あらすじの相談の返信
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あらすじの相談(元記事)
本題の前に、以前相談させていただいた吸血鬼と剣士の話がひと区切りついたので、ご報告と御礼まで。その節はありがとうございました。当初想像していたのとはだいぶ違う感じになりましたが、おかげさまで割と書きたいものが書けたのではないかという気がしています。
今回はまた次の弾の相談です。
少し前から温めていたネタでシリーズものに挑戦しようと思っていて、人間の夢/無意識を繋いだネットワーク上の仮想空間を舞台にした話です。雰囲気としては、ウィリアム・ギブスンの「スプロールシリーズ」と、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』を混ぜたような感じだと思います。
全体の世界観と第一部の方向性がなんとなく見えてきたので、よろしければまた皆様のご意見を聞かせていただけるとありがたいです。ストーリーを進めたり設定を詰めたりするときに意識したほうが良さそうな点や、こんな展開があったら面白そうというアイデア、参考になりそうな作品や書籍など、なんでも教えてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。
■世界観のあらすじ
ますます技術が加速する未来世界。
目新しいものに群がってはすぐに飽きて去っていく大衆傾向に応えるため、いよいよ熾烈さを増していく企業競争の中、とある研究者が第二の世界〈レーヴ〉の構想を発案する。一般化した仮想現実(VR)の技術を、人間の脳というこの上なく柔軟で可能性に満ちた(そして未知が多く残された)コンピュータに転用しようというもので、そのコンセプトは「限られた仮想空間の中に人間を押し込めること」から、「人間の中に無限の仮想空間を展開すること」への大転換であり、「人々の夢と夢をつなぐ魔法」の創造だった。夢といっても眠っている間に見る狭義の夢ではなく、人間の無意識を繋ぎ合わせたネットワーク上に仮想現実を構築する仕組みで、人々は好きなときに現実の頸木から解き放たれて第二の世界に出入りすることができる。
あまりに突飛だったため当初は経営者たちの理解も得られず、他のプロジェクトの資金を裏で流用して細々と研究を進めていたが、ごく小規模な実験で成功を収めたことが外に漏れて、またたく間に世間の関心をさらうことになる。発案した研究者たちの手を離れ、ついには国際プロジェクトにまで発展して、熱狂した人々がベータテストに殺到し、あっという間に社会生活に不可欠なものとして定着してしまった。
一度味を占めてしまったら、もう後戻りはできない。
第二の世界〈レーヴ〉はまだまだ実用レベルにはほど遠く、時期尚早な運用には想像もできないリスクが伴うのだという発案者の訴えに耳を貸す者は、誰ひとりとしていなかった。
■第一部のあらすじ
〈レーヴ〉の開発運営に携わっているのは、政府公認の技術者と委託の単純労働者たちである。
が、技術的に成熟しておらず、未知を残した新たな世界には、必然的に需要と供給の隙間が発生する。その穴を埋めるために現れた「裏稼業」は法律的には真っ黒な違法でも、バレなければ犯罪ではない式の緩さで半ば公然とまかり通っていて、そうした小遣い稼ぎに勤しむ小悪党のほうが、下手をすると政府お抱えの技術者たちより知識も経験も豊富だったりする。
主人公のクラウは過去に政府から資格を剥奪された技術者崩れで、〈レーヴ〉では広大な未開発地域を望む砂漠の街に居を構えている。
裏の顔は、非正規ルートで人や物を移動させる「運び屋」だ。
相棒のエルはいつでも黒猫のアバターを被っていて、現実には会ったこともないし顔も見たことがないが、不審なトラフィックを常時監視している白血球プログラムを欺く彼女の腕は超一流である。
依頼人の男は、実に回りくどいやり方で接触してきた。
未開発地域を含む荒野を横断し、アリスというわがまま放題の(そしていかにも何かの暗号名めいた)少女を、作戦開始から二十四時間以内に大陸の反対側まで運んでほしいという。
「ただでさえ怪しいおっさんから、しかもクソガキのお守りなんか引き受けるかよ」と一蹴したクラウだが、厳重にプロテクトされている彼の経歴をなぜか知っている男から、再び技術者として〈レーヴ〉の開発運営に携わる道を提示される。
相方のエルは相変わらずしれっとした顔で、「金さえ稼げればなんでもいい」のスタンスからブレる様子もなく、クラウは悩みに悩んだ末に、男からの依頼を受けることにする。
世界を丸ごと消しとばすような、とんでもない爆弾を運ばされることになるとも知らずに。
――〈アリス〉の発動まで、残り二十四時間。
■その後の展開について
はっきり決めているわけではないのですが、危機を通じて相方との絆を深めたり、謎の少女との交流を通じて過去の傷を癒やしたり、次第に敵の正体が明らかになったりというような王道展開を想像しています。シリーズものの第一部なので、風呂敷はそこまで広げないかもしれません。
あらすじの相談の返信
投稿者 読むせん 投稿日時: : 1
いんじゃない?
とりあえず個々の夢を軛(くびき)で繋いで編まれた大地【レーヴ】への説明が分かりやすく書かれつつロマンがあるし、漠然と素敵そうで軛(くびき)という拘束具を示す言葉でもってディストピア感も暗示している。
スト―リー自体はSF要素あり―のロード・ムービーっぽくなりそう。
難を言うと映像依存型っぽいので、文字起こしが大変そう。ガンバ。
あと投稿なんかの折に、変態毒者がついてSFマウント取ってきたり俺のアイデアを盗用したな死ね!!が出そうだから自衛しよう