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壱番合戦 仁さんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:ラノベに行間は必要か?また、まろん師匠の文学論について。

 こんにちは。壱番合戦 仁です。

 皆さんに質問させていただきたいことがあります。
 ズバリ、「ラノベに行間は必要ですか?」

 これについては、詳しくないので僕は意見しません。皆さんの回答をお待ちしております。

 次にまろん師匠の文学論について。
 彼方は、「せっかくアスペルガー症候群の君が、アスペルガー症候群の主人公をかくのだから、常識や常人の感性につきやってやる義理はない」と僕にご教示なさいました。
 暗に彼女は、「(きっちり描き切ってなお読者が読めないと文句を言うならそれは読者のせい)だからこそ、読者に媚びて読みやすくしてやる必要などない」といいます。湊かなえや百田尚樹のような売文奴になってほしくないのだといいます。

 「自分の主義主張を曲げてまで馬鹿に面白いといわれる事より、文学者として意義のある小説を書いて賢人に称えられるほうが尊い」

 これが彼女の一貫した主張です。これには僕も大いに賛同するところです。
 ですが、ここで一つ疑問が出てきます。
 「これって、純文学の流儀だよね?」「この方向があっていると強くサンドする僕は、ラノベ作家をやるべきではないのではないか?」と思ってしまったのです。

 面白い小説は書きたい。でも、読者に媚びたくないし、主義主張を捻じ曲げるなんてまっぴら。ましてや、奴隷ハーレムものを書いて「さすが○○様!すごいです!」なんてやりたくない。

 正直そろそろラノベに飽きました。
 【異世界転移ものにしろ、転生ものにしろ、魔王勇者ものにしろ、奴隷ハーレムものにしろ……。自己承認欲求を満たして現実逃避するためのオ〇ホじゃねーか!!】

 っとと。失敬。これは言い過ぎですが、読了しても胸の奥に何も残らない小説が多すぎる気がします。萌えとか抜きで、ラストシーンに差し掛かったあたりのヒロインを抱きしめたくなるようなラノベも、味わいのある余韻が残って、文学的に意味のある感動を覚えるラノベも、聞いたことないし見たこともありません。

 おそらくですが、ラノベの正体を彼方が知ったとしたら、たぶん僕がラノベ作家になることを義人はしないでしょう。そして、ぼくも、同じラノベを書くにしろ、純文学や大衆文学を書くにしろ、味気ない小説を書くつもりはありません。

 続きはまた今度。

上記の回答(ラノベに行間は必要か?また、まろん師匠の文学論について。の返信)

スレ主 壱番合戦 仁 : 0 投稿日時:

 続きです。
 
 とはいえ、どこまで定型発達の読者に付き合えば売り物になるのでしょうか。
 純文学には、あえてリーダビリティを破壊したような文章が存在し、そうした文章が高く評価されることもままあります。

 例に挙げると、ラノベにも同じような書き方をする作家さんはいます。長月達平さんの「リゼロ」では、レグルス死亡時に彼の主観で地の文が描かれることがありました。その際の文章が破滅的に読みづらくなっています。センテンスをあえて抜きまくって話題をとびとびにすることで、レグルスの異常性を文体自体で表現した手並みは圧巻の一言です。

 ああいう文章を書けばいいのでしょうか?たとえば、アスペルガー症候群の主人公を書くなら、「相手の気持ちがわからない主人公=読者の気持ちがわからない主人公」という体裁をとって、【あえて】独りよがりな文章を書く。

 読むせんさんをはじめとした皆さんが、「自己開陳を控えたほうがいい」とおっしゃった。まろん師匠が「君の文章が不愉快に思われたからと言って媚びてはいけない。手加減なしで君らしさ全開で行け!」とおっしゃった。

 芸術性と新奇な文体ばかり追い求めて「一から十まで一人の人物の独白に終始している」文章は小説だとは思わない。だけど、どうせ読まれるなら、わかる人にだけ読んでほしい。分からない馬鹿どもが、分かろうと努力する気があって読もうとするなら、こっちは手加減しない。でもそれで、多くの人に読んでもらえるのか?というか、まったく何も考えず、かつ無意識に人様を差別するバカにこそ読んでほしいのに本当にそれでいいのか?

 はてさて、純文学へベクトルを向けるか、娯楽小説へベクトルを向けるか。
 僕は重大な分水嶺に立たされています。

 皆さんのご意見をお聞かせください。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: ラノベに行間は必要か?また、まろん師匠の文学論について。

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元記事:いい加減にしてください。の返信

>ここをとっくに読んでいるうえで「絶対許さん、俺様を傷つけたお前なんかセンター試験に失敗しちまえ!!ばーかばーか」とか思いながらアニメ観てポテチとか食っているだと?

 そのほうが全部丸く収まると思わない?(笑)
 人と人は分かり合えないし、分かりあったと思ってもそれは幻想でしかないし、蜜月は一瞬しか続かない。
 そのうえで、いまここであなたを登場人物の一人にすえたロールプレイングゲームが始まってることに気づいてほしいな。あなたは医療系の語彙にはある程度詳しいようだからナラティブセラピーと言い換えてもいいかもしれない。
 まあ、全部茶番ではあるんだよ。でもそれをぶっ壊してまで我を通すことに何の意味があるのかな。

>だぁれぇが、サイコパスだってッ?!(激怒)

 うわー、きっつ……。座座座座~のときの切れ味はどこ行っちゃったんだよ。怒らせたら座座座座~のクオリティが出るタイプかと思ったけどそういうわけでもないんだな。『だぁれぇが』とか『ッ?!』とか『(激怒)』で自分の感情をテキストに乗せられると思ったら大間違いだよ。寒いだけだよそれ。なんだか悲しくなっちゃったな。

 まあ、壱番氏には"役割をこなしてほしい"という気持ちでいっぱいですね。いまここに、あなたが主人公ではない"脚本"が存在していることに気づいてほしい。
 『アスペルガーって基本そんなもん』に関しては当事者からの反論はあっていいけれど、反論すればするほど"アスペってそんなもんなんだな~"と思われてしまう場の空気を踏まえたうえでの言い方ってあるだろうし、そこで及第点の解を選べないのであれば表現者としてその程度なのかと思わざるを得ない。"おれのことはいいからアスペルガー当事者全体を悪くいわないでください!"くらいの殊勝さはみせてほしかったな。

 "あえて空気読まない"ということであれば好きにすりゃいいし、読むせん氏が常識的に考えて大概なことを言っているのも事実なのでもっと攻めてもいいんだけど、やりかたにセンスがないし、その程度で作家志望とか(笑)みたいな気持ちにならざるを得ない。もっと人間の気持ちをシミュレートしろよ。これでも期待してるんだ。

上記の回答(いやいやいやいや、逆ですから。)

投稿者 壱番合戦 仁 : 0 投稿日時:

 座座座座の時の暴挙から反省したから、こういう言い方にしたんですよ?
 ぶっちゃけ、あれが切れ味があったといわれても、それ以前に日本人としてアウトでしょう。
 人様を無許可で二人称小説の主人公にしたり、ラストで自分を出すとか、ナルシシズムの極致です。あ、これ、自己批判ね。
 おまけに、脳内世界の活け造りをあの場でもやっていましたし、近い表現で例えるなら、わいせつ物陳列罪で捕まっています。(ただ中身がわいせつ物じゃなくて別ベクトルで気色悪いものだったってだけで、やっていることは同じです)
 あの時の僕を爆殺したいです。「ここはてめぇの日記じゃねえ」ぐらい叫んで腹パンしたいですね。

 まあとにかくそういうわけで、以前にも多くの方から批判が飛んだので、回答に小説の形式を引っ張り出すのはやめました。

 あと、知らなかったのですが、作家って「日常会話にも物語性を持たせる」のがふさわしい行いなのですか?
 僕の知る限り、作家業をプロでやっていらっしゃる方に鏡恭介先生という人がいますが、彼が会話自体を即興の小説に仕立てようとする意図は、話していても感じられませんでした。

 もし、今この場で、そういった高度な知的遊戯が行われていたなら僕は無粋だったかもしれません。
 その場合は、深く謝りたいと思います。ごめんなさい。

 そのうえでなのですが、僕にもそのやり取りに加えていただけないでしょうか。差し出がましいことを申し上げるようですが、何しろそんな文学的な会話など経験したことがないので、混ぜていただければ僕としてもうれしいです。

カテゴリー : ストーリー スレッド: スレチ失礼します。創作と本業について

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元記事:スレチ失礼します。創作と本業についての返信の返信

補足 

壱番合戦さん式の自己治癒(内省)の考え方あったな。 
あれを使うかは知らないけど、使わずにグレてたら正直勝手にしろ。

上記の回答(スレチ失礼します。創作と本業についての返信の返信の返信)

投稿者 壱番合戦 仁 : 0 投稿日時:

 ひっど。それはあんまりじゃないか……。

カテゴリー : ストーリー スレッド: スレチ失礼します。創作と本業について

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元記事:スレチ失礼します。創作と本業についての返信

そうですね。何かヒントがないか過去のコメントを見返したのですが、正直こちらから離れても問題ないように思いました。
とはいえ、個人個人の公平性は置いとくとして、それ以外ならかなり私が慌てすぎて、相手のことをきちんと見ていなかったなと思います。
信じるというとヘンだけど、せっかく伸びたものに変なすがり方しちゃったな、とは思います。
まあ、よく頭が冷えてから見たこともあって、大丈夫なようが気がしてきた。いけるいける。
途中からグダッたけどできる限り
①一貫性
②最終的な相手の利
③自分との兼ね合い
を大切にはしてきたことを、昨日のこと以上に悔いることはないと思いますし。
私のことはどう思われてもいいけど、まあ、きっと、私の知らないところでわかってくれるところもあるかも。(以前の返信からの推測だけどね)

まあ、問題はやけくそで下書き中の原稿を壱番さんのお師匠さんに送ってしまい、しょっぱなから利用分子目的のワルと思われたことだけど。その誤解は、忘れてしまった方がいいでしょうか。

上記の回答(桂香さん……。それ以前の問題だよ……。)

投稿者 壱番合戦 仁 : 0 投稿日時:

 相手、困っていたよ。いきなり挨拶も自己紹介もなしに、自分のことをべらべら書き連ねて知らない人の名前をバンバン出して「何なのこの人?失礼どころか、言っている意味が全く分からないんだけど」って思ったらしいよ。

 キツイこと言うようだけど、「桂香さんのメールがすごく迷惑だから、本人に言って止めてほしい」って苦情が入っているよ。

 だめじゃん、人に迷惑かけるようなことしちゃ。せめて自己紹介をして、他人行儀をきちんとして、知らない人の話をせず、何のことで困っているか簡潔に話さないと困ると思うよ。

 あと、桂香さんのメールってすごく読みづらい。皆さんにお尋ねします。友人に送るメールに使う比喩に、(x²+x+2)(3x²+x-7)という因数分解を引っ張ってくる人がどこにいるというのでしょう。
 ごめんね、桂香さん。馬鹿にするつもりはないんだ。でも、ずっと我慢していたけど、桂香さんの文章は非常にわかりづらい。もはや壊滅的と言っていいくらいだ……。引用もすごく多くて、URLを追っても、言わんとすることが理解できないの。
 お師匠さんは、正統派に属する日本語を好む方だから、君の日本語を理解できなかったそうなんだ。
 だからね、差し出がましいようだけど、できればこれを機会に分かりやすい日本語を身に着けてほしい。
 そうすれば、国語の成績はもちろん、方々でいいことがあるだろうし、君のためにも周りのためにもなるはずだよ。

カテゴリー : ストーリー スレッド: スレチ失礼します。創作と本業について

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元記事:スレチ失礼します。創作と本業について

クソしょうもないスレ立てしてすみません。
センター出願後に心の余裕なんて2ミリもなかったこともあり相方をひどい方法で突き飛ばしました。「確認次第、アカウント削除します、と一方的に言った)
彼が今何をしているのかはわかりませんが、主に講談社に夢をかけた相方と、少なくないはずの私の一年近くの時間と、上を向き始めた(はずの)壱番合戦さんとで。
すごい頼ってくれるのはうれしかったけど、もう教える余裕なんてからっきしだし、最近(似た質問でもないのに教える方の私が)似たようなことばかり言ってしまい、壱番合戦さんに投げやりになっている感じです。
ハイリターンで教えることができないイラつきと執着で自棄になりました。
甘ったれたこと言えば同情されたいですが、それ以上に壱番さんが何かを得られたのたが心配です。
頼ってた人に裏切られた怒りで彼の生活がメチャクチャになってるかもしれないと思っているのを後悔しています。しかも睡眠薬なんて限界以上に飲むな、などと相手の生活をできる限り立てたつもりだったのに、そいつをいきなりブチっと破壊って……わけわかめですよね。
人を引っ張る人には一貫性が大事だとは思いますが、私には結局そんなことできませんでした。
ただ切るなら納得かもしれませんが、不安をあおって突如消えましたのほうだから、どうしようもありませんね。
壱番合戦さんがここを見ているのかはわかりませんが、主に悩みの区切りをつけるために謝らせて下さい。
中国語や世界史の単語が頭に入りません。勉強に手がつきません。

上記の回答(心配かけてごめんなさい。)

投稿者 壱番合戦 仁 : 1 投稿日時:

 僕は元気にしていますよ!薬も適量飲んでいますし、友達もたくさんできて幸せに生きています。お師匠さんとは今度お会いする予定ですし、地元で友達が二人もできました。

 お師匠さんが、「まろんの会」という互助グループを作るそうです。僕は、そこで彼女の参謀を務めることになりました。
 障害を持った会員の夢を相互に叶え会い、「傷を舐め合わず、自分たちの悩みは自分たちで解決しよう」をモットーに活動する予定です。

 具体的な活動内容は厳密には決めません。叶えたい夢があればだれでも発案できるうえ、賛成するメンバーが一定数いればみんなで一緒に叶えます。
 例えば、「僕が障碍者を主人公にした小説が書きたい」と言って、メンバーが賛成すれば、みんなで制作します。その代わり、僕の夢が叶ったら次は別の人の夢をかなえるお手伝いをする義務があるわけです。

 クリスマスまでには、会員は一定数集める予定です。そこからスタートアップします。対象者は、「才能ある発達障碍者」。もしくは「頭の回転が速い人」。入会審査は雑談による面接とします。

 ゆくゆくは、障碍者雇用率最高の、『障碍者の障碍者による障碍者のための会社』を作る予定です。(これ、実は僕の発案ではなく、お師匠さんの発案なのです)

 まあ、そういうわけですから、桂香が心配しすぎなくても大丈夫ですよ。だから、僕はもう大丈夫です。僕のことは心配しないで、センター試験頑張ってください!!
 応援しています!!気張(ちば)りよー!松小(まーちぐゎ)(松ちゃん)!

カテゴリー : ストーリー スレッド: スレチ失礼します。創作と本業について

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元記事:【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうか

※用語はすべて執筆者独自のネーミング・用法です

◇話の構造
作品の「ストーリー」は「レシ」「ナラティブ」「ディエジェーズ」の三つに分かれている。レシは文章等の表現技法であり、ナラティブは話の構造であり、ディエジェーズはテーマや価値観のことである。読者は主にナラティブを読むので、作者の好きなことや流行を主軸にし、読者をひきつける方法に落とし込むことで作ることができる。すなわち「作者自身の欲望」と「読ませ続けるためのもの」の二種が必要となる。
レシはナラティブを説明する部分であるので、対比構造等に着目して適切に言葉を選び、作者の伝えたいニュアンスに合わせて全体の文体を決定する。
ディエジェーズは作品を読んでから読者にそれを定着させる要素であるので、文学的な深さを必要とする。
作者は主にナラティブまたはディエジェーズから先に作り、多くの場合、レシによって他が決まることはない。

◇起承転結
ナラティブは3~4つ程度のパートに分かれている(今回は4~5つのパートに分ける)。結を除くそれぞれのパートはそれ自体の展開とそこから次へ繋がる部分という二つのパートに分かれている。

タイトル...最初にタイトルと説明欄があり、それらは読者に疑問を与え、期待させるものであるとよい。『異世界の名探偵』なら「異世界でミステリーをする話」であると分かる上、「この先どうなるのだろう」と読者に疑問を与えるような内容であるので合理的である。

起(前半)...読者に疑問や衝撃を与える部分。例えば、「うだるような暑さで目を覚まし、カーテンを開けると雪景色だった」という表現は、何が起こっているか分からないので読者に疑問を与え、次へと繋がる。このため、「男が二階から落ちてきた」を「春が二階から落ちてきた」とするように、レシの段階で臨機応変に情報を切り抜き、その後さらに、平時の文と違和感なくつながるよう適切にケアする必要がある。
起(後半)...話の流れを説明する部分。長編の場合、序盤に、この作品の大まかな流れはどのような構成になるか、リアリティとしてはどの程度かを説明することで、読者に安心感を与える。短編の場合は起の状況に対する具体的な説明の前に、状況に読者を慣れさせる。その過程で読者は薄々設定が掴めて来るので、新たに「では何故彼女は主人公に冷たいのだろう」「彼はなぜそこに居たんだろう」といった疑問を与える。

承(前半)...疑問を解くために具体的な説明が入るシーン。長編の場合、必要最低限の説明を行った方が話がスムーズに進む上読者の考察意欲を刺激する。これによって主人公の疑問と読者の疑問が一致している段階に入ると感情移入がしやすい。
承(後半)...主人公が行動するシーン。読者の目的と主人公の目的がほぼ一致していて、主人公の目的を遮るように障害が存在し、主人公は自らの手でそれを取り除こうとする。

転(前半)...今までの常識が覆される。すなわち主人公が負けるなどして承の流れに変化が生じるか、あるいは序盤で示された一見もっともな意見に穴が見つかるなどしてディエジェーズが揺らぐ。
転(後半)...今までに示された主人公の変化や成長の道のり、あるいはこの世界の思考の制約等によって、主人公が決断をし、状況を切り開くなどする。

結...日常が戻りつつも、主人公の変化などが起こっている。あるいは、ディエジェーズのまとめに入る。長編作品なら次の話への導入になり、短編作品等なら、ここで作者の欲望の一部が満足される。
嗜好はストーリーと関係なく挿入されることも多いが、ナラティブの結果の副産物として配置することで、作者のモチベーションに繋がる。

◇データベース
世界観や登場人物、人物同士の関係性などの設定(=データベース)はストーリーとは別に扱われる;すなわち、ストーリーはデータベースを表現するための一側面に過ぎない。
データベースは「キャラ」と「キャラクター」の二つの側面があり、後者がストーリーと不可分なのに対し、キャラは読者の二次創作などの多様な解釈が発生しうる。

キャラは読者に訴える部分で、ナラティブで描かれ、3つの要素が重要となる。

「ワンダーモード」...他と区別でき、場合により意外な一面があること。
例:「Kanon」の月宮あゆがたい焼きを盗んでくるシーン、「アイドルマスター」シリーズの登場人物のシルエットや属性の組み合わせ
「考証モード」...葛藤や実在感があること。
例:「ルパン三世 カリオストロの城」の終盤でルパンがクラリスを抱きしめようとするができないシーン、「鬼滅の刃」で甘露寺蜜璃にたいして紳士的な対応をするが直後に鼻血を出す竈門炭治郎、など
「文学モード」...ディエジェーズの中で対比的な役割を持っていること。

ワンダーモードはまた、ナラティブにおいては終盤と序盤に同じキャラを出すことによって読者に感動ややるせなさといった感情を生ませる。したがって、1.起として読者をひきつける役割2.読者に感情を与える役割の二つがある。
考証モードは人物や世界観等が実在しているように見せるためのものである。たとえばAIが発達した世界であるなら、「その動作原理はどのようなものか」「兵器に運用される可能性も当然あるが、作中でそうなっていないのはなぜか」「この世界で他の技術が発展していないのはなぜか」といったことを考慮する必要がある。文章にするとダレるので、たとえば考証モードとしての世界観を説明する役は起モードとしての登場人物にやらせる、というような工夫が必要となる。
文学モードは人物同士の相違点や共通点、関係性に相当し、ディエジェーズのための対比を形成する。また、例えば恋愛のような展開がある場合には、もしかしたら他のだれかと付き合っていたかもしれないという可能性を示唆することで読者の想像を刺激することができる。すなわち、1.ストーリーと不可分な部分2.読者による創造の余地がある部分の二種類を生む。

キャラクターは主に人物に存在し、主にディエジェーズの一部として描かれる(=ルーティンとしてナラティブに組み込むと不自然になる)。それは二つの要素に大別される。

読者からの不透明性...読者に人物の内面が完全には分からないということ。
本人からの不透明性...本人がその内面を完全に理解しているわけではないということが本人に分かっていること。

◇対位法・伏線
「対位法」は、ここでは、「読者に与えられる感情」と「作品の本当の流れ」の相違という意味で用いる。
たとえば「けものフレンズ」(2017)は視聴者にとっては少女二人の冒険だが、考察する人々にとってはそれはポストアポカリプスなどを想起させる。すなわち、深層の設定から話を進める最低限の要素を抽出し、残ったものの一部を視聴者サービスの範囲で画面の端々に配置するものである。

伏線による語り方は、読者に理解・記憶されている範囲で論理的に話を進める。すなわち、読者が感情移入される対象(≣「主人公」)が行動する範囲においては、いまだ出てきていない深層の設定や、考察しなければ分からないような設定によって物語を解決するべきではない。
また、主人公の行動動機は、その世界観の範囲で合理的である必要があり、そうでない場合は事前に説明を行うか、その世界観では異質であることをその場で明示する必要がある。

「伏線」は、1.読者に覚えられる2.忘れさせられる3.必要な時に思い出される、という3つの構成からなる。2が欠けていたり、3があっても回収されない場合は「布石」と呼ばれる。主人公がストーリーを進める場合は伏線や布石の範囲内で行わなければご都合主義となり不自然になる。

なお、絵画のように、その場の気分等により恣意的に設定が決められる場合があるが、これに関してはより複雑であると思うので判断を保留する。

◇対比
対比は、ディエジェーズを表現するため、または、ナラティブの特定のシーンやデータベースを引き立てるために使用する。対比がナラティブの範囲で不可能である場合には、レシの比喩表現によって表す。

対比はファンタジーや純文学といったストーリーに重点を置く作品では伏線や考証よりも重要であるが、逆にSFや推理小説では話の論理性を損ない、思考実験や頭脳戦といった要素の障害となる。

上記の回答(【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうかの返信)

投稿者 サタン : 7 人気回答!

創作法は人それぞれなので、それで書けるのであればそれがその人にとっての正解でしょう。
私の場合はもっと単純化してるのでこれほど理数系の教科書か参考書のような考え方はしてないかな。

用語が独特で半分くらいしか理解してないと思うけど、おおかた間違ったことは言ってないのではないかなと思います。
ただ……
別にケチをつけるわけではないのだけど、こんな風に教科書的に考えてた頃が私にもあったしそれを文章でまとめてたりもしてたけども、
ぶっちゃけそれが役立ったことはないです。
というのも、「伏線」についての考察があるけども、この考察をしたからといってこの考察通りに自分の作品にすぐに応用できるものではないから。
>1.読者に覚えられる2.忘れさせられる3.必要な時に思い出される
どうやって覚えさせる? 印象的な描写は、効果的な演出は、この場合どういう場面が最適だろうか? と、そこが大事で、こうした教科書的な考察・思考はそういった具体性が欠けている。
2の「忘れさせられる」もどうしたら読者に忘れてもらえる? 1 → 2の行程は「覚えてもらう」「忘れてもらう」と真逆のことをする必要があって、そこにこそ技術が必要なのではないかな。
「さりげなく書いて覚えてもらう」とか考えてそうだけど、言葉では簡単だけど実行するだけの技術があれば、そもそもこうした思考で研究してないでしょう。その技術が欲しくて(実現させるため)探求してるわけだから。
3の「思い出される」というのもそうだね。どうやって思い出させるのか。具体性がない。
「伏線」についてを例に挙げたけど、最初から最後まで全部がこんな感じだと思います。
別の部分を例にすれば、
>転(前半)...今までの常識が覆される。
どうやって覆すのかが大事なんじゃないのかな。と。
具体性がないと参考タイトルを挙げても考察自体に再現性がないので、それを形にすることが出来ないと思う。

書かれてる内容は的外れではないし間違っていないと思うけど、「じゃあそれどうやるの?」という部分が決定的に欠けていて、この創作論を書かれた本人が物語構造の理解を深めるため自分だけに通用するノートを書いた、という感じだと思う。

人の創作論を聞くのは楽しいのですが、FAは無いし、あったとしてもその人の中だけのことかなと。
そこへ私の創作論をぶつけてもこんがらって大変だと思うので、全体的に見た印象からの気になったところ(具体性がないというトコ)を指摘しました。

カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 【確認】創作作品の作り方はだいたいこんな感じでFAでしょうか

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投稿日時:

元記事:異世界モノを作るための歴史の知識はどこから得ればいいですか?

異世界モノの小説を書いているのですが、設定を凝りたい部分があります。特に歴史的・政治的なリアリティを持たせることには興味があって、例えばこのツイートのような指向の考察なんかは面白いと感じました。

https://twitter.com/hyougetsudou/status/1320865911415320576?s=21

手元には最寄りの図書館から借りてきた『軍事強国チートマニュアル』とYoutubeの戦略の歴史の動画ぐらいしか情報源がないので、具体的にどういう資料から入って、慣れてきたらどういうジャンルの本を選べばいいのか(昔「地政学」の本を買った後、そんな学問はないとかボロクソに言われてるのを見て読むのをやめてしまったのでトラウマになってます)、ということを教えてください。本じゃなくてもいいですが…。

今のところ知りたいジャンルは、政治学、経済学、地理、そして歴史の類型論(そんなものがあればですが)、といったところです。歴史に関しては服飾史とか好きな範囲のことは勉強できる気はしますが、そもそも義務教育レベルすらまとも知らないので体系的には助けがないと難しいです。例えばリンクのツイートの人は歴史の知識があるので、現在の半島の情勢を剣と魔法の世界を描いた作品を考察することができるのだと思いますが、そういうことができるくらいの知識は欲しいです。

また、ヨーロッパの小説に特有の描写(石畳が多いので靴の音が描かれがち、というようなこととか)や、近代的自我以前の常識(大人が小さな子供として認識されている、物語を解決するのはいつも神様、etc.)や、それらが実際どれだけ効力を持っていたのか(例えば、フェミニズム以前にも女性にインタビューをした中世イギリスの本があるそうですね)にも興味があるので、そうした資料があれば教えてください。

以前は、こうした志向の内容のファンタジー小説は突き詰めれば設定だけでストーリーが面白くならない所謂「精商反比」に行き詰まったり、作品の幻想的な雰囲気を損なってしまったりといったイメージが個人的にはありました。しかしながら、物質粒子が粒子であると同時に確率の波でもある様に(?)こうした物理的・実際的な要素と芸術的・文学的な要素とを両立させることはできると信じています。

上記の回答(異世界モノを作るための歴史の知識はどこから得ればいいですか?の返信)

投稿者 デブにゃーちゃん : 0

地政学・・・他の人が書いている通り、どこの国が何処を攻めれば、経済的な利益が出るかと言った学問ですね。

ようはコレ、軍事関連の話ですよ。

内陸国は、海岸を持つ国へ・・・島国や海岸国は、内陸国へ・・・攻めこむと言った感じかな。

それと、専門書ばかりではなく、現地に旅行した人の話とか参考になるかと。

エジプトだと、観光用の駱駝の糞が乾燥しながら、砂に混じって飛ぶので喉が焼けるとか。

後、ロシア関連の事なら、ロシア・ビヨンドと言うサイトを見れば参考になるかも。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 異世界モノを作るための歴史の知識はどこから得ればいいですか?

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投稿日時:

元記事:やりたい描写を書くには

現在、中世ヨーロッパモドキの世界観で小説を書こうと思っています。そこで、クライマックスに決闘シーンを入れることになりました。
具体的には、実力の差のある人物同士が戦って弱い方が気絶する、という描写が欲しいと思っています。
そのためには、何を調べたら良いでしょうか?また、注意点等ございますでしょうか?

上記の回答(やりたい描写を書くにはの返信)

投稿者 読むせん : 2

決闘って基本「殺し合い」だから、ファンタジーにするか血生臭い現実に寄せるかを押さえて欲しいかも。

気絶した後の敗北者の名誉は?生き地獄か死んでおけばよかったクラスのものにする気?

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: やりたい描写を書くには

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投稿日時:

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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