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元記事:モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?

僕は初心者なのですがモブキャラの描写について悩んでいます。
ライトノベルキャラクターどうしの掛け合いが重要な要素と教わりました。
そして僕の書き方はキャラクターを自然に描写出来ていないらしいです。
慣れれば頭の中でこのキャラはこういうキャラだって想像力を働かせることが出来るらしいです。
しかし僕は初心者だからかそれが出来ていないと言われました。
なので僕はキャラの設定をきちんとしようと思ってキャラシート使った方がいいかと思っています。
しかしながらモブキャラを一つ一つやっていると作業量が大変だなと思い相談したいです。

上記の回答(モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?の返信)

投稿者 三文山而 : 0 投稿日時:

今更な返答になってしまいますがキャラ全般の作り込みのバランスということですかね?
先日読んだ『シナリオ・センター式物語のつくり方』という本では登場人物の描写を「ラウンドキャラクター」、「セミラウンドキャラクター」、「フラットキャラクター」という3種類に分類していました。

主人公はラウンドキャラクターで、ここでいう「ラウンド」とは円形のことです。
生活の中の「公(仕事)」も「私(趣味や息抜き)」も、24時間365日、角度に例えれば360度どの角度からでも描写して良い……むしろ公私それぞれの姿を見せることでキャラの深みを増して読者からの感情移入を狙うキャラです。
ほとんど仕事に没頭している主人公でも、事務所に戻ってくるとクリーニングされたワイシャツが置いてあって陰ながら応援してくれてる人たちがほのめかされる……というので「私」の描写ができると例示されています。

セミラウンドキャラクターは半円形で、主人公を引き立たせる脇役・サブキャラです。
対立したり新しいアイデアを与えたりして主人公の思考や感情を刺激します。「公」のセミラウンドなら会社の同僚やライバル、「私」のセミラウンドなら家族友人などです。
この人たちの描写は主人公と関わる公私どちらか180度を意識する必要があります。会社の同僚が家で妻に仕事の愚痴を言ったり家族が仕事を頑張ってたりは脇役として目立ちすぎ、シナリオや読者に混乱を与えます。
セミラウンドキャラクターの描写はラウンドキャラクターにならないように注意が必要です。

フラットキャラクターは平坦な端役で、その人のいる場所に主人公が行った時だけセリフがあります。物語の進行には大きく関わらず、身の上話などして読者に重要人物と勘違いさせないように注意が必要です。

……という感じだそうですので、主人公以外のキャラシートを書く時は
・そのキャラがセミラウンドキャラクターなのかフラットキャラクターなのか
・フラットキャラクターがセミラウンドキャラクターにならないように、セミラウンドキャラクターがラウンドキャラクターにならないように用心し、描写しない部分は矛盾が生じない程度のふわっとした設定にとどめておく
……といったような判断基準で労力を割り振ってみるのはいかがでしょうか。

カテゴリー : キャラクター スレッド: モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?

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元記事:コメディーリリーフの動かし方についての返信の返信

すみません、もうちょっと簡単に説明できませんか?

上記の回答(コメディーリリーフの動かし方についての返信の返信の返信)

投稿者 大野知人 : 1 投稿日時:

横入りで失礼します。
読むせんさんはこの手の『もっとわかりやすく』に答えたがらない方なので、無粋とは思いますが『多分こう言う事だと思うよ』というのを不肖大野が書かせて頂きます。

 読むせんさんの言う『役者畑の玄人による怪演』というのはつまり、『文章では表現できない時間の流れの上での「間」や、音声媒体の持つ言語化できない独特な不気味な笑い方・含みのある声音や、同じく言語化しづらい表情の演技』を複合的に表した表現です。

 これらがなぜ小説や脚本で再現できないかというと、それは『時間の流れ』『声音や笑い声』『表情』の全てについて、『言葉で言い換えて書きだす』事はできても『そのものをそのまま映し出す』事はできないからです。

 その上で、読むせんさんが本来言いたかった事としては
『スリーアミーゴスもトリオ・ザ・挿一も、脚本上の立場や台詞回しではなく、演じた役者さんの、言語化できない演技の部分にこそキャラクターとしての面白さがあるから、その性質上小説媒体で再現することはできないと思うよ』という事だと思います。

 言い換えて別の例えをすると、中山きんに君という芸人さんをご存じでしょうか。まあ別に小島よしおでもジョイマンでもコウメ太夫でも良いんですが。

 芸人の一発芸の面白さは、『微妙に何か起こりそうな雰囲気の中、妙に空いた間の中で、まるで真面目そうな表情や行動から、いきなり奇行や奇声が繰り出される』という所にあると思います。
 そして面白さの根幹は『奇声・奇行までの間』『音程やアクセントの妙』『ポージングが綺麗である故の違和感』なんてものが決めていると思います。

 じゃあ、それを文章に起こしたら面白くなるでしょうか。
 『男は、至極真面目そうな黒スーツで身なりを整えて、やや肩に力が入った様子で一歩ずつ前に歩み出る。もう数歩で壇上から落ちるという所で止まり、一呼吸。二呼吸。
  刹那と呼ぶには長すぎる時間がたった後、シュバッと勢いよくスーツを脱ぎ去った彼はダブルバイセップスのポーズをとると同時に、その隆々たる筋肉を見せつけるようにしながら叫んだ。
 「ヤァアアア!」
  二拍おいて、再び気をつけの姿勢に戻る。一言二言、自己紹介を挟んだ彼は、自分の言葉を途中で切るように今度は再度チェストのポーズをとり、喉を震わせる。
 「やァアアアアア!」』

 いや面白くねェわ。
 と、いう話です。
 
 同様に、演技の素晴らしさと間によって生じる面白さも文章化は難しいでしょう。例えば『パソコンの使い方がわからない老人に、専門用語ばかりしゃべる若者が教える』みたいに状況だけ抜き出したとしても、スリーアミーゴスのような面白さは本質的には演技が持つ言い回しや身振り、表情、間などにあるのだから表現するには難がある、という事でしょう。

カテゴリー : キャラクター スレッド: コメディーリリーフの動かし方について

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元記事:批評お願いします

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この作品の批評お願いします。
なぜつまらないと言われているのでしょうか?
指摘お願いします

上記の回答(批評お願いしますの返信)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

 つづーき。誉め言葉部分は最後。

④高頻度で文法的なミスがあり、読むうえで邪魔。
 どこの創作掲示板でも、基本的に『文章が多少読みにくくても、内容が面白ければいーよ』と言われます。俺も大体はそうだと思います。が、物には限度があります。
 まとらさんの文章で頻出する文法ミスは大きく2つです。『格助詞の付け間違い(てにをは)』と『時制や主語と文章の不一致』。

 前者は例えば、一話の
『レストランの前にて愛車止める』(「を」がたりない)
『こんな料理、他にもない』(「も」は余分。「には」、「に」なら良し)
『何し来たんだ!?』(「に」がたりない)
『彼らは気持ち悪い事言ってくる』(「を」がたりない)
『黒い足に振り上げ、茶髪の男を狙う』(「黒い足を」が正しい) 
『そのまま地面で倒れる』(「地面に」が正しい)

 後者も一話からとると
『さっきも言っているが、おれは男性恐怖症だからだ。』(過去形の『言った』が望ましい)
『クルマは赤城神社から去って行った』(主語は智の乗る車なので「去っていく」が正しい。去って行っただと見送るニュアンスになる)

 他にも一話だと以下のような読みにくい部分があります。
 『あの六荒も太鼓判だ』(『Aも太鼓判を押す』が基本文法なので、文章的にはおかしい)
『智姉さんはコーナリングに入ると旋回と減速は一回だけしか行わなわず』(『行わず』が正しい)

 揚げ足取りと思われるかもしれませんが、文量14ページの内容に対してこれだけ(挙げてないのを含めればもう少し増える)の『読みにくい』部分があります。
 ノイズだらけのラジオのように、細かいミスの多さはそれだけ読書への集中力を奪うでしょう。頑張って減らしてください。

⑤わからない専門用語が多い。
 これについてはまとらさんが『俺はレースや車好きだけをターゲットに書いてるから構わないよ』というなら別にどうでも良いんですが。
 どんな内容の小説でも、知らない専門用語をたくさん出されると読者は困惑するし『なんかわからんなぁ。ツマンネ』となります。だって何の説明もないから、実質その部分の文章は『内容のわからん文字列』に過ぎない訳です。

 ガンダムで例えを作ってみますが、以下のような文章をパッと出されたら『なんかわからんけど読み飛ばすか』ってなりません? まとらさんがガンダムオタクで無いなら、多分訳わかんないと思います。

――MSの恐竜的進化から外れるような形で生まれたサナリィやクロスボーンバンガードのF91やデナン・ゾンの存在は、粒子散布下での白兵戦の常識を大きく変えた――

 その感覚を、読者はずっと味わってると思って下さい。

例えば一話より
『銀色のR35型日産・GT-Rに接近する~パフォーマンスを持つクルマだ』という部分がありますが。
 まずどっからどこが車の名前かわかんないし、その馬力が強いのかどうかもわかんないし、6気筒がエンジンとして凄いのか知らないし、4WDシステムが何ぞやかわからんし、シャーシが何か知らないし、ドイツの何たらコースの過酷さもわかりません。

 つまり、数百字の暗号にしか見えません。ヒントのない暗号は苦痛に過ぎないですし、一々ググらないと内容がわからないのなら、没頭感が損なわれることこの上ないでしょう。
 もし、車オタク以外にも読んで欲しいなら、平易な言葉に書き換える努力をするか、ウンチクパートを丸っと削除することをオススメします。

 で、レースパートで登場する諸々の用語についても同じことが言えます。『ブレーキ』『アクセル』『ドリフト』まではわかります。
 が、正直『ヘアピンカーブ』『ラリー』『サイドブレーキドリフト』『第一高速セクション』『トラクション』『ヒール・アンド・トウ』『テール・トウ・ノーズ』は意味が分かりません。
 つまり、全部辞書を引きながら読むか、『わからんから読み飛ばすか』という対応をする羽目になる訳です。

 ただ、アクション要素の強いレースパートについて言えば、ちゃんと動きの描写をしてくれれば『ああ、たぶんこの動き・状況があの単語なんだな』と読者が考え、理解する余地があります。
 そのためにも、アクションシーンの描写掘り下げはキッチリやってほしいですし、出来る事なら単語の説明を入れて下さい。

 さて、ここまでが『つまらない』部分の問題点です。
 つまり、『つまらない』以外の問題点があるよという話をします。3つあります。

①読みやすいようにフォントサイズと行頭を揃えて下さい。ファンボックスでプロローグのページをひらけばわかると思うんですが、冒頭の注意事項・あらすじ・本文でフォントサイズが違う上、一話以降も本文でもページごとにしばしば行頭の位置が変わるため、非常に読みにくいです。
 八話修正版以降は読みやすくなっているので余計なお節介かもしれませんが、一応ご注意をば。

②能力要素の弱さ。
 あくまで、『現状』についてではありますが、レースシーンでの描写量が弱すぎて、能力の属性だの相性だのという事を末尾付録で言われても、本編中ではほとんど描写されないので理解しづらく、ぶっちゃけ『その要素ホントに必要?』と感じています。
 っていうかマジで描写量増やせ。

③シーン切り替えがわかりにくい。
 これも描写量の少なさに起因する問題なんですが、御作ではめちゃくちゃ背景の描写が少ないです。『ヘアピンカーブに差し掛かる』とか『神社に着いた』とか。それだけ。
 そのせいで、『喫茶店で一通り煽り合った後、いよいよレースに臨む』みたいなシーン変更があっても、いまひとつキャラの移動や状況が掴めません。
 つまり描写量を増やせ。

 
 長らく問題点を書いてきましたが、最後に良い所を書こうと思います。
 といっても、作者さんが『これは面白いだろ』と思ったものを書いてるんでしょうし、言われずともわかってるだろうから端的に。
 
 まず、キャラ同士の関係性は明瞭で、かつ王道を踏んでいるため『先の展開がある程度予想がつく故に期待がもてる』いい塩梅になっていると感じます。

 また、描写量が少なくて埋もれがちですが、レースシーンは基本的にショウコを中心に各キャラに見せ場・やられシーンをきちんと割り当てつつ、テンポよく進められる構成が練られており、アクションシーンの骨子はとても良く出来ていると思います。だからもっと描きこめ。

 各話の構成自体も、その話ごとでのショウコのレースに挑むモチベーションや、対戦相手のスタンスなどの核となる部分は整えられており、分かりやすく道筋の通ったストーリーが展開されるため、エンタメとして楽しく読める要素が強いと思います。だから分かりやすくするために描写を増やせ。

 最後に。もう何度も言ったのでわかると思いますが、もう一度言いますね。
 とにかく、キャラの感情・人格・アクション・風景・車の音・光の反射・スピードに伴う風、すべてについて、もっと描写を増やしてください。
 ぶっちゃけ、それだけやれば『つまらない』と言ってきた人の大半は黙ると思いますよ。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 批評お願いします

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元記事:批評お願いします

https://osakijunretsu.fanbox.cc/posts/8615392
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投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

 7000字近くあるので分割二枚投稿しまーす。
 途中までですが読みました。良い所は後で書きますんで、取り合えず『つまらない』所から触れます。

 俺の所見ですが、つまらないと言われる理由は要するに『読みづらく、読者が得られる情報量が少なく、かつ読者が求めている情報が得られないから』です。
 大まかに分けると、以下の5点だと思います。

 ①地の文・台詞・モノローグの全てにおいて、文章的に同じ言い回しや、定型的なセンテンスが続くため、細かい単位で読者が物語の緩急を掴みづらく、『ふーん、そうなんだ』くらいの熱量で読んでしまう。バリエーションを付けろ。

 ②地の文の描写量がとても少なく、各シーンの状況やキャラの動きが見えないため、物語中の展開がイメージしづらく、物語に没頭できない。文字数を増やせ。

 ③キャラの人格面に対する情報量が少なく、読者がキャラの個性や感情を理解しづらく、感情移入したり、好悪を抱きづらい(結果的に読者がキャラに愛着を持てないので、作品そのものへの興味も弱まる)。人物紹介じゃなく、台詞とモノローグで個性を見せろ。

 ④かなり高頻度で文法的なミスが挟まり、かつ時制や助詞・使役などの根本的な部分であるため、読み進めるのが難しく、度々阻害されるために読書に集中できない。

 ⑤車に関する説明やレース用語などで専門語が多すぎるため、読んでいて内容がわからない部分も多い。(『テール・トゥ・ノーズ』とか『ヒール・アンド・トゥ』とか言われてもわからない)分かりやすく言い換えましょう。

 納得いかない部分も多いでしょうから、各項を掘り下げて説明します。

①文章の言い回しが単一的で緩急がない。
 一度ご自身の作品を読み返して頂きたいのですが、まとら魔術さんの小説はほぼ全ての地の文が『○○は◇◇だ』『○○は◇◇ている』『○○は◇◇した』の三つの文型で構成されています。他の形も使った方が良いと思います。
 (『おれは疑問に思った』を『疑問がおれの脳裏をよぎる』、『髪をリボンでハーフアップにまとめている』を『髪をまとめるリボンはハーフアップの位置だ』などと言い換えてもいいでしょう)

 理由を述べる際はほぼ『AはBだからだ』の文型であり、かなり画一的です。(『そのわけは~だ』とか『BのせいでAなのだ』とか、バリエーションを設けましょう)

 同様に、使役用法の文章や非人物主語の文章がとても少なく、報告書のような硬さを感じます。(例えば、『悲鳴を聞くと姉さんが立ち上がった』を『悲鳴が姉さんを立ち上がらせる』と言い換えたり、『男は苦しんだ』と書かず『苦しみが男を襲う』と書いてみよう、という話です)

 動作を伴う内容についてもほぼ『誰が何をした/する』の文型であり、もう少しバリエーションが欲しいです。(例えば、『彼女は頭を下げて必死に頼み込む』を『彼女の必死さは、下げた頭の深さが物語っていた』と言い換えてもいいでしょう)

 無論、例外もありますが、全体として文章が固まりすぎていてすこし読みづらく、かつ流れが悪いように感じます。

 一通り例は挙げてみましたが、もう少し癖のある文章の方が読みごたえがあると思います。

②地の文が短く、描写が薄い。
 これに関しては、ただただ『情報を掘り下げろ』『形容詞と副詞を増やせ』以上のことは言えないんですが。
 例えば、一話で智が作ったスパゲティの味の情報『美味い』『最高』『六荒も太鼓判』の三つしか実質的に内容がないの、お気づきですか? 付け加えるなら『おれの大好物』『満足』も書いてありますが、もう少し具体性が欲しい所です。

 『ソースに和えられた明太子は、そのしなやかさと弾力を失わず~』とか、『口の中でほろりと崩れる明太子の塩辛さが、麺の味を引き立てる』みたいな。
 料理の話を書きたい訳じゃない、と仰るならパスタは別に掘り下げなくても構いませんが。

 百合シーン。智のお姫様抱っこについての情報を掘り下げて『背筋から伝わる智姉の心拍が、おれの恐怖を和らげる。同時に仄かに感じる甘い香りに気が抜けてしまい、心地よさのあまり脱力した』と書くとか。

 あるいは一話のヘアピンカーブでのドリフトのシーン(フライミーソーハイ)。原文だとカーブの鋭さも、ドリフトがどれくらい傾いていたのかも、助手席の窓が傾きすぎて青空しか見えなかったとか、ゴムが地面をこすって嫌な音を立てたとかの情報もないんですが、本当に描かなくていいんですか。

 書かないと伝わりませんよ。臨場感も、ドキドキも、車の勢いも。
 『速かった』の一言だけじゃ、伝わらないんです。だから、速いせいで起こった事や風の音なんかを描写して臨場感をもっと煽ってほしい。じゃないと読者が盛り上がらない。

 形容詞と副詞を描きこめ!

③キャラの人格面に関する描写。
 念の為、なんでそれが要るのかから書きますが。それが小説の特徴だからです。小説・漫画・映像、それぞれに表現の仕方が異なるからには、表現できる内容も細かく見ると違ってきます。
 一般に、他の媒体と比べた時の文章の利点は内面的・精神的な物に対する表現力です。理由は映像と違って『時間』に縛られる必要がなく、漫画と違って一コマの中で情報を完結させる必要がないためです。
 なので、小説媒体では基本的にキャラの葛藤や、精神的成長、恋愛要素、心理戦などを盛り込んだモノが受けやすい傾向にあります。

 その上で。まとらさんの人物描写には大きく4つ問題のある部分があります。

A 描写が足りない
 ②で触れたのと同じで単純に地の文やモノローグでの描写量が足りません。もっと書け。文字数を増やせ。
 例えば、一話の六荒との遭遇シーン。
『おれは戦慄した。眉毛がVの字になる。何故なら男性恐怖症だからだ。どれぐらいっていうと、体を触る事や近付くだけでも嫌だからだ』(原文)
 一文目が恐怖と不快感を感じた旨、二文目がそれに対する体の反応、三・四文目が理由の説明になっています。
 一文目の恐怖と不快感はもう少し掘り下げてもいいと思います。例えばこんな感じ。細かい感情は勝手な妄想で作ったので解釈違いならスンマセン。

『気に食わない声に思わず肌が泡立つのを感じて、自分が戦慄していると自覚した。少しビビってる自分にも、声の主にも腹が立って、眉を吊り上げる。気に食わない理由? 俺が男性恐怖症だからだ。それこそ、触れたり近付くのも嫌ってくらいに』

 戦慄部分の具体性の掘り下げをし、眉を吊り上げる際の細かい感情の機微を書き加え、多少文体を崩してみました。
 文体を崩す理由はその方が感情的に見えるからです。
 
 ①で言い忘れましたが、各キャラが感情を大きく動かすシーンでも固い文体を貫いていると、感情が見えずらくなるので適宜文体を崩した方が良いでしょう。

B 一貫性がない描写が多い
 何かというと、感情や個性を表現するにあたってちょっと違和感を感じる部分が多いという事です。

 例えば一話冒頭、男性恐怖症のはずのショウコが熱意に圧されたとはいえ、男性恐怖症の描写もなく見知らぬ男の胸を触っていたり。
 同じシーンの男に関する地の文『それを聞いた、男は激しい口調でお願いした』という文章は『お願い』という単語の持つニュアンスの緩さが、口調の激しさや男の熱意に反していて、不自然に映ります。『懇願した』とか『頼み込んだ』とか『求めた』とかの言葉を使った方が良いでしょう。

 他の箇所でも、こういうのが散見されます。例えば三話での谷村と不愉快な仲間達による煽り台詞。『葛西サクラはコイツに警戒するとは恥ずかしい事っス』(原文)ですが、相手を卑下するなら『こんな奴』『こんなガキ』みたいな言い回しをする方が良いんじゃないでしょうか。

C 感情が足りない
 そもそも論ではあるんですが、レース中に各キャラが焦ったり、慄いたり、予想外の展開にテンションが上がったりと言った描写を、すべて台詞で済ませようとしているせいで、全体にレース中の感情が見えづらいんですよ。
 
 例を挙げると、二話での休憩後の試合で智に追い詰められるシーン、段々迫ってくることや後続が追い抜かれて後がなくなっていく描写はありますが、翔子の感情について直接触れる文はほとんどありません。
 シーンとしては強い焦りの中で覚醒技の『コンパクト・メテオ』を繰り出すも同じ技を返され、精度でも負け、差し返せない所まで逃げられてしまう、という強い悔しさや遠い背中への憧れを抱くシーンと思うのですが、そういう感情が地の文でほとんど書かれていません。

 こういうの、もっと書いて。速さへの憧れと、追い抜かれる口惜しさと、いつか食らいつくという強い渇望を、ちゃんと書いてください。

D 説明っぽいセリフが多い
 これについては、作品全体で本当にそうなんですが地の文で書くべきことを台詞で書いている部分がとても多く、そのせいで台詞から臨場感が失われている上にキャラの個性が見えづらくなっています。

 分かりやすくするためあえて嫌な言い回しをしますが、
 テンプレラブコメの冒頭でヒロインが『キャー! まさか遅刻しそうになってトーストを加えながら走ってたら曲がり角から急に自転車に乗った茶髪の少年が飛び出してくるなんて思わなかったわよ! しかも偶然かも知れないとはいえわたしのスカートの中に頭を突っ込んでくるなんてヘンタイさんね!』と言いやがったらどう思うでしょう。
 多分『なんか説明っぽいキャラだな』か『これを噛まずに言えるとは、すごく滑舌が良いな』のどちらかでしょう。そして多分、このキャラにそれ以上の第一印象は付きません。どんな美少女だろうが、人外だろうが。

 説明的なセリフは、解説キャラ以外の全てにおいて『他の個性を薄めるノイズ』二しかなり得ません。ですので、気をつけた方が良いでしょう。

カテゴリー : 小説の批評依頼 スレッド: 批評お願いします

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元記事:コメディーリリーフの動かし方についての返信

ガチ目に言うと例示のキャラは演劇畑の玄人による【怪演】みたいなもん。
演じているやつが異様に上手いだけで、素人が真似ても文字で読んでもまったくおもんないねん。
超高速もちつきみたいなシビアなタイミングで適切な声のトーンでリズムよくコンボを他人同士が揃って重ねて、「え、すごい・・・」みたいな感動より【笑い】を誘発ささなーあかんのよ。ある意味ダンスより難しいで。

上記の回答(コメディーリリーフの動かし方についての返信の返信)

スレ主 まとら魔術 : 0 投稿日時:

すみません、もうちょっと簡単に説明できませんか?

カテゴリー : キャラクター スレッド: コメディーリリーフの動かし方について

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元記事:初心者が取り組むのによいモノ

はじめまして。
ここに質問するのは初めてのかつどんです。

本題に入る前になんですが、今回の質問の題名について、少し誤解を生んでいるかと思います。
決して、『自分で考えるのが面倒だから、誰かに考えてもらおーっと』などという気持ちはありません!
このことを承知の上でご回答いただけると有りがたいです。

ここから本題です。
今回の質問は、『皆様が初心者だった時、どういった形の小説を書いていたか。また、書きやすいジャンル、テーマ、題材等はあるか』というものです。

自分は初心者なので、長編物を書こうとすると挫折してしまいます。一方の短編は、その短い文章の中に物語を完結させる要素、それに加えてオチを詰め込むことは難しいことに感じ、手を出せずにいます。

そのため長編を一度挫折してからは、小説を書いておらず、ストーリーを考えたり、サイトを探して情報などを集めることをしています。

その中で、小説が上達する方法という情報がありました。
それは、『とにかく小説を書き終えること』。
ですが、自分は一度ギブアップ身であり、どうやって書けばいいか自分にはわからないのです。

そこで先輩である皆さんの意見を聞きたいなと思い、質問をしたということです。

もう一度質問を言うと、
『皆さんが初心者だったとき、どういった形の小説を書いていたか。また、書きやすいジャンル、テーマ等はあるか』です。
初心者として、取り組みやすい要素や短編を書く上での注意点だとかを教えてくださるとありがたいです。

(自分が言ってることは必ずしも正しいとは思っていません。おかしいと思った点に関しては、指摘してくださって構いません。むしろ、してください。)

上記の回答(初心者が取り組むのによいモノの返信)

投稿者 日暮一星 : 1

 初めまして、日暮一星です。僭越ながら返信させていただきます。

>>皆さんが初心者だったとき、どういった形の小説を書いていたか
 自分が書き始めた時、世間では『ケータイ小説』というものが流行っていまして、自分も軽い気持ちで『ケータイ小説』を書いていました。一応説明しますと、今でいうWeb小説のケータイ(特にガラケー)版のようなものです。
 書いていたものはミステリーやファンタジーを題材にした学園モノでした。当時は書き方すら分からなかったので、既存作品のなぞって書いたような、文章も含めてオリジナル作品とは程遠いクオリティだったと思います。ほんの一文ですら、書いてから一日置いてまた見てみると、自分の技量の皆無さに何度も呆れていましたね。他にも、1ページ先の話を書くことよりも1ページ後ろの文章の推敲に熱を入れていたり、無駄に情景描写や人物容姿に筆を尽くしていたりと、完全に執筆が『作文』状態でした。物語の構造も、学校の授業で聞きかじった程度の『起承転結』をそのまま取り入れただけで、ほとんど自己満足の作品でしたね。要するに『イタい作品』です。よく他人に見せられたものだなと、その点だけは当時の自分に感心します。
 当然こんな状況も嫌なものだから、勇気を持って批評やアドバイスを求めたり、または他の方が公開していた作品を読んで批評やアドバイスをしていました。そこからしばらくして『ラ研』なるサイトを見付け、知識を盗みながら『とりあえず曲がりなりにでも一冊書き上げよう』と奮起したり、勉強がてらに市販の小説に目を通したりと……そうしながら、とにかく『書き続ける』ことだけはしていたと思います。

>>また、書きやすいジャンル、テーマ等はあるか
 やはり自分が好きなジャンルや書きたいもの、イメージしやすいものではないでしょうか。本当に書きたいものを書いているのであれば、たとえ詳しくない要素やあまり趣旨のないジャンルが含まれていても、それらを知るための資料などを読み漁ってでも書けてしまうものです。独断ですが、これは初心者からプロまで変わらないものだと思います。

>> 初心者として、取り組みやすい要素や短編を書く上での注意点
 自分は途中で書くのを止めてしまった作品でも、愚直に『反省』だけはしていました。どうして書き切れなかったのか、次書き切るためにどうすればいいか、面白くするための改善点は……などですね。短編は『今までとは違う書き方の実験』として書いていました。というのも、書き始めてから長い間『自分に合った小説の書き方』をずっと考えていたからです。その答えとして、
・作品を考えるのではでなく『作品を面白くするように考えること』を意識する
・ストーリー全体の軸を考え、構成ごとにも軸を設置し、骨組みと肉付けで執筆に当たる
・物語をしっかりと『把握』する
・作業場は薄暗く、できる限り密閉した一人の空間で
・パソコン左手辺りに必ずコーヒーを用意する
・場合によっては甘いものをつまんだり音楽を聴きながら書いてもよい
 などを得ることができました。当時に比べるとだいぶ書きやすくはなったかなと思います。

>>自分は初心者なので、長編物を書こうとすると挫折してしまいます。
>>自分は一度ギブアップ身であり、どうやって書けばいいか自分にはわからないのです。
 書き切れない理由として考えられるのは『物語のゴール(エンディング)が遠すぎる』ということ。
 自分は昔、学園モノを書いていた時、物語のスタートを転校(高校一年)にし、無謀にもゴールを卒業にしてしまったことがありました。書き方も分からない分際でシリーズものにしようと企んでいたようです。結果、一学期も待たずに頓挫しました。
 または上述にあるように『作品を面白くするように考えること』を全く意識してなかったのも原因でした。書いていく内に自信をなくして書けなくなることというのはつまり、作品を面白くするための労力を充分に費やさないことで起きるものなのです。
 自分の実体験を元にしていえば、設定(作品そのもの)とプロット作りの甘さが長編を書けなくする総合的な要因なのかなと思います。
 さらに端的にいわせていただくと、小説を書き終えられなくても上達は可能です。書いた分だけでも書き手が得られるものは絶対にあります。初心者が書き続けるために重要なのは、そうしてでも得られたものを『しっかりと物にできているか』ということではないでしょうか。

 自分などの意見、少しでも参考になれば幸いです。
 失礼しました。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 初心者が取り組むのによいモノ

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投稿日時:

元記事:円谷プロダクションについて

円谷プロについていくつか言いたいことがあるのですが、TBSとの共同コンテンツを去年の2023年の秋に発表する予定とされていたとのことですが、去年のツブコン2023というイベントでも発表されなくて、この事で円谷プロにはがっかりして、その期待を裏切った円谷プロを買い被る信者も非常に気に食わなくなってしまいましたがどう思いますか。

上記の回答(円谷プロダクションについての返信)

投稿者 大野知人 : 0

 ここで話題にすることではないと思います。

 今まで、質問者さんに関して類似の『サイトの目的とは関係ないような投稿』を複数目にしています。これは、荒らし行為に該当します。
 
 一両日以内に反論・謝罪等ない場合、荒らし行為として管理者様に通報いたします。

カテゴリー : ストーリー スレッド: 円谷プロダクションについて

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投稿日時:

元記事:「名前だけ借りた別物」の是非

近年のラノベではオリジナルのモンスターの登場は避け、ポピュラーなモンスターの使用が編集から求められるとの話を聞いた事があります。

それも踏まえて私は敢えて作中最も多く登場する雑魚敵にゴブリンでもスライムでもなく蛇のモンスターのバジリスクを使用する事にしました。

ただそのバジリスクがヴェロキラプトル風のオリジナルのモンスターに名前だけ借りてきたような状態で、オリジナルにあった毒や石化能力も(スライムやゴブリンのポジションのわらわら出てくるタイプの敵にあったら厄介すぎるとはいえ)オミットしています。
せいぜい爬虫類という事以外原型を留めていない状態に仕上がりました。

本音としては馴染み深いモンスターハンターのランポスやゲネポスをそのまま使いたかった所に適当な爬虫類系モンスターの名前を付けた結果の産物です。

他にも私がポピュラーなモンスターの名前を使うと大抵上述のバジリスク並のアレンジを加えているのですが、これは「ポピュラーなモンスター」を使ったと言えるのでしょうか。

上記の回答(「名前だけ借りた別物」の是非の返信)

投稿者 サタン : 0

>これは「ポピュラーなモンスター」を使ったと言えるのでしょうか。
言えないかな?
ポピュラーな名付けは、つまるところイメージのしやすさがメリットなので、バジリスクというイメージからかけ離れた形では意味がないかなと。
どうやらイメージされてるのは小型の恐竜みたいな感じかなと思うので、単純に考えればラプターとかが適切じゃないかなと思う。
シンプルというか安直なんで、その案は出たと思うけど、安直だから却下してファンタジーのモンスターからバジリスクを借りてきたんじゃないかな。
でも、ここで言う「ポピュラーな」というのはその安直さを求めてるので、シンプルに直感で決めてしまったほうが良いと思う。
恐竜みたいだからラプター、そんなん小学生でも思いつくくらい安直です。つまり、小学生でもイメージできるネーミングだってことです。
そんなラプターの上位個体で毒や石化能力を持ち(石化はファンタジーでないなら省略できる能力だと思う)他より一回り大きいボス、という設定でバジリスクって名前なら「ポピュラー」だと思う。
でも、これ以上はあんま深く考える人いないだろうけど、バジリスクは蛇の王だけど、身体半分は鶏だし、そもそも砂漠で出てくる怪物(中東の砂漠はバジリスクが石化能力で砂漠化したという伝説)なんで、ジャングルや湿地帯に出てきそうな恐竜のような造型とバジリスクの名前は相性が悪いと思う。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「名前だけ借りた別物」の是非

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