小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

大草さんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:魔法の設定についての返信

 魔法を万能化する方向で考えるのは、物語づくりについて損だと思います。

 例えば、なぜ魔法属性なんてものがあるのか。地、水、火、風などがあって、それぞれに特化した魔法しか使えず、二つ使えるのは天才だ、なんてよくありそうな設定です(忍術とされていますが、ナルトもそんな感じだったかと)。

 風だとして、風を操るエネルギーを考えたら、確かに銃弾を防ぐ風を起こすエネルギーは凄いものがあるはずです。そのエネルギーを他の方法で使えたら、は現実の技術などの発想です。だけど、フィクション作りたいわけですよね。

 例えば、現実ではリスクを下げたいけれど、フィクションではピンチを作って盛り上げたい。だから、わざと制限を設定しているんです。風の魔術師なら風しか使えない。魔力の素をいかに膨大に持っていても、風しか起こせない。

 フィクションにおける不便益です。不便だから苦労するし、危ない目にも遭う。だけど、それが物語づくりになりますよね。だから「俺は風しか作れねえんだ!」でいい、そのほうがいい、というわけです。

 言い換えれば、魔法は物語で起こる問題を解決するためにあるのではありません。問題を作るために設定するものです。魔法があってもこんなこともできない、あるいは、魔法があるからこそ困る、という点も重視すべきだと思います。

上記の回答(魔法の設定についての返信の返信)

スレ主 大草 : 1 投稿日時:

そうですね、おっしゃる通りだと思います。魔法じゃないですが、ジョジョやハンターハンターでも力の種類は無限でも、ほぼ「俺がこう思ったからこうしかできねぇ」ってことになってますし、それが面白いですね。ご回答ありがとうございます。
風一つでも「高速でズバッ!と切る」のと「大気で押しつぶす」のとではどっちが疲れるかが分かれば、弱点の作り方に役立ったり、魔法の作成でなにがどういう場面で効率的か考えさせたりできるかな、と。その際すでに方式の決定している魔術から選ぶんじゃなくて、ある程度自由に作れて、それを効率で考えさせるときに「納得がいくエネルギー効率論」みたいのがあったら面白いかと思ったのです、書けるとは思えませんが、参考として。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 魔法の設定について

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元記事:10万字前後の小説の書き方について

 最近になって気づきました。話が予定より長くなるのは、長編に対する苦手意識からくるものではないかと。
 最初に(連載以外で)10万字を目指して執筆したときは文章量が足りず、苦戦した記憶があります。そのときのインパクトが強くて、プロットを作り込みすぎてしまうのだと感じました。

 10作以上作った中で、10万以下と20万字で終わらせた話は合わせて5か4はあります。(プロットなしと雑に終わらせたパターンも含みますが)それを2分の1に削ったらいいのか、もしくはその削り方とはいかようなものなのか。
 単行本1冊で終わる物語の作る方が、いまいち分かりません。

 私の好きな系統は少年漫画の10年単位で連載する作品ばかりで、スケールを縮めると萎えるタイプです。メモに残したネタは全て、ストーリーにすると30万字は要ります。新たにプロットを立てようにも、自分はなにが書きたいのかイマイチ思い浮かびません。
 書き出すにはサイトで連載している作品を終わらせる必要もあります。少なくとも今年度中には完結しないため、どうしたものかと悩んでいます。

 もしくは苦手意識を取る方法を知りたいという感じでしょうか。小説自体、いまだに書くのに不安がありますし。

上記の回答(10万字前後の小説の書き方についての返信)

投稿者 サタン : 2

個人的な経験と他者の作品を見たり評価したりしてきた経験から言うと、話がより長くなるのは計画性がないためです。
もちろんこれはただの一例で、私個人の感覚でしかありませんが。

プロットを作ってるならプロット時点で規模はわかるし、規定内に収まらないならプロット時点で修正できるハズ。それが長引いてしまうのは最初の計画が甘いから。よって計画性がないため、という答えです。
例えば10年単位で連載してる少年漫画も、1年目に打ち切りだと言われたらその一年目で話を切り上げなきゃいけない。
打ち切りと言うと強引な終わり方をイメージするかもしれないけど、逆を言えば「じゃあその少年漫画の作者は最初から10年規模で構想してたの?」と聞いたらおそらく違いますよね?
打ち切りに備えてと言ったら変だけど、もともとは最小構成でいつでも物語を畳めるように考えてたんじゃないかな? それが意外と長生きして結果10年規模になったというだけで。
最初から10年連載規模のストーリーを構想するのではなく、本来一冊で終わる内容が結果的に10年の連載になった、というのが七梨さんが好む系統の正体でしょう?
個人的な意見としては、まずそこの認識で「話をふくらませることを前提にしてる」ために長くなってるんじゃないかなと思います。

こうした話題でたまに挙げるタイトルなんですが、「スレイヤーズ」というライトノベルは、要約すると「魔法使いの主人公が戦士を仲間にして魔王を倒す」というものです。
「主人公が仲間を得て魔王を倒す旅」と言うと、割と長い内容をイメージする人が多いでしょう。それこそ数年連載規模の大長編じゃないかな。
でも、スレイヤーズは新人賞の10万字の中だけでコレをやってます。
仲間と出会い、魔王の使徒っぽいのを倒し、魔王復活の阻止が叶わず魔王と対峙して倒してます。
ちなみに、スレイヤーズは16巻ほど出てますが、この16巻すべてを要約すると「魔法使いの主人公が仲間とともに魔王を倒す」という内容です。
1巻の内容をそのまま広げただけの内容です。
わかりますかね。逆を言えば、16巻分の内容を1巻に凝縮したのが、この作者のデビュー作です。
「主人公が魔王を倒す」という話は、無駄を削げば10年の連載なんて言わず一冊に収まるんですよ。

スレイヤーズの話で大事なのは「主人公が魔王を倒す」という事だけです。だからそれが書ければ問題ないんですよ。
これだけなら10万字どころか短編の4万字でも書けます。ていうか一行でまとめられてますしね。
そこに「作者が書きたいと思ってること」を優先順位の高い順に加えていって、プロット時点で規定を超えそうならそこで打ち止めです。
それ以上「書きたいこと」を追加するにはページが足りないので、もっとコンパクトに構想し直すかコンセプトから変更するか、それしか選択肢はないです。

最初に大きな規模を考えるんじゃなくて、最初に考えるのは最小構成。
大きな規模の話を削って規定に間に合わせるんじゃなくて、最小構成を規定に届くまで膨らませる。そのほうが面白くなります。
4・5作も書いてきたならこんなミスはしないと思うけど、大きな規模から削ると、例えば「幹部を倒したところで終わり」とか中途半端なことを考えたりするし、でなくともオチのラインを前倒しにしたりする。それじゃ面白くなくて当然だよ。
だって「魔王を倒す話」を書いてるのに「幹部を倒して終わり」じゃ話が成立してないもの。
「魔王を倒す話」というのは確定。この最小構成から、面白くなるように規定いっぱいに話を膨らませれば良いだけです。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 10万字前後の小説の書き方について

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投稿日時:

元記事:ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

迷える狼さんの投稿

 今回の意見は、「主人公の設定について」です。

 ラノベを中心としたメディアというのは、読者層からして主人公の年齢もそれに近くないと、色々と問題があるというのが一般的ですが、「バイオハザード」に代表されるパニックホラーの場合、逆に主人公が未成年だと、色々とまずい事があると思います。
 
 とりあえず、例を挙げてみたいと思います。なお、ジャンルは問いません。

 主な「バイオハザード シリーズ」より。

「クリス=レッドフィールド」
「ジル=ヴァレンタイン」
「レベッカ=チェンバース」
「クレア=レッドフィールド」
「レオン=S=ケネディ」

 クリスは、ジルと同じ初代バイオの主人公で、25歳です。警察官(ラクーンポリスの特殊部隊STARS所属)ですが、空軍の経験もあります。

 ジルは、クリス同様に初代の主人公の1人で、23歳。クリスの同僚で同じSTARSに所属する警察官ですが、特殊部隊グリーンベレーの経験もあります。

 レベッカはクリスとジルの同僚で新米の18歳ですが、すでに大学の学士課程を優秀な成績で卒業しています。なお、18歳の彼女がいきなりSTARS所属になったのは、直接スカウトされた事によって、途中の行程(警察学校への入学や訓練期間など)を全てすっ飛ばしたからです。

 レオンは2の主人公で、21歳。クリスらと違って普通の新米警察官です。

 クレアはクリスの妹ですが、19歳の「ただの女子大生」です。ここは重要ですので、覚えておいて下さい。

「ディノクライシス&2」

「レジーナ」ある政府組織の構成員で23歳。
「ディラン=モートン」陸軍特殊部隊所属で26歳。

「サイレント ヒル」(コナミ)

 主人公の「ハリー=メイソン」は32歳の執筆家で、戦闘経験などは皆無の一般人。

 他にも「アイアム レジェンド」「プレデター」「28時間後」「28日後」など、ゾンビやモンスター、未知のクリーチャーなどによるパニックホラー系は多いですが、これらほとんどに共通しているのは、

「主人公は、分別のついた大人である。」

 と言う事です。

 私が不本意ながらも、時々やり玉に挙げているのは「学園黙示録」ですが、そうせざるを得ない理由が山の様にあるからです。比較しながら話をしたいと思います。

 主に日本を舞台にした話で、未成年が主人公になれない理由ですが、まず1つ目。

「未成年は免許を持っていない。乗り物の運転技術が無い」

 基本的に18歳未満は普通免許が無い為に自動車に乗れませんし、運転技術もありません。バイク程度は乗れるキャラも居ますが、自動車の運転は出来無い事が多いです。
 学園黙示録でも、基本的にバスなどの自動車は教師などの大人が運転しています(なぜか、途中から主人公達も運転していますが……)。

 2つ目は、

「銃器の扱いが出来無い」

 これも、日本なら至極当たり前の話です。引き金を引けば誰でも撃てると思っていたら、大間違いです。
 正しい手順を踏まないと、不発や暴発など事故の危険性があります(仮に、「安全装置はどこ?」と聞かれても、普通は答えられないと思います。それが当たり前です)。

 学園黙示録では、仲間である「平野 コータ」が、夏休み中の短期留学で、元特殊部隊の軍人に師事していたと言う事で、拳銃やライフルを平気でぶっ放したり、工具を改造してハンドメイドガンにするなど、かなりのゴリ押しをしています(しかも、途中から主人公達も平気で銃器を扱う様になっています)。

 次に、

「物語上で必要な専門知識が無い」

 事です。例えば、

「何かの薬品が必要だが、それを作り出す方法を知らない。」

 だったり、

「道路をふさいでる機械の操作方法を知らない」

 などです。

 そして4つ目ですが、これが最も重要です。

「理性的な判断や行動が出来る事」

 です。
 なぜなら、主人公を大人にしないと、何事にも未成熟な未成年の場合、自ら危険に飛び込んであっさり死んでしまい、そこでストーリーが終わってしまう危険があるからです。

 それを防ぐ為には、いわゆる「主人公補正」「デウス・エクス・マキナ」などの神の手(と言う名のご都合主義)を使うしか無く、一瞬で白けさせてその作品の価値を貶めてしまいかねません。

 学園黙示録でも、それらの手法はふんだんに使われており、いくら「奴ら」に囲まれたり、時には自分から奴らの群れに飛び込んでも、案外平気だったりします。

 簡単に言うと、

「大人じゃないと、出来て当たり前の事が出来無かったり、知ってて当たり前の事を知らなかったり、冷静な判断が出来無い為に、生き残る事が出来無いから」

 です。

 ただし、ゲームの場合、実際にキャラクターを操作して行動するのはプレイヤーですので、その気になれば、

「5歳の幼稚園児にピストルを持たせてゾンビを銃殺」

 なんて事も可能です(日本の警察官が貸与される「ニューナンブ」でしたら、子供でも持てるでしょう。小型ですが「デリンジャー」は反動が大きい為、子供では扱えません)。

 なお、「バイオハザード2」において、警官であるレオンの制止を振り切って、クレアとサブキャラである「シェリー(8歳)」が好き勝手に行動する為、レオンが振り回されています。

 さて、バイオ2のクレアは女子大生であり、特に何の訓練や経験もありませんが、兄のクリスから手ほどきを受けているという設定があります(しかし、いくら手ほどきをされたからって、ロケットランチャーやミニガンまで使えるのだろうか)。

 一番良く解らないのは、「コードベロニカ」で登場したサブキャラの「スティーブ」ですが、銃器の扱いはもちろん、監獄島から脱出するのに輸送機を操縦したり、南極では雪上車を運転したりしています。しかも、年齢は17歳となっており、クレアよりも年下です(一体どこで覚えたと言うのか……)。

 なお、彼の場合もキーアイテムである「ゴールドルガー」を持ち出すなど、クレアを振り回しています。

 さて、ここまで来て「結局何が言いたいのか?」と思われるでしょうが、私が言いたいのは、

「大人が主人公では、本当にいけないのか?」

と言う事です。

 最近では「GATE」という作品もありますし、「銀河英雄伝説」など、「戦い」や「戦争」が中心の物語では、主人公が未熟な子供や少年少女だと、まず生き残る事が出来ません。

「どこか隅っこでガクブルしていれば、勝手に助けが来る」

 なんていう、甘い状況はやって来ないのです。

「主人公の成長が大事な要素である」事は認めますが、未熟なキャラクターが主人公では、成長する前に死亡してしまい、話が終わってしまいます。

 また、主人公が大人だと、ヒロインも年齢が高くなると言いますが、銀河英雄伝説の場合、没時33歳の「ヤン」に対して「フレデリカ」が、結構な年下(7歳違い)です。
 もっとも、この作品は登場キャラクター自体が大人であるので、あまり参考にはならないかも知れません(一応、「ユリアン」と「カリン」の例もありますが……)。

 また、前述したGATEの場合、ヒロインは主人公よりかなりの年下(あるいは、そう見える)です。

 つまりは、

「主人公の年齢に見合った内容の作品や、主人公が大人(や青年)じゃなければならない作品を書けば、それで良くは無いですか?」

 という意見です。

 長文すいませんでした。あと、間違いなどあれば遠慮無くご指摘いただきたいと思います。

2016/05/22(Sun)

上記の回答(別に中高生がプロみたいな知識を持ってても、問題ないっす!)

投稿者 よしはむ : 0

うあかりさんの投稿

 わぁーい!うあかりさんだよー!わーいわーい!

 てことで久々にやってきましたうあかりっす。さてさてふむふむなるほどなるほどっ!
 んっとあのえっとそのあのうーんあのえーっと……。じゃあバトル物はどうなっちゃうんすか! 主人公どころかメインキャラが殆ど中高生なのに、とんでもなくハイレベルな攻防を繰り広げて命のやり取りしちゃってるっすよ!
 なのでそんなのはどうでもいいっす! 別に中高生がプロみたいな知識を持ってても、問題ないっす! ごーごーごーむーぶいっと!

 ってのは置いといて、ぶっちゃけ設定次第っすよ。
 銃器や重機の扱い(あ、いまうあかりちょっと上手いこといったっす!)が必要で、薬品の専門知識があれば便利で、危険などに対処できるメンタルが欲しい――。
 
 だったら北海道を舞台にすればいいんすよ!!!
 農家の子供とか普通に重機やトラックにらいどおんっす。銃器にしても多少なり知識があるっす。農薬関連も使うのでそこから派生してちょっとは薬品も使えるっす。それに大自然を相手にしてる分メンタルも鍛えられてるっす。しかも「冬」というふぁくたーが使えるっすから、主人公たちを追い込むのもやりやすいっすね。
 ふむ、完璧っす。タイトルは「試される大地で試される俺たちに未来はあるのか!?」とかどうっすか?

 とこのように、やり様はいくらでもあるっす。
 それでもどうしても大人主人公でやりたい、というかラノベに合わせて自分を曲げられないってことなら、角川ホラー小説大賞を目指すのが筋ってものっすよ。

2016/05/30(Mon)

カテゴリー : キャラクター スレッド: ラノベで大人主人公がいけないは、本当か?

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投稿日時:

元記事:マンスリーセレブの改稿依頼

以前、『マンスリーセレブ』のプロットを投稿して意見を貰った後、小説を書いたのですが、ちょっとネタ切れを起こしてしまいましたので、皆さんのお力を借りつつ、改稿していきたいと思っております。

個人的には、
・亘宏が屋敷の住人や豪奢な生活に違和感・不信感を持つ場面を入れたい。
・ショーから逃げる途中のアクションをどうにかしたい。
・他にも、何か豪遊するシーンを入れたい。

 他にも、こうした方が良いのではないかという意見がありましたら、よろしくお願いします。
 あくまで、改稿が目的なので、ダメ出し・批評はご遠慮願います。

マンスリーセレブ
https://slib.net/89839

上記の回答(マンスリーセレブの改稿依頼の返信)

投稿者 にわとり : 1

(1/2)※文字数が上限を超えてしまって投稿できなかったので前後に分けます。

 読みました。
 どこまでが『意見』でどこからが『ダメ出し・批評』になるのかよくわからないからとりあえず思ったこと言わせてもらうけど、まず第一にコメディ路線でやりたいのかサスペンス路線でやりたいのかはっきりしたほうがいい。
 コメディ路線でやるなら花村君にはピエロに徹してもらったほうがいいので、拾ってくれた梨華さま大好き一生ついていきますわんわんっ♪ って感じにしないと。あと、生々しい嫉妬心とか性欲もそのまま出すんじゃなくてギャグテイストで笑いにくるんで提示するべき。主人公がちょいちょい出してくる「あわよくば梨華と付き合えるのでは?」みたいな感じとか、ネット環境を手に入れて喜び勇んでエロ画像を検索して朝まで自慰にふけるくだりとか、現状ひたすら気持ち悪くなってしまっている。コメディ路線でまとめるならベンツの運転手にはもっとわざとらしく喧嘩を売って悶着を起こして梨華に宥められたりするのがいいし、エロ画像のくだりでは"梨華さまにこんなに良くしてもらっているのに他の女のエロ画像を検索しているのは裏切りになるんじゃないか?"とか悩んでるうちに夜が明けてしまってほしいし、パーティーの場面でも"目を離したら梨華にイケメンの男が言い寄ってくるかもしれない"と心配になって梨華にずっとくっついていて、最終的に怒られて追い払われるなどしてほしい。
 サスペンス路線でもうちょっとリアルな人物造形にしたいなら、出会いのシーンからして無理やり感がすごいし、読むせん氏の一連のコメントには完全同意。それに加えて終盤のカニバショーのくだりがあまりにもチープだし、加奈が都合のいい女すぎるのも問題。加奈からすれば主人公が解体されて食われていく様子を携帯カメラで撮影して警察にタレコめば目的達成できるわけで、命がけで花村君を助けてやる義理はないんですよね。むしろお前が死ねばこっちは殺人の決定的瞬間を抑えられるんだから早く死ねくらい思ってそうなものだが……。正直言うと、加奈との逃避行のくだりは「あ、まだ脚本続いてるのね。完全に理解したわ~」みたいな気持ちで読んでて、でもその割にスクロールバーを見ると残りの分量が少ないなと思ってたら本当に終わってしまったのでびっくりした。
 警察に確保された梨華「お父様の、そしてゴールドウィングの名に傷をつけないためにこの建物ごと爆破してすべての証拠を隠滅するわ!」→おもむろに起爆ボタンを取り出してポチると、サイレンとともに大音量の警告が流れ、爆破までのカウントダウンが始まる。→刑事「走れ! この建物には地下に核シェルターがある! そこに逃げ込めれば命だけは助かるはずだ!」→加奈の手を引いて走り出す花村→地下シェルターに通じる隠し扉を奇跡的に発見し、飛び込むと、長い階段と廊下の向こうにシェルターの扉が!→加奈「あそこまで走るわよ」→しかし廊下の途中で転んで足を挫いてしまう加奈「あなただけは生きて……そしてカニバショーの真実を世間に公表するのよ……」→無情に迫りくるカウントダウン→花村「……させるかよっ! お前を死なせてたまるか!」「やだっ///」→花村は加奈をお姫様抱っこすると、力を振り絞って廊下を全力疾走する→カウントがゼロになったと同時に扉に飛び込む花村と加奈、そして……。
 パーン! 軽快なクラッカーの音とともに舞い散る紙吹雪とリボン。目が眩むようなスポットライト。大型カメラが一斉にこちらに向けられる。花村は気が付くと加奈を抱きかかえたままテレビ局のスタジオに立っていた。背後のスクリーンに字幕が表示される。「Q:亘宏は加奈を見捨てるか?」「A:助ける」→「おめでとう!」司会者風の男が歩み寄ってくる。花村は男の顔に見覚えがあった。「お前は……ベンツの運転手!」→加奈は花村の腕から飛び降りると、運転手の男に抱きついた。「お兄ちゃん!」→「お兄ちゃん? じゃあ加奈のお兄さんは……」「そう。生きてるわ。私たち兄妹は、あなたみたいな行き場のない庶民にドッキリを仕掛ける"ショー"を生業にしているの。信じちゃった? ごめんね?」→背後から、梨華と刑事たちとカニバショーの観客たちが手をつないで登壇する。続いて執事の男、ヤクザたち、垣内チホを含むパーティーで出会った美女たち、前田社長のそっくりさんが次々と出てくる。→茫然自失する花村「いったいどこまでが現実なんだ……」→去り際に梨華が耳打ちする。「あなたのご両親の口座にささやかな"出演料"を振り込んでおいたから、今なら実家に連絡しても無下にはされないと思うわ。iPhoneは餞別としてあげるから、あとで電話してみるといいわ」→続いて加奈。「私を抱き抱えてダッシュしてた時のアンタ、ちょっとだけかっこよかったよ。仕掛け人とターゲットの関係じゃなかったら惚れちゃってたかもね」「……次は、どこに行くんだ?」「ニュージーランドに行くわ。次のターゲットはもう決めてる」「羊でも騙すの?」「さあね」→手を取り合ってステージ袖に消えていく兄妹を見送ると、花村は誰もいなくなったスタジオに一人取り残された。ポケットからiPhoneを取り出すと、入れた覚えのない実家の番号がいつの間にか電話帳に登録されている。きっと梨華が手をまわしたのだろう。「さあ、現実に帰るか……」そう言うと花村は通話ボタンに指を伸ばした。{完}
 ……みたいなストーリーを勝手に妄想しながら読んでしまったせいもあって「えーそこで終わりなのかよー」って気持ちになりました。いや、自分が変な妄想し過ぎっていうのはあるんですけど。でも梨華の善意に裏があったのに梨華よりもはるかにクッソ都合がいい女であるところの加奈に裏表がないっていうのがどうしても納得できなくて……。

(2/2へ続く)

カテゴリー : その他 スレッド: マンスリーセレブの改稿依頼

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