには必ずしも適していません。三人称一視点は読者を視点人物に寄り添わせつつ、視点人物の心理描写は(軽く入れる人もいますが)淡泊にとどめるので、臨場感を出すためには最適な手法だと思うんですね。

つまり三人称一視点は、説話的物語手法(神視点)から現代的な三人称に進化してきた過程の一つの到達点なのだと考えています。

(2)について。
これまで述べてきたような理由で、三人称一視点では現代的三人称の客観描写を守りつつ、一人称的な効果も取り入れることを目指したいのです。そのために、文章そのものは三人称のルールに従いながら、敢えて一人称の制約を加えてしまうという方法が考えられます。一人称の制約の一つは「視点人物が知らないことは書かない」、ですよね?
なので、そのキャラが知り得ない他人の過去は書いてはいけないし、歴史の知識など誰でも一般的に知っていておかしくない過去は書いてもかまいません。

(補足)
ここまで三人称一視点(一元視点、単一視点)を推奨するような書き方をしてきましたが、一方で「現代的神視点」みたいな手法もありなんじゃないかと個人的には考えています。
ハリウッドなどで物語の面白さの基本は神話に見出せるのではないかと研究されていることからも分かるように、神視点的な手法は波乱万丈で内容の豊富なストーリーを書くにはおそらく適しているのだと思います。
ここまで神視点の欠点をいくつか書いてきましたが、逆に言えば従来の神視点的書き方からそういう欠点を取り除けばいいということでもあります。単に多視点の弊害ならば、 f-logさんも仰っているように読者が混乱しないように書けばすむだけの話です。しかし神視点には hexaが指摘されたように、地の文に「作者」が不用意に顔を出すことによる没入感の妨げという別の弊害もあると思うんですよ。このもう一つの弊害は、一見、視点・人称とは無関係に見えるからこそ、気付かれにくいんじゃないかと。
しかしこれは神視点を無頓着に採用することによって発生しやすい弊害なので、やはり視点・人称の問題の一つであるし、読むに堪える優れた神視点小説を書くためにも強調しておきたいところです。

上記の回答(語り手とカメラを意識させるのはまずいの返信の返信の返信)

投稿者 t-log : 1 投稿日時:

詳細な回答と解説、ありがとうございます。大変参考になります。

(1)について。
Aの問題点については、私も認識してました。最初に例として出した際に「ダサいかどうかはともかく」と書いたのも、こういう部分が単に視点の問題だけではないからです。例として最適ではないと思いつつ、他に思い当たらなかったので、注釈付きで挙げました。
A・Bの問題は人称視点とは関係ないので置いておくとして、Cの部分で一元視点は引っかかるということなんですね。
一元視点のチェックに、一人称に変換するという方法がありますが、この件については通用しないようですね。

質問しておいてなんですが、私の感覚として、三人称の地の文に人格が垣間見えることが、そこまでリーダビルティーに影響するんだろうかと疑問があります。
先の例では、それ以外の問題点の方が大きいのではないかと。好例が思いつかないので、間違ってるかもしれませんが。

回顧型の小説
歴史小説によくみられるタイプかなと思います。そもそも過去の出来事であることが、前提ですからね。
人物を描くのなら、感情移入もしやすく、臨場感もある「現在進行型」が向いてますが、歴史の転換期にスポットを当てたものや、その時代になにが起こったのか、客観的に描く作品なら「回顧型」が向いているんじゃないでしょうか。

>三人称一視点の最大の狙いは「臨場感」

私の考えでは最大のメリットは「客観性」だと思っています。
一人称の場合は、すべて視点者の言葉で語られるので、それが作者の主張と同一視されがちです。ですが、かならずしもそうではありません。三人称にすることによって、視点者と距離を置くことができ、作者の意図が別にあることを示せることが、大きいのではないかと考えます。

(2)について。
>基本的に視点人物(視点を固定する人物)の知識と一致させた方がいいように思います。

ということは視点者が知りようのない「特殊な物理法則」などもダメということですね。
私は、三人称の地の文には、客観的事実でないと書けない。逆にいえば、客観的事実であれば、何を書いてもかまわない。と考えており、視点とと結び付けてはいませんでした。
今回、皆さんの指摘を受け手元にある小説をチェックしたところ、視点者の知識から逸脱した内容には触れていないとこに気づきました。
また、サタンさんの「作者の解説文」の見解を読んで、確かに視点者の知識から逸脱した内容については、最初か途中で挿入するかの違いはあれど、物語の進行とは切り離して記述してあるなと、思い当たりました。
とうことで、質問させていただいたのですが、やはりそうなんですね。
この件について、「三人称なんだから、客観的事実は書いても問題ないでしょう」という考えの人はいないんでしょうか。いれば、意見を伺いたいです。
子供が視点者で、地の文に大人でないとわからないような記述がある、というのは例外なんでしょうね。

「現代的神視点」
当てはまっているかどうかは、わかりませんが、ファンタジーで吟遊詩人が語るという、体裁をとった作品を読んだ覚えがあります。
三人称の変わり種としては、金田一耕助シリーズは、実在する金田一探偵の冒険譚を、友人である作家の横溝正史が記録に残す、という形になってました。
横溝氏が登場する作品もありました。
当初から想定していたとは思えないので、シリーズを続ける際に何らかの必要性があったのでしょう。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例

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元記事:関係ないことをちょい横槍

>サタンさんも言ってるけど物語→神→読者の中継点となっているケース
個人的にはそのケースしかねえだろ、と思ってたのだけど、あざらしさんが「ノンフィクション作家」をオススメに挙げてるのを見て、ハッとした。
ノンフィクションは専門外だしまったく興味なかったんで気づきもしなかったけど、hexaさんの言う「ナレーション」に類すると言っていいのかどうか、ともかく多視点でなく神視点が良い場合(作品の一部で神視点を使うなどではなく)もあるのだと考えを改めました。
作者視点だと作者の主観が入った文章になるし、まあそれは避けられないけど、神視点のほうが「記事」に近く事実を書くノンフィクションとの相性は悪くないのだと。

それで言うと歴史モノも相性は悪くないのだけど、やりすぎるとただの教科書になってしまうし、
>二派に分かれるジャンルだと思っています。
「その時代の歴史を読んでいる」か「物語のドラマを読んでいる」か、という違いで分かれてしまうのでしょうね。

まあ、ぶっちゃけ本当に正しく分析すると、なろう系どころか三人称で書かれてる文芸作品の大部分で「視点のゆらぎ」はあったりもすると思うんですよね。
わかりやすく「やっちゃってる」人は、建物の外観を説明してからその建物の廊下を歩いてる人物に視点を合わせたり。
人物から建物の外観は見えないハズなんで、建物の説明が神視点になってるんですよね。
もっとも、「人物は建物の外観を既に知っているから、それを人物に説明させることに何の違和感もない」とも考えられるので、視点のゆらぎはない、と言えるんですけども。
でも、この時点で「その人物が建物の外観を知っている」という事を読者はまだ知らないので、読者としては「人物は外観を見たことがあるのだろう」と解釈する。
このため視点のゆらぎが起こっていないように見える。これを誰でも普通にやってるから、普段はあんま意識しないんですよね。
私はそれで良いだろうと思う派なので、「読者がわかればどうでもいい」と思っちゃいますね。
神視点ではなく、人物Aと人物Bとの間で「視点がゆらぐ」事も、まあ無いほうが良いけど、読者に伝わっていれば問題ないし、でも、確かに「視点がゆらいでるからわかりにくい文章になっている」という事はあるし初心者には多いので、そこは指摘するし「ゆらがないようにしたほうが良い」と助言もする。
わかりにくい文章の原因が「視点のゆらぎにある」という可能性が高い、ってだけではなかろうか。

ーーそう思って読んでるから、神視点による「作者(神)の解説文」なども、その場で一番視点が近い人物の解説である、と解釈して読んでたりする。
古いSFやファンタジーにたまにある「世界観の説明から入るタイプ」の小説は、これって「その世界観の説明部分は神視点だよね?」って話になると思うんですよね。
でも、次のシーンで某国の王子様が出てきて王子の視点で三人称が始まったら、「王子が知ってる事を最初に説明しただけの、王子視点の三人称」と私は考える。
もともと三人称は一人称と違って執筆の際にコレといったルールは無いですからねぇ……。
視点の問題も、「誰かに固定したほうがわかりやすい」とか「何にスポットを当ててるか明確にすべきだ」という話であって、別にルールではありませんし。
だからhexaさんが言うように 一人称 → 一視点 → 多視点・神視点 とその視点の数が増えていくと難しくなっていくんですよね。

上記の回答(関係ないことをちょい横槍の返信)

投稿者 t-log : 1 投稿日時:

視点の揺らぎについて、よくあるパターンは「A視点で進む中に、数か所B視点が混じる」のと「いつの間にかAからBに視点が移ってる」というのがありますね。
後者はスムーズに移行していれば、何の問題もありません。が、前者は視点の揺らぎに寛容な立場を表明しておきながら、やはり気になりますね。
特に、書籍になってるヤツなんかは、編集者が指摘してやればいいのに、って思ってしまいます。そこまで気にするのって、自分だけかと心配になってたんですが、結構いらっしゃるようで、安心しました。ありがとうございます。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例

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元記事:語り手とカメラを意識させるのはまずい

横槍、申し訳ありません。

>「~太郎は思いもしなかったのだ」という文章がストーリーの流れをぶった切るので、没入感が妨げられるということですよね。
>それって、人称とか視点とか、関係なくないですか?

これは人称・視点に関係あると思います。
「~は思いもしなかったのだ」という文章は、一人称であれば語り手キャラが未来の時点から物語を振り返っていることを示します。しかし三人称の地の文でそう書くと、「誰が振り返っているのだろう?」という疑問が生じてしまいます。
もちろん三人称の地の文はすべて誰が語っているのか分からない「空気」のような存在なのですが、読者にそれを意識させてしまうことがまずいのです。「今、読んでいるのは所詮作り話にすぎない」ということを読者が思い出し、それによって醒めてしまうおそれがあるからです。

映画のカメラ。三人称小説の語り手。この二つはどちらも、観客や読者は物語に没入しているときには存在を忘れているはずです。それを思い出させてしまうような表現は避けるべきです。

上記の回答(語り手とカメラを意識させるのはまずいの返信)

投稿者 t-log : 1 投稿日時:

なるほど、詳しい解説ありがとうございました。とても勉強になります。
その上で質問があります。
「~は思いもしなかったのだ」という文章、一人称では問題はなく、三人称神視点では没入感が妨げられる。とのことですが、三人称一元視点の場合はどうですか。
視点者の思考と捉えることもできるので、問題ない。か、やはり神の視点であるから、適当ではない。どちらでしょうか。

もうひとつ、三人称では地の文に嘘があってはならないといわれます。逆にいうと、視点者が知らないことでも、事実であれば書くことができます。
以前のレスで、あまくささんは神視点であれば表現できることの例を挙げてました。それは、たとえ事実であっても一元視点ではダメだと考えますか。

>事件の背景となる事柄とか、SFだったら特殊な物理法則だとか、あるキャラとキャラが仲が悪い理由の解釈だとか、過去の出来事だとか、遠い将来に主人公が遭遇する運命だとか

この中で、「あるキャラとキャラが仲が悪い理由の解釈」は視点者の解釈であれば可能だか、それ以外はNG。「遠い将来に主人公が遭遇する運命」は、上記で論じられている。ではそのほかは?
例えば、過去の出来事だったら、一般的に知られている歴史を振り返るのなら大丈夫だが、登場人物の過去はNGなのか、それとも一般的な歴史でもダメなのか。

お答えいただければありがたいです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例

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元記事:神視点での小説の成功例の返信の返信の返信の返信の返信の返信

>それって、人称とか視点とか、関係なくないですか?

そのへんはあまくささんが言っていることにまったく同意なのでパスさせてもらう。サタンさんも言ってるけど物語→神→読者の中継点となっているケースがあって「神要らねぇええ!」と思うのがまずい使い方をしているやつ、「あなた(神)がいてくれないとこの作品の面白さは半減してしまう」ってのが「ちびまるこちゃん」「黒いおみみの~」のナレーション。

個人的には、歴史小説は「まあ……解説してくれるのはありがたい」「でもやっぱり微妙かも」の二派に分かれるジャンルだと思っています。

>神視点だけに起こる問題点ではないと思いますよ。

そうなんだけど、一人称→三人称一元→三人称一元のシーン切り替え→三人称神視点の順に「起きやすく」なるんです。だから、小説道場ではこの順番で視点の使い方をマスターするのが推奨されている。

>なろう系の書籍になってる作品で、視点の揺らぎがあるものも存在しますから。

は? なろう系の書籍化作品ですと? そんな「玉」のほうを見ていて問題なんてあるわけないじゃないですか。小説道場だって、有段者(書籍化レベルの人)には「まだところどころ視点が揺れているが、そんな些細なことはどうでもいい。瑕瑾を探すというやつに過ぎぬ」というくらい、道場主は視点を重要視しつつも同時に寛容な人なんですよ? 私だって、f-logさんに指摘されるまで気づかなかったくらい通常は意識してないんですよ?

だから「石」のほうを見ると勉強になるんですよ。道場主もそのつもりで見ていたそうですから。

>「神視点」を「多元視点」と置き換えても成立するんじゃないでしょうか。

さっきも言ったことの繰り返しになるんだけれども、だんだん難易度が上がっていくんです。そして、難易度の低い手法で書いていれば見逃さなかったレベルの失敗をやってしまう、それが恐ろしいところなんですよ……。

上記の回答(神視点での小説の成功例の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信)

投稿者 t-log : 1 投稿日時:

私は最初から「視点の揺らぎが読者の混乱を生む」と主張してます。その上で、「揺らぎがあったって、混乱なく読めれば別にいいよね」と言ってるわけで、混乱が生じるようであれば、それはダメに決まってるじゃないですか。
hexaさんが「読者から見てわかりやすければそれでいい」を否定されたんで、「いや、視点に関しては、書籍になってるもので、揺らぎがあるもの存在しますよ」と言ったまでです。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 神視点での小説の成功例

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元記事:三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写について

視点移動についての疑問です。
現在三人称で小説を書いているのですが、視点移動がタブーという話を聞きました。
三人称というカメラが映している人間の心理描写を、カメラで映す人間を変えて何人もやっていいのか気になり、相談させていただきました。
説明が下手で申し訳ないのですが、具体的に言うと、男、女の2人が同じベッドにいるとします。男をA、女をBとしたときに下記の例文のような描写の仕方をしていいのか気になりました。

朝日が差し込むベッドの上でAはBの穏やかな寝顔を見つめていた。緊張から一睡もできなかったAはぐっすりと眠るBの幸せそうな顔に少しばかりの恨みとそれを大きく超える愛おしさを感じている。頬に軽く唇を触れさせ、優しく髪を撫でると、触れられたことに気が付いたのかBの目がうっすらと開いた。
「おはよう、B。よく寝れた?」
「おは……、っ!?」
一緒に寝ていたことをすっかり忘れていたのかBの目が大きく開く。ぽやぽやとした眠気が一気に吹き飛ぶのを感じたBは、羞恥心からベッドを飛び出し勢いよく平手を振りかざした。

この場合、Aの恨みと愛おしさという心理描写した後、会話文を挟んでBの眠気の吹き飛んだ感覚や羞恥心を描写するというように、カメラがAからBに移るのですがこのような視点の変わり方をしてもいいのでしょうか?

そもそも三人称でこのような心理描写をしていいのでしょうか、その人物しかわからない心理を描写してしまったら一人称になってしまうのでしょうか。

上記の回答(三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写についての返信)

投稿者 あまくさ : 0

>そもそも三人称でこのような心理描写をしていいのでしょうか、

先にこちらについて説明します。
三人称でキャラクターの心理を描写することはまったく問題ありません。一人称と三人称の違いは、描写が主観的か客観的かということだけなんです。

Aが花を見て美しいと感じたとしますね。
花は美しい。これはあくまでAの主観的印象にすぎません。しかし、花を美しいと感じたAの心理の動きは客観的な事実なんです。だから、三人称での描写が可能です。

>Aはぐっすりと眠るBの幸せそうな顔に少しばかりの恨みとそれを大きく超える愛おしさを感じている。

この例文では、Bが本当に幸せなのかどうかは判りませんが、寝顔がAの目には幸せそうに見えたことと、Aが少しばかりの恨みとそれを大きく超える愛おしさを感じていることは客観的な事実です。それを淡々と叙述しているのであって、三人称のごく普通の書き方です。

この点をふまえて、次に視点移動について考えてみます。

三人称の視点にはキャラクターの目を通すものと、そうではない空中を浮遊しているようなものの二種類があります。カメラに喩えられるのは後者です。

例文は、

>朝日が差し込むベッドの上でAはBの穏やかな寝顔を見つめていた。

と書かれています。AはBの寝顔を見つめていたと明記され、続いてAの内心が語られています。ということは、これはAの目線でBの様子を描いているということであり、前者(人物視点型の三人称)になっているんですね。
こういう書き方をすると、読者は自然にAの目線から物語を眺めるようになります。それが急に、

>ぽやぽやとした眠気が一気に吹き飛ぶのを感じたBは、羞恥心からベッドを飛び出し

とB視点にワープしてしまうと、読者に強い違和感を与えます。
違和感が有ろうと無かろうと小説はどう書いても自由なのですが、読者が物語に没頭する妨げになってしまいますから得策ではありません。

◎Bは眠気が一気に吹き飛んだ様子で、恥ずかしそうにベッドを飛び出し勢いよく平手を振りかざした。

こう書いても内容は同じですから、どうせなら視点は一致させた方がいいでしょう。

小説にかぎらず、物事には、
「やっちゃいけないって決まりもないけどね……でも、それはやっちゃダメよ」
みたいなことって有るものですよ。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 三人称におけるカメラを向けた相手の心理描写について

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投稿日時:

元記事:不人気キャラに関するあれこれ

どうも如月千怜です。
なんか一年前もこんな感じのスレッド立てた気がしますが、そこは荒らしに占拠されたせいで生産性のある議論が全然できなかったので許してください。

去年立てた類似スレはある作品の主人公が不人気気味という相談でした。
ただその主人公は幸いにも人気を伸ばすことに成功し「ナンバーワンには慣れていないけどここで相談する必要はない」と思っています。
(ちなみに後から人気を伸ばすのに成功した理由は、彼女の幼少期を描いた過去編を作ったからです)

……それでも状況が一年前からずっと改善していない不人気キャラも多くいます。

●ミレーヌ・ワロキエ
先述した去年相談した主人公と同じ作品に登場するキャラクターです。
主人公の幼なじみで、作中では物語を盛り上げるのに欠かすことができない役割をたくさん持っていました。
具体的には

・森の奥で研究に勤しむ主人公に冒険の誘いを持ちかける。物語が始まる最初のきっかけを作った。
・彼女がわがままな行動を取る度にまとめ役のキャラクターが諭すという展開が度々ある。それによって他のキャラクターの株を上げるきっかけを誰よりも多く作った。(事実まとめ役のキャラクターが本作で一番人気である)
・第一章最初のボス戦で主人公との連携攻撃によりボスを打倒した。

これらの要素から、私は彼女を「物語を盛り上げるのに最も貢献したキャラ」と思っています。
だからどんなに不人気でも第二章以後でも外すことはできません。

一応不人気になった理由と思えるものはあります。
不評になりやすい要素としてはやっぱりわがままな性格をしていることが挙げられます。
実際に彼女はいつの時代でも賛否が分かれるキャラクターの代表である暴力系ヒロインを参考に設計しているのですよね。
彼女自身が直接仲間に暴力を振るうわけではないですが、言葉遣いがキツイという点は間違いなく暴力ヒロイン及びその亜種に該当すると思います。
さすがにそれらが嫌いな人からまで人気を求める気はありませんけど、それでもこんなに大事な働きをしているのだからもっと評価されてもいいはずなのに……という思いが日に日に強まって行きます。

ここまでの話を聞いて「だったら主人公と同じようにこの子にも過去編を作ってあげればいいじゃん」と主張される方ももちろんいると思います。
ですが主人公の過去編が盛り上がった最大の理由には「不遇な幼少期がドラマを織りなす」「そしてそれが大人になった後でも彼女の心を蝕み続けている」という面があり、快活な性格をしている彼女で安易に同じことをしても芳しい成果はでないと思います。

繰り返しになりますが、どんなに不人気でも彼女の続投は絶対に避けられません。
不人気キャラをひいきした結果読者が離れる、という事態はどうしても避けたいです。

●ベアトリクス・イーダ・シェーンハイト
緋眼の人狼誕生という作品に登場するキャラクターです。
過去スレを見た方はもううんざりするほどその名を聞いたと思います。

彼女はこれまで描いてきた主人公達と違い「最初から完成された無敵の主人公」として設計しています。
種族はヴァンパイア、それも始祖であり、成人するまでの間に独学でヴァンパイアになるための方法を開発したという魔法の天才です。(ちなみにここはリッチに似ているともいえる要素だと、最近になって気づきました)
しかしサブ主人公のイザベルというキャラクターと比べて「無敵すぎるせいで読者と共感できる要素が全然ない」という意見を鍛錬室で受けました。
現在拠点にしているサイトではそもそも作品自体のPVが芳しくないから、彼女自体が不人気とはみなせなかったのですが、今年のラ研様での公開でサブ主人公の方が受けが良かったから、不人気キャラとみなしざるを得ませんでした。

執筆当時彼女より前の主人公はあまり強くないキャラクターが続いていたから「たまには無敵の主人公も試してみよう」という風に試行錯誤の一つとして今の設定を作りました。
それに対してサブ主人公は徹底的に情けなくて弱弱しいのに、プライドだけは高いというキャラにしました。言うなればのび太君です(ある意味スネ夫とのハイブリッドともいえるかも)
しかしそんな意図的に魅力を感じにくいように設計したサブ主人公に抜かれるのは、心が折れました。

正直彼女の件があった今では「どんな凝った設定にしてもどうせ不人気になる(次の連載の主人公が)」というすごく暗い気持ちになってきています。

上記の回答(不人気キャラに関するあれこれの返信)

投稿者 パクトボー : 3 人気回答!

まず、議論の出発点からして、意識が違うと思うのですよね。
結局のところ、キャラクターは料理の具材のひとつ。ストーリーとか展開とかを引き立たせたりあるいは引き立たせてもらったり、そういう「あくまで一要素」なわけです。
カレーの主役は茶色のルー、ソースといったところですが、具も白飯も無しであれ単体をひたすら飲めと言われてそうできるかはちょっと疑問だったりしません?世間一般として。
認識の擦り合わせとして質問しておかなくてはいけないのですが、作者の想定する人気キャラクターと読者が感じる人気キャラクターは同一でなくてはいけないのか?というお話です。そこのところ、なぜ「このキャラクターは人気でなくてはいけない」というお話になるのか、そこがまず不思議です。そういう認識に至った経緯をお聞かせいただけないことには、今までの質問とそこまで得られる回答は変わらないのではないのでしょうか。

現時点で自分が考えられる人気を上げる方法ですが、まあ最悪なやり方として「敵の敵は味方」になるまで最低な敵を出すのはいかがでしょう。
ドラクエにマリベルという仲間キャラクターがいるそうですが、「時代の早すぎたツンデレ」として当時は不人気だったそうです(これは時の流れでキャラクター人気も流動的であるという意味もあるかも)。
ですが、勝手に味方を抜けるキャラクターがいるとか、とことん不愉快な気持ちになる村でマリベルがいたらきっと気持ちに正直な彼女に救われるだろうにとか、そういった感想も見かけるので、瞬間的に「彼女というキャラクターのほうが人気」という場面は発売当時から存在したのでしょう。
あとはそうですね、ジョジョに登場する噴上裕也。最初は敵で、女を侍らすイケメンで、情けなくパンツ一丁でブッ飛ばされた敵キャラクターです(ちょっと記憶が曖昧…)。主人公をボロボロに痛め付けた悪いキャラクターです。
やむを得ず彼を頼らねばならなくなった主人公ですが、この期に及んで彼は「戦闘には協力しない」と愚図ります。敵は変態殺人鬼だというのに、街の平和より命が大事なんて、自分本位なやつですね!
ですが、土壇場で主人公があえて敵の罠にハマった場面を見て、覚悟を決めるわけです。「もし人質が愛する女達だったら自分だってそうした」、と。状況次第では本心から積極的に戦う覚悟を決めるという、とてもカッコいいシーンでした。女を侍らすイケメンといういまいち仲良くなりにくいキャラクターも、これだけ一本芯通ってれば応援したくなるものです。
まあ要するに、「こんだけやったんだから評価してもよくない?」と受け身になるより、評価せざるを得ない場面まで追い詰めるのはどうでしょうか、という提案ですね。
ミレーヌちゃんで言えば、とことん主人公陣営全員がけちょんけちょんに心身ともに痛め付けられる場面を用意して、そこでも変わらずワガママな態度を「その場面での敵に対して」崩さなければ、一本芯通った態度として評価されつつ、読者の代弁として清涼剤になると思います。
いつものワガママが読者に対して「敵」に感じられるから不人気になるので、「敵の敵」を用意してしまえ、という、まあ治安的に最悪な解決法ですね。贔屓せざるを得ない場面まで持っていく。デュープリズムのミント姫みたいな感じです。

ベアトリクスのほうに関しては、「完成されたキャラクター」はどう頑張っても「伝説の聖剣」となってしまいます。精神的に弱いとこも一切見せず人間味ある趣味もないなら、究極的には主人公に核兵器持たせても同じ展開になるでしょう(流石にそこまで極端なキャラクターはそうそう存在しないけど)。
なにせスポットを当てても無敵なので、「登場したらお話が終わり」なだけです。スペシウム光線や黄門様の印籠の擬人化です。
魅力的に感じる以前に、ただの武器やアイテムと同列になってしまうのですね。それを防ぐために、通常は弱点を用意したり人間性を掘り下げたりします。
頼もしい「道具」だ、とは思ってもらえても、キャラクターとして魅力的だとは読んでもらいにくいのではないでしょうか?
類例で言うと、ブギーポップ辺りでしょうか。作品タイトルクラスの主役なのに、出番は大抵一瞬です。ほぼほぼ舞台装置、場面転換の合図。まあ実際はちょっと人間的な面も存在するんですが。
例えば、あらゆる操作が一瞬のパソコンは便利でしょう。しかし、いちいちロードが長くて操作の受付も悪くなった古いパソコンのほうが、「もうちょい頑張ってくれよ」なんて話しかけたくなるものです。大企業の社長と近所の駄菓子屋のおばちゃん、どっちに話しかけやすいかと言えば圧倒的後者ではありませんか?弱点や人間味というのは、立場や能力が近しい存在から感じるもので、それを感じられない相手には近寄りがたかったり、そもそも同じ人間として見れなかったりするわけです。人気以前に、人間だと思ってもらえないんですね。
そう言うことを考えたうえであえて無敵キャラを貫くならば、「出落ちキャラ」まで突き詰めるのも手でしょう。登場したらお話が終わり、というのが約束されてれば、「あーあ敵も可哀想なヤツだ」と登場した時点で読者は緊張感から解放されるので、起承転結の結の合図として一定の人気は得られそうな気もします。忍者戦士飛影みたいな感じ。
無敵をやるなら無敵を貫いてみましょう。人気獲得以前にキャラクターとして認識してもらえていないのではないか、と危惧しています。

同じ不人気といっても、ふたりのキャラクターでその原因は全く違うところにある気がしました。
最後に念のため、「いや設定では」と反論する前に、その設定を小説の中に意味ある形で出しましょう。出せなかった設定は無意味です。折り畳み傘持って出掛けたのに一日中快晴だったら、「傘持ってったよ」という設定は無意味になります。山のなかで傘をさしても街中の人には認識されません。街中で雨の中他人に傘を差し出して、はじめて設定は認識されて生きるのです。
それを踏まえたうえで、疑問「キャラクターに人気は絶対必要か?」と、提案「敵の敵は味方、となるまで状況を最悪に落とす」です。季節の変わり目ですので、体調にお気をつけて。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 不人気キャラに関するあれこれ

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元記事:発表、演説シーンの効果的な作り方

お久しぶりです。
今回作りたい展開としましては、自作中の人物が論文を読み上げ、自分の置かれた世界(仕事内の狭い業界)の問題を指摘するというものです。しかし重要な伏線として用いるはずが、言っている人はその場限りの人で、以降セリフより地の文の名前のほうが多い人物扱い。また、大勢の人物が聴いている設定とはいえ、基本静聴が求められるので淡々と設定繰り出しにいそしむような感じにしかできず、悩んでいます。
間取りはオペラ座のようなところをもう少し狭くした感じです。
そこで、自分が出した対案としましては(後者2つは無理やりですが)
・発表初心者を出して緊張させる。
・終わった後に質問あるいは廊下で立ち話の際に内容を訊ねる
・発表中に誰かにヤジを飛ばさせ、場外乱闘状態にする
・誰かにヤレヤレ、くだらんと言わせる

に集中されます。
よろしければ、「私の考えのどこが偏っているのか」というのとオススメの方法があれば、ご教示ください。

上記の回答(発表、演説シーンの効果的な作り方の返信)

投稿者 読むせん : 1

はい先生( ゚Д゚)ノ意味がよくわかんない。

極端な話、その論文とやらをまるっと具体例として記載しちゃうくらいしないとアイデアも何も・・・・のレベルでは?

えっと・・・・ものがたりの①冒頭で②端役ポジが③伏線と業界せつめいのために⑤御高説ブッパする
ですかね?

①位置は重要ですか?
②そのキャラ以外ではいけませんか?
③どちらかのみの消化にできませんか?
⑤論文じゃなきゃだめですか?

とりあえず②はわりと重要。ストーリーテラーだとか、教師だとか、具体的な役職を書いたほうがいいかと。

TPOが明確じゃねっす。特に④【場】の説明がない。

【オペラ座みたいな場所】でサンバのレクチャーでもするの?アイドル学園のなんちゃら?ノーベル的な科学論文の発表?やばいゾンビウイルスの講義?

ネタバレ恐れて隠したい内容かもですが、今のままだとジャンルすらふめいでっせ?

カテゴリー : ストーリー スレッド: 発表、演説シーンの効果的な作り方

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