補足として、物語全体の大まかな流れです。
現代日本で周囲に不幸を振りまくことから疎まれて生きてきた主人公が、異世界に転移し自分が救世の使命を持って生まれたことを知る。
ラスボスである邪神と戦う力をつけるために、聖騎士を養成する士官学校へ入学して友人や自信を得ていく。
やがて少年から青年へ成長し公私ともに充実してきた頃、邪神の勢力から強襲があり街も人も多大な被害を受け、失意や迫害から主人公は街を出奔。
流浪の騎士として孤独に旅をしていたが、友人たちの説得で騎士団に戻り、邪神を封印するために戦い続ける。
かなり掻い摘みましたが、全編を通して大体7〜8年ほどの時間経過になります。少年少女が大人になっていく過程で、挫折や成功を繰り返して成長していくジュブナイルな要素を多く取り入れたいと考えています。
読者が主人公と共に異世界の文化に触れたり、友人たちが選ぶ未来を見届けたり、登場人物と一緒に歩いていくような小説にしたいです。
現在書いている部分まででも公開してから、意見を募った方がいいでしょうか?
うーんと。
順番に返信していくんですが。
『展開がいきなりすぎっついていけない・急すぎる』という感想が結構な数存在するのは事実です。ただしこれは、人間の主観が個々の経験に依っているせいで、同じものを読んでも『ついていける人』と『ついていけない人』が発生してしまうせいでもあります。
そのため、確かに営利目的の作品を書くのであれば気にしなくても良いものかと。勿論、最低限の説明は必要ですが、趣味で書くのですから『ついてこれなくても仕方ない』くらいに思うのも考え方の一つですよ。
「作中に書いていないことは存在しないこと」については。これは二つの意味があると思います。
一つ目は言葉通りに、『書いた物しか作中に存在しないので、作品に必要と思うものは必ず書くこと』と言う意味ですが。
二つ目は逆説的に、『書いてない物は存在しない以上、意図的に特定のことを書かず、物語を堰き止めないようにしたり、「衝撃の展開」のために情報を伏せる』という風にも取れます。
さてその上で。
物語全体のあらすじを読みました。
二つ、質問があります。
①7~8年の物語をすべてまとめると、何万/何十万文字くらいにする予定か。
②物語におけるカタルシス(盛り上がり)をどこに、いくつ置くのか。
俺の知る限り、ではありますが。
読者と言うのは、大体『3万文字に一度くらい、小さめのカタルシス』と『10万文字に1度くらい、大きめのカタルシス』を求めてくるものです。
これは、文庫本一冊が約10~15万文字になっていることが原因で、一作当たり大体3~4つの小さな盛り上がりと1つの大事件・急展開が求められるように感じます。
俺に限った話ではないと思うのですが、何の盛り上がりもなく十万字の文章を見せつけられたら、その時点で読むのをやめます。
さて、その上で。
あと、二つ質問があります。
①一作10万文字と考えた場合、『何年分/何か月分』の物語を一作目に詰め込みたいですか?(七~八年分の物語を十万文字に詰め込むのは中々難易度が高いです)
②その『X年分』の物語において、どこをどう盛り上げて、ストーリーを展開していくか、目途を付けられますか?
二つの答えが出たら、『最初の十万字』に詰め込む分の内容を考えて、作ってみてください。
この『十万字』は推敲を終えた後にそれぐらい(8~13万文字くらいですかね)に収まっていればいいので、推敲前の時点で二十万字くらいになっちゃっても構いません。
最初に立てた目途に倣って書いたうえで、文字数がオーバーしても、『アレ、これ要らないな』と言うのを削って行って十万字前後になるなら、それで良いでしょう。
もし、『二十万字書いたけど、十万字に収め切るのは到底無理』などと感じたら、元々の分量が多かったんでしょう。プロットから作り直しましょう。
以上、参考になるかはわかりませんが、ひとまずの回答となって居れば幸いです。